物足りないよ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
試合当日。
私は、バスケットを片手に体育館へと足を踏み入れた。
中には、バイト先の古民家カフェのメニューにもある、店長特製のサンドイッチが入っている。
伊達工の試合を応援に行く話をしたところ、いつも贔屓にしてくれているから、と店長は快く作ってくれたのだ。
体育館は、試合の熱気でむっとした空気に満ちていた。
選手たちの掛け声、ボールが床を叩く音、そして観客の歓声が混ざり合う。
高校時代、友達や彼氏の大会の応援に行ったことなんて一度もなかった私が、まさか今になって体育館にいるなんて。
当時の自分には考えられないことだ。
無意識に、あの頃できなかったことを今、取り戻そうとしているのかもしれない。
入り口で貰った対戦表を眺めながら、観客席へと着く。
対戦表には、トーナメント表の他、各学校のレギュラーメンバーの名前、学年、背番号、ポジションが細かく書かれていた。
「……あ、この子」
そこに、見覚えのある名前を見つけた。
黄金川貫至君。
金髪の真ん中だけ黒く染め、上に上げた、目立つ髪型をしている。
彼はお店によく来てくれる上、なぜか自己紹介をしてくれたから、よく覚えていた。
彼もバレー部で、しかも1年生でレギュラーだったとは。
その才能に、素直にすごいなと思った。
さて、私を誘ってくれた子の名前は……。
そこまで考えて、ハッとした。
彼らの名前を、まだ知らないことに気が付いたのだ。
まあ、でも、大会が始まれば背番号で照らし合わせできるからいいか。
程なくして、伊達工業高校対青葉城西高校の試合が始まった。
1列に並ぶ彼らの顔と背中の番号をじっと見つめる。
次に対戦表と照らし合わせた。
1番の鋭い目つきの子が青根高伸君で、2番のあの上の空だった子が二口堅治君……。
「え、主将なの?!」
驚きのあまり、思わず声が出てしまった。
だって、お店で見かけた時はあんなにもぼーっとしていた彼が、まさか主将だなんて。
信じられない気持ちでコートに目を向けると、彼はチームメイトに的確な声掛けをしていた。
その表情は真剣そのもので、素人目に見てもその実力は申し分ないように思えた。
「頑張れー!」
気が付いたときには、私は声を張り上げて、夢中になって応援していた。
私は、バスケットを片手に体育館へと足を踏み入れた。
中には、バイト先の古民家カフェのメニューにもある、店長特製のサンドイッチが入っている。
伊達工の試合を応援に行く話をしたところ、いつも贔屓にしてくれているから、と店長は快く作ってくれたのだ。
体育館は、試合の熱気でむっとした空気に満ちていた。
選手たちの掛け声、ボールが床を叩く音、そして観客の歓声が混ざり合う。
高校時代、友達や彼氏の大会の応援に行ったことなんて一度もなかった私が、まさか今になって体育館にいるなんて。
当時の自分には考えられないことだ。
無意識に、あの頃できなかったことを今、取り戻そうとしているのかもしれない。
入り口で貰った対戦表を眺めながら、観客席へと着く。
対戦表には、トーナメント表の他、各学校のレギュラーメンバーの名前、学年、背番号、ポジションが細かく書かれていた。
「……あ、この子」
そこに、見覚えのある名前を見つけた。
黄金川貫至君。
金髪の真ん中だけ黒く染め、上に上げた、目立つ髪型をしている。
彼はお店によく来てくれる上、なぜか自己紹介をしてくれたから、よく覚えていた。
彼もバレー部で、しかも1年生でレギュラーだったとは。
その才能に、素直にすごいなと思った。
さて、私を誘ってくれた子の名前は……。
そこまで考えて、ハッとした。
彼らの名前を、まだ知らないことに気が付いたのだ。
まあ、でも、大会が始まれば背番号で照らし合わせできるからいいか。
程なくして、伊達工業高校対青葉城西高校の試合が始まった。
1列に並ぶ彼らの顔と背中の番号をじっと見つめる。
次に対戦表と照らし合わせた。
1番の鋭い目つきの子が青根高伸君で、2番のあの上の空だった子が二口堅治君……。
「え、主将なの?!」
驚きのあまり、思わず声が出てしまった。
だって、お店で見かけた時はあんなにもぼーっとしていた彼が、まさか主将だなんて。
信じられない気持ちでコートに目を向けると、彼はチームメイトに的確な声掛けをしていた。
その表情は真剣そのもので、素人目に見てもその実力は申し分ないように思えた。
「頑張れー!」
気が付いたときには、私は声を張り上げて、夢中になって応援していた。
