思い出なんかいる
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消灯時間まで布団に寝転がりながらスマホを弄っていると、
「●●ごめん、ちょっと出るね」
「私も……」
友達が申し訳なさげに言ってきた。
これは2人の共通点を知っていれば、どこへ行くのかすぐに推測できる。
彼氏のところだ。
「はいはーい、時間までには戻ってきてね」
私は手を振りながら友達を見送った。
1人残された部屋はやたら広く感じる。
普段は1人でも気にならないけれど、こう言うときは寂しくなる。
そんなとき、ふと侑の顔が浮かんだ。
彼は今何をしているのだろう。
電話したら出るかな。
通話履歴から侑の名前を探し出し、電話をかける。
プルルルー… プルルルー…
“なんや、●●。どないしたん?”
侑は思ったより早く出てくれた。
電話の向こう側からはワイワイと楽しそうな声が聞こえてくる。
「部屋のみんなが彼氏のところ行っちゃって暇だったから電話してみた。侑は今何してるの?」
“これから定番の枕投げや!●●も来 おへんか?”
本当に男子っていつまで経ってもお子ちゃまなんだから。
「やんないよ。それじゃあ邪魔しちゃ悪いから切るね」
“ちょい待ち、今から大浴場近くの休憩所に集合な!ほな!”
「えっ?ちょっ!」
理由を聞く前に電話は切れてしまった。
侑はいつも勝手なんだから。
そんなことを思いつつも足取りは軽かった。
ーーーー
3台の自販機と長椅子が2脚、申し訳程度に観葉植物が置いてある簡素な休憩所。
言われた通りの着くと、侑は既に待っていた。
「枕投げはよかったの?」
「ん?ああ………。ちょっと座ろうか」
促されるまま侑の隣……ではなく、空間をひとつ空けて座った。
「……」
「……」
何か話を振った方がいいのか。
悩んでいると、侑が染み染みと話し始めた。
「今日は色々見て回ったな」
「そうだね」
築地に浅草雷門、東京スカイスリーとたくさん回った。
「疲れたか?」
「うん。でも心地良い疲れだよ」
侑は世間話をするために呼び出したの?
私としては会えただけで嬉しいけど。
「来る前はなんで東京なんかにって思っとったけど、●●のお陰で充実したわ、ありがとー」
「こちらこそ」
侑は満面の笑みで笑った。
「今日1日楽しかったから、俺からのお礼や」
そう言うと侑は自販機のカフェオレを奢ってくれた。
「コーヒーの方が良かった」
「なんやて!」
「嘘嘘、カフェオレ好きだよ」
こう言う“好き”は簡単に言えるのにな。
そんなことを考えながら受け取ったカフェオレに口を付けた。
「●●ごめん、ちょっと出るね」
「私も……」
友達が申し訳なさげに言ってきた。
これは2人の共通点を知っていれば、どこへ行くのかすぐに推測できる。
彼氏のところだ。
「はいはーい、時間までには戻ってきてね」
私は手を振りながら友達を見送った。
1人残された部屋はやたら広く感じる。
普段は1人でも気にならないけれど、こう言うときは寂しくなる。
そんなとき、ふと侑の顔が浮かんだ。
彼は今何をしているのだろう。
電話したら出るかな。
通話履歴から侑の名前を探し出し、電話をかける。
プルルルー… プルルルー…
“なんや、●●。どないしたん?”
侑は思ったより早く出てくれた。
電話の向こう側からはワイワイと楽しそうな声が聞こえてくる。
「部屋のみんなが彼氏のところ行っちゃって暇だったから電話してみた。侑は今何してるの?」
“これから定番の枕投げや!●●も
本当に男子っていつまで経ってもお子ちゃまなんだから。
「やんないよ。それじゃあ邪魔しちゃ悪いから切るね」
“ちょい待ち、今から大浴場近くの休憩所に集合な!ほな!”
「えっ?ちょっ!」
理由を聞く前に電話は切れてしまった。
侑はいつも勝手なんだから。
そんなことを思いつつも足取りは軽かった。
ーーーー
3台の自販機と長椅子が2脚、申し訳程度に観葉植物が置いてある簡素な休憩所。
言われた通りの着くと、侑は既に待っていた。
「枕投げはよかったの?」
「ん?ああ………。ちょっと座ろうか」
促されるまま侑の隣……ではなく、空間をひとつ空けて座った。
「……」
「……」
何か話を振った方がいいのか。
悩んでいると、侑が染み染みと話し始めた。
「今日は色々見て回ったな」
「そうだね」
築地に浅草雷門、東京スカイスリーとたくさん回った。
「疲れたか?」
「うん。でも心地良い疲れだよ」
侑は世間話をするために呼び出したの?
私としては会えただけで嬉しいけど。
「来る前はなんで東京なんかにって思っとったけど、●●のお陰で充実したわ、ありがとー」
「こちらこそ」
侑は満面の笑みで笑った。
「今日1日楽しかったから、俺からのお礼や」
そう言うと侑は自販機のカフェオレを奢ってくれた。
「コーヒーの方が良かった」
「なんやて!」
「嘘嘘、カフェオレ好きだよ」
こう言う“好き”は簡単に言えるのにな。
そんなことを考えながら受け取ったカフェオレに口を付けた。
