虹がかかる
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ーー澤村sideーー
道宮にお試し交際を申し込まれた後の初デート。
正直部活ばかりで道宮の気持ちには全く気が付かなかった。
あの場で断っても良かったが、泣きそうな顔をして必死に思いを伝える道宮に心が揺さぶられて、OKを出した。
しかし、心揺さぶられると同時に後悔もした。
1週間後に断るなら期待させるようなことは言わない方がよかったのではないか、と。
「澤村、ごめん待った?」
「いや、大丈夫」
俺の顔を見ただけでこんなにも笑顔を向けてくる道宮。
「じゃあ、行こうか!」
自然に俺の腕を組んで歩き出すが、耳が赤くなっている。
勇気を出してスキンシップを取っているのが分かる。
今日は道宮の買い物に付き合う予定。
気になる洋服屋さんに入っては服を物色する。
「これとかどうかな?」
気になる服を試着した道宮が試着室から出てきた。
「いいんじゃないか?」
「もー全部そう言うじゃん」
「ははは、すまん」
試着室の中へ戻る道宮。女性物の服はよく分からない。
ふとマネキンが着ている服に目がいった。
あ、◯◯に似合いそう。
って今は道宮とデートのはずなのに、なんで◯◯が出てくるんだ。
俺は頭を振ってデートに集中した。
「澤村ー?」
この服も見て、と試着室から顔を出した道宮の元へ行く。
ーーーー
「今日はありがとうね!」
「おう」
道宮を家に送るため、駅へ向かう。
道宮はいい買い物ができた、とかカフェのスイーツが美味しかったとか今日の1日の出来事の感想を話している。
そんな話を聞いていると、いつの間にか目的地の駅に着いた。
「ねえ、澤村」
「ん?」
「今日でお試し期間終わるね」
「……」
道宮が言わんとしていることは分かる。決断のとき。
「俺は……」
ーーーー
道宮を送り届けた後、無性に◯◯に会いたくなった。
休日だけど、ひょっとしたら花壇の水やりのために学校に来ているのではないか、そんなことを思い学校へ向かった。
「◯◯!」
「え、なんで澤村君が?」
予想通り◯◯は水やりに来ていた。
「ちょっと話せるか?」
◯◯はあと少しで終わると言って水やりを急いだが、途中で雨が降ってきたため、切り上げて昇降口で雨宿りをすることに。
◯◯は片付けがあるから、と先に待っていることに。
「お待たせ、話って何?」
水やりホースを片付けた◯◯が戻ってきた。
「えっと……その……」
ここへ来るまでの間、散々時間があったはずなのに何から話せばよいのか。
「ゆっくりでいいよ?」
急に来た俺にも◯◯は微笑みながら待っていてくれる。
「俺、道宮に告白されたんだけど、付き合えないって言ってきた」
もっと他に言い方があったはずなのに、こんな言葉しか出てこなかった。
「なんで私に話すの?」
驚き、目を一瞬見開いた◯◯。
「◯◯は道宮と仲が良かったから?」
なんで疑問系なんだ。いや、本当は分かっているはずだ。
◯◯には自分の口から伝えないといけない、勘違いさせないように、と。
道宮と仮で付き合っている間に頭に思い浮かぶのは◯◯のことばかり。
俺は◯◯のことが……。
道宮にお試し交際を申し込まれた後の初デート。
正直部活ばかりで道宮の気持ちには全く気が付かなかった。
あの場で断っても良かったが、泣きそうな顔をして必死に思いを伝える道宮に心が揺さぶられて、OKを出した。
しかし、心揺さぶられると同時に後悔もした。
1週間後に断るなら期待させるようなことは言わない方がよかったのではないか、と。
「澤村、ごめん待った?」
「いや、大丈夫」
俺の顔を見ただけでこんなにも笑顔を向けてくる道宮。
「じゃあ、行こうか!」
自然に俺の腕を組んで歩き出すが、耳が赤くなっている。
勇気を出してスキンシップを取っているのが分かる。
今日は道宮の買い物に付き合う予定。
気になる洋服屋さんに入っては服を物色する。
「これとかどうかな?」
気になる服を試着した道宮が試着室から出てきた。
「いいんじゃないか?」
「もー全部そう言うじゃん」
「ははは、すまん」
試着室の中へ戻る道宮。女性物の服はよく分からない。
ふとマネキンが着ている服に目がいった。
あ、◯◯に似合いそう。
って今は道宮とデートのはずなのに、なんで◯◯が出てくるんだ。
俺は頭を振ってデートに集中した。
「澤村ー?」
この服も見て、と試着室から顔を出した道宮の元へ行く。
ーーーー
「今日はありがとうね!」
「おう」
道宮を家に送るため、駅へ向かう。
道宮はいい買い物ができた、とかカフェのスイーツが美味しかったとか今日の1日の出来事の感想を話している。
そんな話を聞いていると、いつの間にか目的地の駅に着いた。
「ねえ、澤村」
「ん?」
「今日でお試し期間終わるね」
「……」
道宮が言わんとしていることは分かる。決断のとき。
「俺は……」
ーーーー
道宮を送り届けた後、無性に◯◯に会いたくなった。
休日だけど、ひょっとしたら花壇の水やりのために学校に来ているのではないか、そんなことを思い学校へ向かった。
「◯◯!」
「え、なんで澤村君が?」
予想通り◯◯は水やりに来ていた。
「ちょっと話せるか?」
◯◯はあと少しで終わると言って水やりを急いだが、途中で雨が降ってきたため、切り上げて昇降口で雨宿りをすることに。
◯◯は片付けがあるから、と先に待っていることに。
「お待たせ、話って何?」
水やりホースを片付けた◯◯が戻ってきた。
「えっと……その……」
ここへ来るまでの間、散々時間があったはずなのに何から話せばよいのか。
「ゆっくりでいいよ?」
急に来た俺にも◯◯は微笑みながら待っていてくれる。
「俺、道宮に告白されたんだけど、付き合えないって言ってきた」
もっと他に言い方があったはずなのに、こんな言葉しか出てこなかった。
「なんで私に話すの?」
驚き、目を一瞬見開いた◯◯。
「◯◯は道宮と仲が良かったから?」
なんで疑問系なんだ。いや、本当は分かっているはずだ。
◯◯には自分の口から伝えないといけない、勘違いさせないように、と。
道宮と仮で付き合っている間に頭に思い浮かぶのは◯◯のことばかり。
俺は◯◯のことが……。