欲張りなキミに乾杯
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冬休みに入ってから自動車学校に通い詰める日々を過ごしていた。
そして今日も日が暮れるまで講義を受ける。
「ここは──であるからして、速度は───。と言うことで、そろそろ高速教習があると思うから、頑張れよ」
高速教習とは、二人一組のペアになって高速を行きと帰りを交代で運転する教習のこと。
誰とペアを組めば良いんだろう……。
こう言うとき、友達と講義を受けているとそんな悩みがなくて楽なんだろうな、と斜め前のキャッキャッと騒いでいる2人組を眺めながら思った。
だけど、孤独は孤独なりに友達に合わせず講義を取れるし、捗る面もある。
遊びに来ているわけじゃないし、別に寂しくなんかない……はず。
ーーーー
今日も頭を使ったなー。
そう思いながら自動車学校を出てしばらく歩くと、うちの学校の制服を着た生徒たちがぞろぞろと歩いていた。
「疲れたー!」
「コンビニ寄っていこうぜ!」
冬休み中も部活動お疲れ様です。
そんな気持ちを込めて横切ると、不意に名前を呼ばれた。
「●●ちゃん?」
声のした方へ振り向くと、そこには侑がいた。
「侑……」
「やっぱり●●ちゃんや!」
「久しぶりだね」
冬休みに入る何日か前からお昼を食べずに帰るようになったから、間違えてお弁当を持ってきたあの日ぶり。
「本当 やで!連絡しても返事してくれへんし!」
「ごめん、ごめん」
頻繁ではないにしろ、侑からはたまに連絡が来ていた。
だけど、資格勉強のため返事を後回しにしていたら、そのまま忘れて今に至る。
「受験勉強で忙しいかもしれへんけど、今って少しだけ時間ある?」
「まあ、今なら……」
受験勉強じゃなくて自動車学校の勉強なんだけどな、と思いながらも誘いに乗った。
「やったー!」
侑は部活仲間に断りを入れてから私の手を引っ張った。
「こっちこっち!」
「ちょっと待ってよ!」
いきなり過ぎて静止を呼び掛けても一向に止まってくれない。
そんな侑はどこか嬉しそうな表情を浮かべていた。
進むに連れて増えていく人だかり。
はぐれないようにか掴む手に力が加わる。
この方向って……。
徐々に聞こえてくる音楽が大きくなってくる。
これは陽気なクリスマスソングだ。
おそらく店内から漏れ出ているのだろう。
「着いた!」
辿り着いた場所とは。
「イルミネーション……」
並木道に並ぶ木々のイルミネーションの先には、鮮やかで派手な装飾が施されている大きなクリスマスツリーが佇んでいる。
その周りではイルミネーションを背景に男女のカップルや女子グループがワイワイと写真を撮っていた。
「部活以外で格好ええことって言 うたら、ちょっと強引で男らしい俺かなって思うて連れてきた!」
今回に限らず割と強引な面があると思ったのは内緒。
「それに加えてベタなシュチュエーション。女の子はイチコロ待ったなし!」
「それ、自分で言うの?」
本当に真っ直ぐで素直で馬鹿なんだから。
だけど、良いところがあるじゃん。
それは置いといて、
「綺麗……」
「●●ちゃんの方がべっぴんさんやで」
「聞かなかったことにするね」
「なんでやねん!」
孤独で寂しさを感じていた心。
今は純粋にこの空間を楽しみたかった。
そして今日も日が暮れるまで講義を受ける。
「ここは──であるからして、速度は───。と言うことで、そろそろ高速教習があると思うから、頑張れよ」
高速教習とは、二人一組のペアになって高速を行きと帰りを交代で運転する教習のこと。
誰とペアを組めば良いんだろう……。
こう言うとき、友達と講義を受けているとそんな悩みがなくて楽なんだろうな、と斜め前のキャッキャッと騒いでいる2人組を眺めながら思った。
だけど、孤独は孤独なりに友達に合わせず講義を取れるし、捗る面もある。
遊びに来ているわけじゃないし、別に寂しくなんかない……はず。
ーーーー
今日も頭を使ったなー。
そう思いながら自動車学校を出てしばらく歩くと、うちの学校の制服を着た生徒たちがぞろぞろと歩いていた。
「疲れたー!」
「コンビニ寄っていこうぜ!」
冬休み中も部活動お疲れ様です。
そんな気持ちを込めて横切ると、不意に名前を呼ばれた。
「●●ちゃん?」
声のした方へ振り向くと、そこには侑がいた。
「侑……」
「やっぱり●●ちゃんや!」
「久しぶりだね」
冬休みに入る何日か前からお昼を食べずに帰るようになったから、間違えてお弁当を持ってきたあの日ぶり。
「
「ごめん、ごめん」
頻繁ではないにしろ、侑からはたまに連絡が来ていた。
だけど、資格勉強のため返事を後回しにしていたら、そのまま忘れて今に至る。
「受験勉強で忙しいかもしれへんけど、今って少しだけ時間ある?」
「まあ、今なら……」
受験勉強じゃなくて自動車学校の勉強なんだけどな、と思いながらも誘いに乗った。
「やったー!」
侑は部活仲間に断りを入れてから私の手を引っ張った。
「こっちこっち!」
「ちょっと待ってよ!」
いきなり過ぎて静止を呼び掛けても一向に止まってくれない。
そんな侑はどこか嬉しそうな表情を浮かべていた。
進むに連れて増えていく人だかり。
はぐれないようにか掴む手に力が加わる。
この方向って……。
徐々に聞こえてくる音楽が大きくなってくる。
これは陽気なクリスマスソングだ。
おそらく店内から漏れ出ているのだろう。
「着いた!」
辿り着いた場所とは。
「イルミネーション……」
並木道に並ぶ木々のイルミネーションの先には、鮮やかで派手な装飾が施されている大きなクリスマスツリーが佇んでいる。
その周りではイルミネーションを背景に男女のカップルや女子グループがワイワイと写真を撮っていた。
「部活以外で格好ええことって
今回に限らず割と強引な面があると思ったのは内緒。
「それに加えてベタなシュチュエーション。女の子はイチコロ待ったなし!」
「それ、自分で言うの?」
本当に真っ直ぐで素直で馬鹿なんだから。
だけど、良いところがあるじゃん。
それは置いといて、
「綺麗……」
「●●ちゃんの方がべっぴんさんやで」
「聞かなかったことにするね」
「なんでやねん!」
孤独で寂しさを感じていた心。
今は純粋にこの空間を楽しみたかった。