虹がかかる
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「澤村!……っと掃除中だった」
「なんだ道宮」
「ちょっと部活のことで話したいことあったんだけど、終わってからでいいや」
そう言って嵐の様に来て颯爽と去って行った道宮さん。
「澤村君、後は私がやっておくよ」
道宮さんの様にはいかないけれど、あの日から少しだけ自分から澤村君に話しかけれるようになった。
「そうか?悪いな」
澤村君はありがとなっと笑って教室を出て行った。
せっかく一緒の教室掃除の日だったのに自ら棒に振るとは、我ながらお人好しと言うかバカと言うか。
さて、掃除の続き続き。
ガラガラ
教室のドアが開いたと思ったら、ついさっき出ていった澤村君がいた。
「何か忘れ物?」
「あーいやー」
罰が悪そうな澤村君。
「道宮に掃除サボるなって言われて戻ってきました」
すまん、と両手を合わせ頭を下げる澤村君。
私が後はやっておくなんて言ったばかりにこんなことになって。
サボり扱いされた澤村君にも、好きな人を注意させてしまった道宮さんにも申し訳ないことをしてしまった。
道宮さんは私が早川君のことが好きだと思っているから澤村君と二人にすることに躊躇ないのか、単にサボりが許せなかったのか。
おそらく後者。だって道宮さんは良い子だから。
澤村君はきっちり最後まで掃除をしてくれた。
「後はゴミ捨てだけだから、本当に部活に行っていいよ?」
「いや、また道宮に言われるといけないからな」
また私ときたら余計なお世話を。
「重い方持つ」
そう言ってサッと私の手から重いごみ袋を取り上げる澤村君。
澤村君は誰にだって優しい。
きっと私じゃなくても同じ事をしていた。
そんなさりげない優しさが今日は胸に刺さる。
ごみ袋を焼却炉へ入れて、手をパッパと払う。
「よし、終わった。◯◯はもう帰るのか?」
「花壇の水やりしてから帰るよ」
「そうか、大変だな」
「澤村君の方が部活大変でしょ。もうすぐインターハイだもんね」
本人から聞いた訳じゃないけど、これくらいなら知っていてもおかしくないよね?
「知ってたのか、良かったら応援に来てくれよな」
そう言って澤村君は部活へと行った。
応援、行ってもいいの?
「なんだ道宮」
「ちょっと部活のことで話したいことあったんだけど、終わってからでいいや」
そう言って嵐の様に来て颯爽と去って行った道宮さん。
「澤村君、後は私がやっておくよ」
道宮さんの様にはいかないけれど、あの日から少しだけ自分から澤村君に話しかけれるようになった。
「そうか?悪いな」
澤村君はありがとなっと笑って教室を出て行った。
せっかく一緒の教室掃除の日だったのに自ら棒に振るとは、我ながらお人好しと言うかバカと言うか。
さて、掃除の続き続き。
ガラガラ
教室のドアが開いたと思ったら、ついさっき出ていった澤村君がいた。
「何か忘れ物?」
「あーいやー」
罰が悪そうな澤村君。
「道宮に掃除サボるなって言われて戻ってきました」
すまん、と両手を合わせ頭を下げる澤村君。
私が後はやっておくなんて言ったばかりにこんなことになって。
サボり扱いされた澤村君にも、好きな人を注意させてしまった道宮さんにも申し訳ないことをしてしまった。
道宮さんは私が早川君のことが好きだと思っているから澤村君と二人にすることに躊躇ないのか、単にサボりが許せなかったのか。
おそらく後者。だって道宮さんは良い子だから。
澤村君はきっちり最後まで掃除をしてくれた。
「後はゴミ捨てだけだから、本当に部活に行っていいよ?」
「いや、また道宮に言われるといけないからな」
また私ときたら余計なお世話を。
「重い方持つ」
そう言ってサッと私の手から重いごみ袋を取り上げる澤村君。
澤村君は誰にだって優しい。
きっと私じゃなくても同じ事をしていた。
そんなさりげない優しさが今日は胸に刺さる。
ごみ袋を焼却炉へ入れて、手をパッパと払う。
「よし、終わった。◯◯はもう帰るのか?」
「花壇の水やりしてから帰るよ」
「そうか、大変だな」
「澤村君の方が部活大変でしょ。もうすぐインターハイだもんね」
本人から聞いた訳じゃないけど、これくらいなら知っていてもおかしくないよね?
「知ってたのか、良かったら応援に来てくれよな」
そう言って澤村君は部活へと行った。
応援、行ってもいいの?