守る意味
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大地と横並びになって電車に揺られていると、大きな駅に着いたのか、一斉にお客さんが乗車してきた。
「っ………ごめん」
押されたせいでつり革から手が離れてしまい、大地にぶつかってしまった。
「腕、掴んでていいぞ」
「それじゃあ」
お言葉に甘えて掴まらせてもらうことにした。
電車が動き出すと、揺れに伴って後ろの人の鞄がぶつかる。
最初は鞄の角がお尻に当たっていると思っていたけど、いつの間にか角が二つに増えていた。
ひょっとしてこれって、鞄じゃなくて指の関節?
たまたま……だよ、ね?
そう思いたかったけど、触れていた指の関節が手のひらになって確信した。
たまたまなんかじゃない!
気持ち悪い。助けて。だけど声が出ない。
じっと我慢するしかないのか。降りる駅までまだ先なのに。
痴漢は私が何も抵抗しないことをいいことにエスカレートしてきた。
スカートをたくし上げて、下着へと指が入ってくる。
「っ……」
私は掴んでいた大地の腕に力を入れた。
「◯◯?」
「だ、大地……」
消えそうな声で大地の名前を呼んだ。
大地の視線が私の後ろに移った……次の瞬間、
「次の駅で降りろ」
私に痴漢を働いていた人の腕を掴んだ。
「な、なんだ!やめろ、離せ!」
「痴漢の現行犯だ」
ほどなくして電車は次の駅へと到着した。
「降りるんだ」
大地の後ろに付いて私も下車した。
電車待ちをしていたお客さんはなんだ酔っぱらいか、と避けるようにスペースを開けた。
多少動けるようになった痴漢は抵抗するように大地に拳を振り下ろす。
「この野郎!」
「危ない!」
私は目をギュッと瞑った。
しかし私の心配を余所に、大地は易々と拳を受け止めた。
「暴行罪も追加だ」
掴んだ手を外に開いて体重をかけると痴漢は、
「あ゛あ゛あ゛あ゛!痛い痛い!」
と崩れるように倒れた。
そこをすかさず抑え込み痴漢の上に股がる。
「両手を後ろに回せ」
なす術がないのか大人しく腕を後ろに回す痴漢。
完全に拘束された。
「公務執行妨害も付けたいが、あいにく今日は公休だ。運が良かったな」
「なっ、お前まさか」
「警察だ」
か、格好良い……。
大地の流れるような動作にただただ見とれるだけだった。
痴漢は駆けつけた警察官によって連行された。
「っ………ごめん」
押されたせいでつり革から手が離れてしまい、大地にぶつかってしまった。
「腕、掴んでていいぞ」
「それじゃあ」
お言葉に甘えて掴まらせてもらうことにした。
電車が動き出すと、揺れに伴って後ろの人の鞄がぶつかる。
最初は鞄の角がお尻に当たっていると思っていたけど、いつの間にか角が二つに増えていた。
ひょっとしてこれって、鞄じゃなくて指の関節?
たまたま……だよ、ね?
そう思いたかったけど、触れていた指の関節が手のひらになって確信した。
たまたまなんかじゃない!
気持ち悪い。助けて。だけど声が出ない。
じっと我慢するしかないのか。降りる駅までまだ先なのに。
痴漢は私が何も抵抗しないことをいいことにエスカレートしてきた。
スカートをたくし上げて、下着へと指が入ってくる。
「っ……」
私は掴んでいた大地の腕に力を入れた。
「◯◯?」
「だ、大地……」
消えそうな声で大地の名前を呼んだ。
大地の視線が私の後ろに移った……次の瞬間、
「次の駅で降りろ」
私に痴漢を働いていた人の腕を掴んだ。
「な、なんだ!やめろ、離せ!」
「痴漢の現行犯だ」
ほどなくして電車は次の駅へと到着した。
「降りるんだ」
大地の後ろに付いて私も下車した。
電車待ちをしていたお客さんはなんだ酔っぱらいか、と避けるようにスペースを開けた。
多少動けるようになった痴漢は抵抗するように大地に拳を振り下ろす。
「この野郎!」
「危ない!」
私は目をギュッと瞑った。
しかし私の心配を余所に、大地は易々と拳を受け止めた。
「暴行罪も追加だ」
掴んだ手を外に開いて体重をかけると痴漢は、
「あ゛あ゛あ゛あ゛!痛い痛い!」
と崩れるように倒れた。
そこをすかさず抑え込み痴漢の上に股がる。
「両手を後ろに回せ」
なす術がないのか大人しく腕を後ろに回す痴漢。
完全に拘束された。
「公務執行妨害も付けたいが、あいにく今日は公休だ。運が良かったな」
「なっ、お前まさか」
「警察だ」
か、格好良い……。
大地の流れるような動作にただただ見とれるだけだった。
痴漢は駆けつけた警察官によって連行された。