好きな人は誰ですか
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風邪引いた、頭痛い、死にそう。
昨日雨に濡れて帰ったからだ。
こんなときに限って親は仕事で帰りが遅い。
取り敢えず薬を飲んで寝ることにした。
ーーーー
どのくらい寝ただろうか。
外は暗くなってきたが、相変わらず頭痛がする。
時間を確認しようとスマホを見ると、チカチカとメッセージを受信したことを知らせていた。
アプリを開くと数少ないクラスの女子からのお大事にメッセージと、
「二口……?」
学校が終わったら何か買ってくる、という内容。
申し訳ないから断ろうかと思ったが、時間的にもう買っているかもしれない。
悩んでいると、その彼から電話がかかってきた。
「もしもし」
“うわ、ひでぇ声だな”
「なんの用よ」
“今、◯◯の家の前なんだけど、ドアノブにポカリとか入った袋を掛けておいたから、回収しておけよな”
「本当に来てくれたんだ。よかったら家上がってよ。一人で心細いし、二口にも風邪移してあげるよ」
“なんだそれ”
そんなことを言いながらも、玄関が開いた音とお邪魔しますと言う声が聞こえてきた。
「二口ー!こっちー!」
起き上がる元気はないが、初めて家に来た二口に私の部屋を伝えようと大きな声を出した。
「元気そうじゃん」
「声量だけね」
二口はポカリと酸っぱいグミなどのお菓子の入った袋を机に置き、ベッドの横へ座り込んだ。
「ありがとう。二口が最近ハマっているお菓子まであるじゃん」
「昨日、俺が無理にでもお前に傘を押し付けていれば風邪なんか引かなかったかもって。悪かったな」
「二口が謝るなんて怖い。そもそも私が勝手に風邪引いただけだから」
「熱はまだあるのか?」
二口が私のおでこに手を当てた。
そう言えば私、今日顔を洗っていないよね。
寝癖も凄いし、布団で隠れているけどヨレヨレの部屋着だし。
急に恥ずかしくなってきた。
「ちょ、私今ボロボロだから」
二口の手を払い除けようとしたら、
「気にしない。風邪引いてるんだから当たり前だろ」
「なんか、よく見ると二口が格好良く見える」
「よく見なくても格好良いだろ」
イタズラっぽくニカッと笑う二口は本当にいつもより格好良く見えた。
昨日悩んでいた答えが分かったかもしれない。
私、二口のことが好きなんだ。
そう思ったのは風邪のせいなんかじゃない。
昨日雨に濡れて帰ったからだ。
こんなときに限って親は仕事で帰りが遅い。
取り敢えず薬を飲んで寝ることにした。
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どのくらい寝ただろうか。
外は暗くなってきたが、相変わらず頭痛がする。
時間を確認しようとスマホを見ると、チカチカとメッセージを受信したことを知らせていた。
アプリを開くと数少ないクラスの女子からのお大事にメッセージと、
「二口……?」
学校が終わったら何か買ってくる、という内容。
申し訳ないから断ろうかと思ったが、時間的にもう買っているかもしれない。
悩んでいると、その彼から電話がかかってきた。
「もしもし」
“うわ、ひでぇ声だな”
「なんの用よ」
“今、◯◯の家の前なんだけど、ドアノブにポカリとか入った袋を掛けておいたから、回収しておけよな”
「本当に来てくれたんだ。よかったら家上がってよ。一人で心細いし、二口にも風邪移してあげるよ」
“なんだそれ”
そんなことを言いながらも、玄関が開いた音とお邪魔しますと言う声が聞こえてきた。
「二口ー!こっちー!」
起き上がる元気はないが、初めて家に来た二口に私の部屋を伝えようと大きな声を出した。
「元気そうじゃん」
「声量だけね」
二口はポカリと酸っぱいグミなどのお菓子の入った袋を机に置き、ベッドの横へ座り込んだ。
「ありがとう。二口が最近ハマっているお菓子まであるじゃん」
「昨日、俺が無理にでもお前に傘を押し付けていれば風邪なんか引かなかったかもって。悪かったな」
「二口が謝るなんて怖い。そもそも私が勝手に風邪引いただけだから」
「熱はまだあるのか?」
二口が私のおでこに手を当てた。
そう言えば私、今日顔を洗っていないよね。
寝癖も凄いし、布団で隠れているけどヨレヨレの部屋着だし。
急に恥ずかしくなってきた。
「ちょ、私今ボロボロだから」
二口の手を払い除けようとしたら、
「気にしない。風邪引いてるんだから当たり前だろ」
「なんか、よく見ると二口が格好良く見える」
「よく見なくても格好良いだろ」
イタズラっぽくニカッと笑う二口は本当にいつもより格好良く見えた。
昨日悩んでいた答えが分かったかもしれない。
私、二口のことが好きなんだ。
そう思ったのは風邪のせいなんかじゃない。