欲張りなキミに乾杯
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
毎回侑が教室まで迎えに来るとクラスメイトにあらぬ誤解をされてしまうため、私は先に屋上前の踊り場で待つことにしている。
侑はそれから少し遅れてやってくる。
「あ、●●ちゃんいたいた」
「2年生の階の方が屋上に近いのに、なんでいつも遅いのよ」
侑もお昼はお弁当持参しているから、購買に寄っているわけでもないし。
「そんなん、一旦●●ちゃんの教室を覗いてから来てるからに決まっとるやん」
「え、教室に来てるの?!」
「そらそうやろ」
私の気遣いが……。
「迎えに来なくてもちゃんと来るから、もう教室に来ないで」
「連絡先教えてくれたらええよ」
そう言えば教えていなかったっけ。
「まあ、それくらいなら……」
「やったー!」
たかが連絡先くらいでこんなにも喜ぶなんて、変なの。
「毎日連絡するな!」
「……ブロックってどうやってやるんだっけ」
「うわ酷っ!」
「ははは、冗談。だけど、本当にうざくなったらブロックするから」
私の言葉に一喜一憂する侑は、正直見ていて楽しい。
だけど、これは相手が私だからではなく、侑が誰とでも打ち解ける性格をしているからだ。
そんな侑と毎日お昼を共にして、クラスメイトは何も思わないのだろうか。
ふと疑問に思った。
「ねえ、侑は友達とお昼食べなくていいの?」
「そう言う●●ちゃんだって俺と食うてるやん」
「だって断ると侑がぼっちになって可哀想かなって」
微塵もそんなことを思っていないけれど、冗談交じりで言ってみた。
「なんやねん、それ。俺は●●ちゃんを口説くって決めたから一緒に飯食いたい思っとるのに」
「ふーん……」
そっか、まだ口説く気でいてくれているのか。
だけど、簡単に喜んでなんかやらないんだから。
「もういいから早くお弁当食べちゃおうよ」
「なんでスルーするんや!」
「うるさい。侑のお弁当の唐揚げ食べちゃうよ」
「理不尽なっ!」
ちなみに、唐揚げは冗談ではなく本気で1つ食べてやった。
侑はそれから少し遅れてやってくる。
「あ、●●ちゃんいたいた」
「2年生の階の方が屋上に近いのに、なんでいつも遅いのよ」
侑もお昼はお弁当持参しているから、購買に寄っているわけでもないし。
「そんなん、一旦●●ちゃんの教室を覗いてから来てるからに決まっとるやん」
「え、教室に来てるの?!」
「そらそうやろ」
私の気遣いが……。
「迎えに来なくてもちゃんと来るから、もう教室に来ないで」
「連絡先教えてくれたらええよ」
そう言えば教えていなかったっけ。
「まあ、それくらいなら……」
「やったー!」
たかが連絡先くらいでこんなにも喜ぶなんて、変なの。
「毎日連絡するな!」
「……ブロックってどうやってやるんだっけ」
「うわ酷っ!」
「ははは、冗談。だけど、本当にうざくなったらブロックするから」
私の言葉に一喜一憂する侑は、正直見ていて楽しい。
だけど、これは相手が私だからではなく、侑が誰とでも打ち解ける性格をしているからだ。
そんな侑と毎日お昼を共にして、クラスメイトは何も思わないのだろうか。
ふと疑問に思った。
「ねえ、侑は友達とお昼食べなくていいの?」
「そう言う●●ちゃんだって俺と食うてるやん」
「だって断ると侑がぼっちになって可哀想かなって」
微塵もそんなことを思っていないけれど、冗談交じりで言ってみた。
「なんやねん、それ。俺は●●ちゃんを口説くって決めたから一緒に飯食いたい思っとるのに」
「ふーん……」
そっか、まだ口説く気でいてくれているのか。
だけど、簡単に喜んでなんかやらないんだから。
「もういいから早くお弁当食べちゃおうよ」
「なんでスルーするんや!」
「うるさい。侑のお弁当の唐揚げ食べちゃうよ」
「理不尽なっ!」
ちなみに、唐揚げは冗談ではなく本気で1つ食べてやった。