思い出なんかいる
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「●●ー!お風呂行こうよ」
「いいよー」
ホテルをチェックインし夕食を済ませた後、友達のマヤと大浴場へ向かった。
当たり前だけれど、うちの生徒だけではなく一般のお客さんもいる。
平気なふりをして着替えをするけれど、滅多に温泉に行く機会がないため、こう言う場で全裸になるのは恥ずかしい。
さっさと服を脱いで洗い場に行こう。
体を洗ってから、ようやく湯船に浸かる。
「気持ちいいね〜」
「ねぇ〜」
今日一日たくさん歩いた体に染み渡る。
無言で浸かっていると、
「●●、中々良い物をお持ちだね」
マヤが両手を前に出して、たわわなジェスチャーをする。
良い物、とは勿論私の胸のことだ。
マヤは羨ましがるけれど、
「見せる相手がいないから、宝の持ち腐れよ」
そう言いながら自分の胸を見つめる。
「でもさ、見せる相手はいなくても、好きな人くらいはいるでしょ?」
「……うん、いる」
ずっと好きだった、侑。
でも、関係が壊れるくらいなら今のままで良い。
「●●なら大丈夫!きっと結ばれるよ」
だけど、私の考えなど知らず、マヤは無邪気に応援する。
「ありがとう」
告白する気などないのにお礼を言う私も大概だ。
ほどなくして、マヤは髪を乾かすのに時間がかかるから、と先にお風呂から出た。
私はもう少ししたら出ようかな。
ーーーー
お風呂から出ると、侑とばったり会った。
「●●も今出たところか?」
「うん」
ゆったりとした部屋着、セットされていない髪。
とても新鮮な侑の姿。
髪はまだ湿っていて、水気を帯びていた。
悔しいけど水も滴るいい男。
でも、そんなことを言うと調子に乗るのが目に見えているから、絶対に言ってやらない。
代わりに首に掛けていたタオルで侑の髪を覆った。
「ちゃんと乾かしなよ」
相変わらず背が高いんだから。
私はこれでもかってくらいつま先立ちをして、ガシガシと拭いてやった。
「ちょ、●●!やめぇっ」
「ほら、手じゃま……あっ!こらっ!」
抵抗する侑によって私はタオルを取り上げられた。
そのタオルをまじまじと見る侑は、
「なんちゅータオル使ってんのや!」
すかさず突っ込みを入れた。
「気付いた?これ、面白いでしょ」
黒地に金字で“思い出なんかいらん”とプリントされたタオル。
侑が所属しているバレー部の横断幕と同じデザインだ。
「作ったんか?」
「そうそう。誰が一番面白いタオル作れるか勝負しようって話になってて」
部屋に戻ったら見せ合う予定。
「ふーん……じゃなくて、いるいる!修学旅行は思い出を作る場所や!」
「アハハ」
侑の想像通りの反応に満足した。
「いいよー」
ホテルをチェックインし夕食を済ませた後、友達のマヤと大浴場へ向かった。
当たり前だけれど、うちの生徒だけではなく一般のお客さんもいる。
平気なふりをして着替えをするけれど、滅多に温泉に行く機会がないため、こう言う場で全裸になるのは恥ずかしい。
さっさと服を脱いで洗い場に行こう。
体を洗ってから、ようやく湯船に浸かる。
「気持ちいいね〜」
「ねぇ〜」
今日一日たくさん歩いた体に染み渡る。
無言で浸かっていると、
「●●、中々良い物をお持ちだね」
マヤが両手を前に出して、たわわなジェスチャーをする。
良い物、とは勿論私の胸のことだ。
マヤは羨ましがるけれど、
「見せる相手がいないから、宝の持ち腐れよ」
そう言いながら自分の胸を見つめる。
「でもさ、見せる相手はいなくても、好きな人くらいはいるでしょ?」
「……うん、いる」
ずっと好きだった、侑。
でも、関係が壊れるくらいなら今のままで良い。
「●●なら大丈夫!きっと結ばれるよ」
だけど、私の考えなど知らず、マヤは無邪気に応援する。
「ありがとう」
告白する気などないのにお礼を言う私も大概だ。
ほどなくして、マヤは髪を乾かすのに時間がかかるから、と先にお風呂から出た。
私はもう少ししたら出ようかな。
ーーーー
お風呂から出ると、侑とばったり会った。
「●●も今出たところか?」
「うん」
ゆったりとした部屋着、セットされていない髪。
とても新鮮な侑の姿。
髪はまだ湿っていて、水気を帯びていた。
悔しいけど水も滴るいい男。
でも、そんなことを言うと調子に乗るのが目に見えているから、絶対に言ってやらない。
代わりに首に掛けていたタオルで侑の髪を覆った。
「ちゃんと乾かしなよ」
相変わらず背が高いんだから。
私はこれでもかってくらいつま先立ちをして、ガシガシと拭いてやった。
「ちょ、●●!やめぇっ」
「ほら、手じゃま……あっ!こらっ!」
抵抗する侑によって私はタオルを取り上げられた。
そのタオルをまじまじと見る侑は、
「なんちゅータオル使ってんのや!」
すかさず突っ込みを入れた。
「気付いた?これ、面白いでしょ」
黒地に金字で“思い出なんかいらん”とプリントされたタオル。
侑が所属しているバレー部の横断幕と同じデザインだ。
「作ったんか?」
「そうそう。誰が一番面白いタオル作れるか勝負しようって話になってて」
部屋に戻ったら見せ合う予定。
「ふーん……じゃなくて、いるいる!修学旅行は思い出を作る場所や!」
「アハハ」
侑の想像通りの反応に満足した。
