虹がかかる
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「●●ちゃん」
美化委員の水やりがないから早く帰れると思っていたら、道宮さんに呼び止められた。
「道宮さん」
ここだとちょっと、と言うことで誰もいない空き教室に連れていかれた。
なんの話だろう。
「ここならいいかな」
改まって話し出した道宮さん。
「ねえ、●●ちゃん。去年の修学旅行の夜に話した女子トーク、覚えてる?」
覚えている。
道宮さんが、澤村君のことが好きと告白をし、気を遣った私は早川君と答えたあの夜。
「うん。それがどうかしたの?」
「私ね、あのとき言った好きな人への気持ち、まだ変わっていないの。●●ちゃんはどう?」
「私は…」
早川君には申し訳ないけど、元々好きと言う感情はなかった。
あの日からほぼ1年経った。
もう好きじゃなくなった、と言えば済む話だ。
だけど、道宮さんには嘘をつきたくなかった。
澤村君への気持ちに嘘をつきたくなかった。
「私も本当は澤村君のことが好きなの」
道宮さんは怒るでも悲しむでもなく、納得した表情をしていた。
「やっぱりね」
「え?」
「澤村を見ていると、いつも●●ちゃんも視界に入ってくるから。好きな人を見る目」
私ってそんなに分かりやすかったのか。
もし澤村君にもバレていたら……。
「澤村は鈍いし、●●ちゃんの気持ちは私にしかバレていないから安心して」
私の不安そうな顔を見て直ぐにフォローしてくれた。
それどころか、
「私達、ライバルだね」
そう言って道宮さんは微笑んだ。
「私も遠慮しないから。どっちが澤村と付き合っても怨みっこなしね!」
「う、うん!」
こんなときでも明るい道宮さんは格好いいと思った。
美化委員の水やりがないから早く帰れると思っていたら、道宮さんに呼び止められた。
「道宮さん」
ここだとちょっと、と言うことで誰もいない空き教室に連れていかれた。
なんの話だろう。
「ここならいいかな」
改まって話し出した道宮さん。
「ねえ、●●ちゃん。去年の修学旅行の夜に話した女子トーク、覚えてる?」
覚えている。
道宮さんが、澤村君のことが好きと告白をし、気を遣った私は早川君と答えたあの夜。
「うん。それがどうかしたの?」
「私ね、あのとき言った好きな人への気持ち、まだ変わっていないの。●●ちゃんはどう?」
「私は…」
早川君には申し訳ないけど、元々好きと言う感情はなかった。
あの日からほぼ1年経った。
もう好きじゃなくなった、と言えば済む話だ。
だけど、道宮さんには嘘をつきたくなかった。
澤村君への気持ちに嘘をつきたくなかった。
「私も本当は澤村君のことが好きなの」
道宮さんは怒るでも悲しむでもなく、納得した表情をしていた。
「やっぱりね」
「え?」
「澤村を見ていると、いつも●●ちゃんも視界に入ってくるから。好きな人を見る目」
私ってそんなに分かりやすかったのか。
もし澤村君にもバレていたら……。
「澤村は鈍いし、●●ちゃんの気持ちは私にしかバレていないから安心して」
私の不安そうな顔を見て直ぐにフォローしてくれた。
それどころか、
「私達、ライバルだね」
そう言って道宮さんは微笑んだ。
「私も遠慮しないから。どっちが澤村と付き合っても怨みっこなしね!」
「う、うん!」
こんなときでも明るい道宮さんは格好いいと思った。