虹がかかる
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抜け駆けしようとして、恥ずかしい思いをした。
その数日後のことだった。
誰もいない授業後の教室で、道宮さんから澤村君と付き合うことになったと聞かされた。
「あのね、私、澤村と付き合うことになったんだ」
「え……」
私はうまく言葉が出なかった。
それは、大会で枯れた声を引きずっていたからではなく、あまりの衝撃からだった。
そんな私にお構いなく、彼女は話を続けた。
「付き合うって言っても、1週間のお試しだけどね」
「おため……し?」
「うん。だから、まだ誰にも言わないでね」
道宮さんは、人差し指を可愛らしく唇に当てて、内緒のポーズをした。
内緒にしてと言いつつも、彼女からは隠しきれない幸せオーラがキラキラと輝いて見える。
どっちが澤村君と付き合っても怨みっこなし。
そう約束していた。
だから、いつまでも澤村君への思いをくすぶらせていた私が悪いのに。
彼女があまりにも眩しくて、羨ましくて、目を逸らしたくなった。
「そっか、おめでとう」
本心じゃないクセに。
私の口からは、この言葉を発するのでやっとだった。
道宮さんは、そんな私の複雑な気持ちに気付かないくらい浮かれているのか、素直に受け止めてくれた。
「ありがとう。これで澤村も、少しでいいから私のことを意識してくれればいいんだけどね」
鈍い澤村君が道宮さんの気持ちを知ってしまったら、そこにはもう鈍くない、紳士な澤村君しか残らない。
1週間なんて猶予がなくても結果は分かったも同然だ。
道宮さんの告白を断ることもできたのに、それをしなかったのが何よりも確かな証拠だった。
ーーーー
翌日。
私は澤村君と今まで通り自然に接することができるか、自信がなかった。
彼の顔を見ても、何もなかったかのように笑えるだろうか。
だけど、心配していたのは私だけだった。
教室に入るも、澤村君は特に変わった様子はなかった。
道宮さんも過度に澤村君と関わるために教室に遊びに来ることもなく、いつも通りの日常がそこにあった。
澤村君は部活をやっているし、もしかしたら私が帰った後に待ち合わせをして帰っている可能性もあるけど。
私には、その後の真実を知る術がない。
知っているのは、澤村君と道宮さんの2人だけ。
私は、いつまでこのもどかしい気持ちを抱えながら過ごさないといけないのか。
心の痛みは募るばかり。
その数日後のことだった。
誰もいない授業後の教室で、道宮さんから澤村君と付き合うことになったと聞かされた。
「あのね、私、澤村と付き合うことになったんだ」
「え……」
私はうまく言葉が出なかった。
それは、大会で枯れた声を引きずっていたからではなく、あまりの衝撃からだった。
そんな私にお構いなく、彼女は話を続けた。
「付き合うって言っても、1週間のお試しだけどね」
「おため……し?」
「うん。だから、まだ誰にも言わないでね」
道宮さんは、人差し指を可愛らしく唇に当てて、内緒のポーズをした。
内緒にしてと言いつつも、彼女からは隠しきれない幸せオーラがキラキラと輝いて見える。
どっちが澤村君と付き合っても怨みっこなし。
そう約束していた。
だから、いつまでも澤村君への思いをくすぶらせていた私が悪いのに。
彼女があまりにも眩しくて、羨ましくて、目を逸らしたくなった。
「そっか、おめでとう」
本心じゃないクセに。
私の口からは、この言葉を発するのでやっとだった。
道宮さんは、そんな私の複雑な気持ちに気付かないくらい浮かれているのか、素直に受け止めてくれた。
「ありがとう。これで澤村も、少しでいいから私のことを意識してくれればいいんだけどね」
鈍い澤村君が道宮さんの気持ちを知ってしまったら、そこにはもう鈍くない、紳士な澤村君しか残らない。
1週間なんて猶予がなくても結果は分かったも同然だ。
道宮さんの告白を断ることもできたのに、それをしなかったのが何よりも確かな証拠だった。
ーーーー
翌日。
私は澤村君と今まで通り自然に接することができるか、自信がなかった。
彼の顔を見ても、何もなかったかのように笑えるだろうか。
だけど、心配していたのは私だけだった。
教室に入るも、澤村君は特に変わった様子はなかった。
道宮さんも過度に澤村君と関わるために教室に遊びに来ることもなく、いつも通りの日常がそこにあった。
澤村君は部活をやっているし、もしかしたら私が帰った後に待ち合わせをして帰っている可能性もあるけど。
私には、その後の真実を知る術がない。
知っているのは、澤村君と道宮さんの2人だけ。
私は、いつまでこのもどかしい気持ちを抱えながら過ごさないといけないのか。
心の痛みは募るばかり。
