守る意味
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辺りはすっかり暗くなっていて、終電も終わっていた。
「事情聴取と報告書作成で時間取らせて悪かった」
「ううん、大丈夫。………ねぇ、大地」
興奮が覚めない間に、感じたことを伝えないと。
「何て言うか……感動した!凄く格好良かった!ありがとう!」
大地は当たり前のことをしただけだ、と少し困り顔をしていた。
ふと、守ってもらうってこう言うことを言うんだなっと思った。
もし高橋君と同じ場面に出くわしていたら、彼は守ってくれただろうか。
そもそも気付いてくれたのか。
警察官の大地と比べるのは酷だけど、きっと同じようにはいかなかっただろう。
「終電なくなったな。タクシー呼ぶか」
スマホの時刻を確認しながら大地は言った。
正直、まだ一緒にいたい。
「大地さえ良ければ……あの……その」
このホテル街の近くで私は何を言おうとしている?
大地も満更ではなさそうな表情をしている。
「あ、あ、あそこのバーで飲まない?」
「ん?バー?そ、そ、そうだな」
誘う勇気が出ずに見当違いのことを言う私に、拍子が抜けた様な返事をする大地。
「でも、始発前に店閉まるよな」
大地は意を固めたのか私の目を真っ直ぐ見直してから言った。
「休憩シテイキマセンカ」
急な片言の敬語。緊張しているのが分かる。
「もちろん、◯◯の嫌なことはなにもしない……努力はする」
「ふふふ、努力ね~」
自分より緊張している人を見ると余裕が出てくる不思議。
「お手柔らかにお願いします」
二人は夜のホテル街へ姿を消した。
ーーFinーー
「事情聴取と報告書作成で時間取らせて悪かった」
「ううん、大丈夫。………ねぇ、大地」
興奮が覚めない間に、感じたことを伝えないと。
「何て言うか……感動した!凄く格好良かった!ありがとう!」
大地は当たり前のことをしただけだ、と少し困り顔をしていた。
ふと、守ってもらうってこう言うことを言うんだなっと思った。
もし高橋君と同じ場面に出くわしていたら、彼は守ってくれただろうか。
そもそも気付いてくれたのか。
警察官の大地と比べるのは酷だけど、きっと同じようにはいかなかっただろう。
「終電なくなったな。タクシー呼ぶか」
スマホの時刻を確認しながら大地は言った。
正直、まだ一緒にいたい。
「大地さえ良ければ……あの……その」
このホテル街の近くで私は何を言おうとしている?
大地も満更ではなさそうな表情をしている。
「あ、あ、あそこのバーで飲まない?」
「ん?バー?そ、そ、そうだな」
誘う勇気が出ずに見当違いのことを言う私に、拍子が抜けた様な返事をする大地。
「でも、始発前に店閉まるよな」
大地は意を固めたのか私の目を真っ直ぐ見直してから言った。
「休憩シテイキマセンカ」
急な片言の敬語。緊張しているのが分かる。
「もちろん、◯◯の嫌なことはなにもしない……努力はする」
「ふふふ、努力ね~」
自分より緊張している人を見ると余裕が出てくる不思議。
「お手柔らかにお願いします」
二人は夜のホテル街へ姿を消した。
ーーFinーー