虹がかかる
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月日は経ち、いつの間にか夏休みが終わっていた。
「最近の道宮、◯◯と仲良くないか?」
私のクラスに遊びに来ていた道宮さんに澤村君は言った。
私達はお互い恋のライバルだと認めた日から距離がグッと近くなった。
「え~元々仲良いよ。ね、●●ちゃん」
「うん」
夏休みに入ってからも一緒に勉強したり、遊んだり、時には女子力を高めあったり。
だから、澤村君は私たちの距離が急に縮まったように感じたのだろう。
「そう言えば春高予選1次予選、通過したんだって?おめでとう」
「おう、ありがとう」
道宮さんは澤村君にやったね、と親指を立てた。
私が先におめでとうって言いたかった。
少しだけ道宮さんに嫉妬。
ーーーー
2次予選まで2ヶ月あると思っていたのに、あっという間に当日。
準決勝ではあのインターハイに敗れた青葉城西に見事雪辱を果たした。
決勝戦は白鳥沢学園。文武両道の学校だと聞いたことがある。
「決勝の応援一緒に行かない?」
「行く!」
決勝戦前日、道宮さんの誘いに二つ返事をした。
インターハイの応援には行かなかったが、今回はどんな結果になろうと見届けようと決めた。
ーーーー
試合会場に着くと、道宮さんと女子バレー部の部員二人が既に待ってきた。
「遅くなってごめんなさい」
「ううん、私たちが早すぎただけだから」
観客席へ向かう途中、道宮さんが私に耳打ちをした。
“澤村にお守り渡しちゃった”
そうだった、道宮さんとは仲の良いお友達であると同時にライバルでもあった。
控えベンチを見ると、まるでお守りもメンバーの一員とでも言いたげに鎮座していた。
私もお守り渡せばよかった。
1次予選を通過したときも、今日も道宮さんに出遅れている気がする。
でも、お守りがなくても、今の私にできる精一杯の応援をしよう。
声が枯れるくらい目一杯。
「最近の道宮、◯◯と仲良くないか?」
私のクラスに遊びに来ていた道宮さんに澤村君は言った。
私達はお互い恋のライバルだと認めた日から距離がグッと近くなった。
「え~元々仲良いよ。ね、●●ちゃん」
「うん」
夏休みに入ってからも一緒に勉強したり、遊んだり、時には女子力を高めあったり。
だから、澤村君は私たちの距離が急に縮まったように感じたのだろう。
「そう言えば春高予選1次予選、通過したんだって?おめでとう」
「おう、ありがとう」
道宮さんは澤村君にやったね、と親指を立てた。
私が先におめでとうって言いたかった。
少しだけ道宮さんに嫉妬。
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2次予選まで2ヶ月あると思っていたのに、あっという間に当日。
準決勝ではあのインターハイに敗れた青葉城西に見事雪辱を果たした。
決勝戦は白鳥沢学園。文武両道の学校だと聞いたことがある。
「決勝の応援一緒に行かない?」
「行く!」
決勝戦前日、道宮さんの誘いに二つ返事をした。
インターハイの応援には行かなかったが、今回はどんな結果になろうと見届けようと決めた。
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試合会場に着くと、道宮さんと女子バレー部の部員二人が既に待ってきた。
「遅くなってごめんなさい」
「ううん、私たちが早すぎただけだから」
観客席へ向かう途中、道宮さんが私に耳打ちをした。
“澤村にお守り渡しちゃった”
そうだった、道宮さんとは仲の良いお友達であると同時にライバルでもあった。
控えベンチを見ると、まるでお守りもメンバーの一員とでも言いたげに鎮座していた。
私もお守り渡せばよかった。
1次予選を通過したときも、今日も道宮さんに出遅れている気がする。
でも、お守りがなくても、今の私にできる精一杯の応援をしよう。
声が枯れるくらい目一杯。