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えっちゃんの近況を聞いたり、当時の担任の先生に挨拶をしたり、有意義な時間を過ごしたけど、一番会いたかった大地の姿はなかった。
同窓会も終わりが近づいてきた頃、会場の扉が開いた。
「すまん、遅くなった」
見て直ぐに分かった。顔つきは大人になったが大地だ。
「遅いぞー大地」
「来ないかと思ったべ」
真っ先に大地の元へ向かったのは、大地と部活が同じだった菅原君と東峰君。
彼らは卒業してからもたまに会っていたようだ。
私も大地と話したい。
そう思いながら大地の方を見ていると、目があった。
「よう、◯◯じゃないか」
手を上げながら来てくれた大地。
「よ、よう」
それなのに、素っ気ない挨拶しかできなかった。
緊張しているのがバレてしまう。
「変わったな」
どう言う意味での変わったな、なの。
老けたね?それとも太ったねってこと?
「そう言う大地は変わらないね」
大地はこれでも筋肉付いたんだけどな、と右腕に力こぶを作りながら言った。
見た目はたくましくなったけど、中身はあの頃と変わらない大地で安心した。
ーーーー
しばらくして同窓会はお開きとなった。
二次会に行く人や、帰省組は一人暮らしをしている友達の家に泊めさせてくれ、と今晩の宿探しをしていた。
私は一緒の方面に帰る人がいないか探した。
すると大地が話かけてきた。
「◯◯は宮城に住んでるのか?」
「うん。今日は実家に泊まることになってる」
「俺もだ」
「それなら一緒に帰る?」
「ああ」
遅れてやってきた大地とあまり話せず不完全燃焼だったから、もう少し一緒にいられるようで嬉しかった。
二人で電車に乗り込む。
つり革を掴む大地の手を見ると結婚指輪ははめていなかった。
外している可能性もあるけど、ひとまずは結婚していない可能性の方が高い。
酔った頭でもこんなことは考えられるなんて、私の頭の作りはどうなっているんだ、と呆れてしまう。
「えっちゃんから聞いたよ、警察官になったんだってね」
「新米だから、まだ交番勤務だけどな」
「でも、そのうち危ない仕事も回ってくるんでしょ?奥さんとか心配していない?」
我ながら白々しい質問だ。
「嫁さんも彼女もいないよ」
「そっか。私もいない」
聞かれてもいないのに、大地には知ってほしくて伝えた。
私たちが降りる駅はまだまだ先だ。
同窓会も終わりが近づいてきた頃、会場の扉が開いた。
「すまん、遅くなった」
見て直ぐに分かった。顔つきは大人になったが大地だ。
「遅いぞー大地」
「来ないかと思ったべ」
真っ先に大地の元へ向かったのは、大地と部活が同じだった菅原君と東峰君。
彼らは卒業してからもたまに会っていたようだ。
私も大地と話したい。
そう思いながら大地の方を見ていると、目があった。
「よう、◯◯じゃないか」
手を上げながら来てくれた大地。
「よ、よう」
それなのに、素っ気ない挨拶しかできなかった。
緊張しているのがバレてしまう。
「変わったな」
どう言う意味での変わったな、なの。
老けたね?それとも太ったねってこと?
「そう言う大地は変わらないね」
大地はこれでも筋肉付いたんだけどな、と右腕に力こぶを作りながら言った。
見た目はたくましくなったけど、中身はあの頃と変わらない大地で安心した。
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しばらくして同窓会はお開きとなった。
二次会に行く人や、帰省組は一人暮らしをしている友達の家に泊めさせてくれ、と今晩の宿探しをしていた。
私は一緒の方面に帰る人がいないか探した。
すると大地が話かけてきた。
「◯◯は宮城に住んでるのか?」
「うん。今日は実家に泊まることになってる」
「俺もだ」
「それなら一緒に帰る?」
「ああ」
遅れてやってきた大地とあまり話せず不完全燃焼だったから、もう少し一緒にいられるようで嬉しかった。
二人で電車に乗り込む。
つり革を掴む大地の手を見ると結婚指輪ははめていなかった。
外している可能性もあるけど、ひとまずは結婚していない可能性の方が高い。
酔った頭でもこんなことは考えられるなんて、私の頭の作りはどうなっているんだ、と呆れてしまう。
「えっちゃんから聞いたよ、警察官になったんだってね」
「新米だから、まだ交番勤務だけどな」
「でも、そのうち危ない仕事も回ってくるんでしょ?奥さんとか心配していない?」
我ながら白々しい質問だ。
「嫁さんも彼女もいないよ」
「そっか。私もいない」
聞かれてもいないのに、大地には知ってほしくて伝えた。
私たちが降りる駅はまだまだ先だ。