思い出なんかいる
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~思い出なんかいる~
高校2年生の一大イベントと言えば修学旅行。
今年の修学旅行先は東京。
「なんで東京やねん!去年は海外やったやろ!東京なんて春高で行くっちゅーのに!」
東京でも嬉しいと思う人はいるだろうに、侑のわがままのせいで空気が悪くなる。
どこかの学校では日頃の行いが悪すぎて中止になったり、前学年が夢の国へ行った際にネズミのマスコットを池に落としたせいで、翌年の2年生が中止になったと言う話を聞いたことがある。
場所はどこであれ、学校で勉強するよりマシだ。
私は侑の耳元で魔法の呪文を唱えた。
「築地 新鮮 トロ」
「!?」
侑の好みは把握済み。
それを聞いた侑はたちまち目の色を変えて、
「東京サイコー!」
超高速掌返しをしたのだった。
ーーーー
「なーなー●●!俺らの班と●●の班、一緒に回らへん?」
班の子達の顔を見たら、みんな頷いていた。
「いいけど、築地だけーとか夢の国だけーみたいな極端なプランはやめてよね」
侑はギクッとしてなんで分かったんやと、言った。
「やけど、他に行くところある?」
「スカイツリーとかアメ横とか浅草雷門とか?」
私もまともに東京観光したことがないから、よく分からない。
みんなと相談した結果、築地、浅草雷門、東京スカイツリーの順で回ることになった。
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