虹がかかる
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「◯◯さん、ごめんね。お願いします」
隣のクラスの美化委員さんが用事があるから授業後の水やり当番を代わってほしい、とのこと。
特に予定もなかったので引き受けることに。
第二体育館近くの花壇の水やりをしていると、
「狼狽えるな!」
体育館から大声が聞こえてきた。
この声って澤村君だよね?凄い熱量だ。
明日何があったのか聞いてみようかな。
ーーーー
「おはよう、澤村君。昨日なんだけど」
私は昨日体育館から聞こえてきた澤村君の叫び声のことを話した。
「ああ、聞かれてたのか。恥ずかしい」
頬をかきながら苦笑いをする澤村君。
どうやら東京遠征に行くために期末テスト赤点常習犯を叱咤していたとのこと。
それで、テストまでに3年生が部活前後に後輩に勉強を教えることになったらしい。
自分の勉強もあるだろうに、そこまでしてみんなと遠征に行って強くなりたいのか。
愚問だ。本来なら引退する時期なのに残るってことはそれ相当の思いがあるから。
私にも手伝えることある?って聞いたらおこがましいかな。
「それにしても、朝も水やりしてたのに、授業後もやってるんだな」
「あ、いや、授業後のは当番を代わっただけだから」
「◯◯は優しいんだな」
そう言って笑う澤村君。
優しいのは澤村君の方だよ。
私なんか、面接のアピールポイント稼ぎのためにやっているだけなのに。
「メリットがなければやらないよ」
「メリットなんか考えているやつが花と会話しながら水やりするか?」
「え?」
「なんだ、俺の方が◯◯のこと詳しいようだな」
その言葉が嬉恥ずかしくて、何も返せなかった。
隣のクラスの美化委員さんが用事があるから授業後の水やり当番を代わってほしい、とのこと。
特に予定もなかったので引き受けることに。
第二体育館近くの花壇の水やりをしていると、
「狼狽えるな!」
体育館から大声が聞こえてきた。
この声って澤村君だよね?凄い熱量だ。
明日何があったのか聞いてみようかな。
ーーーー
「おはよう、澤村君。昨日なんだけど」
私は昨日体育館から聞こえてきた澤村君の叫び声のことを話した。
「ああ、聞かれてたのか。恥ずかしい」
頬をかきながら苦笑いをする澤村君。
どうやら東京遠征に行くために期末テスト赤点常習犯を叱咤していたとのこと。
それで、テストまでに3年生が部活前後に後輩に勉強を教えることになったらしい。
自分の勉強もあるだろうに、そこまでしてみんなと遠征に行って強くなりたいのか。
愚問だ。本来なら引退する時期なのに残るってことはそれ相当の思いがあるから。
私にも手伝えることある?って聞いたらおこがましいかな。
「それにしても、朝も水やりしてたのに、授業後もやってるんだな」
「あ、いや、授業後のは当番を代わっただけだから」
「◯◯は優しいんだな」
そう言って笑う澤村君。
優しいのは澤村君の方だよ。
私なんか、面接のアピールポイント稼ぎのためにやっているだけなのに。
「メリットがなければやらないよ」
「メリットなんか考えているやつが花と会話しながら水やりするか?」
「え?」
「なんだ、俺の方が◯◯のこと詳しいようだな」
その言葉が嬉恥ずかしくて、何も返せなかった。