好きな人は誰ですか
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
頭も喉も痛い。
どうやら風邪を引いたらしい。
昨日雨に濡れて帰ったからだ。
出勤前のお母さんが体温計を持ってきた。
「38.4度……。学校には休むように連絡しておくけど、本当に1人で大丈夫?」
大丈夫かと言われたらしんどいけれど、
「ん……仕事休めないんでしょ?」
「そうだけど」
「私、もう17だよ?心配しすぎ」
「じゃあ、なるべく早く帰るようにするから。食べれるなら何か胃に入れて薬飲んでね」
「はーい……」
お母さんを送り出し、1人になった部屋。
外からは鳥のさえずりと登校中であろう小中学生のワイワイと喋る声が聞こえてくる。
今頃私も学校へ向かっている時間なのに。
体調が悪すぎて、学校を休めてラッキーと喜ぶ元気すら起こらない。
取り敢えず、薬と一緒に用意されたゼリーを食べてから薬を飲んで寝ることにした。
……。
…………。
どのくらい寝ただろうか。
外は暗くなってきたけれど、相変わらず頭痛がする。
時間を確認しようとスマホを見ると、チカチカとメッセージを受信したことを知らせていた。
アプリを開くと数少ないクラスの女子からのお大事にメッセージの他に、
「二口……?」
学校が終わったら何か買ってくる、という内容。
申し訳ないから断ろうかと思ったけれど、時間的にもう買っているかもしれない。
悩んでいると、その彼から電話がかかってきた。
「んん゛っ」
軽く咳払いをしてから通話ボタンを押す。
「もしもし」
“うわ、ひでぇ声だな”
せっかく咳払いをしたのに、風邪でやられた喉はガラガラのままだったよう。
「なんの用よ」
“今、◯◯の家の前なんだけど、ドアノブにポカリとか入った袋を掛けておいたから、回収しておけよな”
「本当に来てくれたんだ。よかったら家に上がってよ。1人で心細いし、二口にも風邪染してあげるよ」
“なんだそれ”
そんなことを言いながらも、玄関が開いた音とお邪魔しますと言う声が聞こえてきた。
「二口ー!こっちー!」
起き上がる元気はないが、初めて家に来た二口に私の部屋を伝えようと大きな声を出した。
ほどなくして部屋のドアが開かれた。
「元気そうじゃん」
「声量だけね」
二口はポカリと酸っぱいグミなどのお菓子の入った袋を机に置き、ベッドの横へ座り込んだ。
「ありがとう。二口が最近ハマっているお菓子まであるじゃん」
「昨日、俺が無理にでもお前に傘を押し付けていれば風邪なんか引かなかったかもって。悪かった」
「二口が謝るなんて怖い。そもそも私が勝手に風邪引いただけだから」
そう。
私が勝手に自暴自棄になって雨の中、濡れて帰ったのが原因なんだから。
二口は何も悪くない。
「熱はまだあるのか?」
「……」
体がダルいから熱はあるだろうけれど、起きてから測っていないから分からない。
無言でいると、二口が急に私のおでこに手を当ててきた。
そう言えば私、今日顔を洗っていないよね。
寝癖も凄いし、布団で隠れているけどヨレヨレの部屋着だし。
急に恥ずかしくなってきた。
「ちょ、私今ボロボロだから」
二口の手を払い除けようとしたら、
「気にしない。風邪引いてるんだから当たり前だろ」
なんでそんな言い方するの。
二口の癖に。
「なんか、よく見ると二口が格好良く見える」
「よく見なくても格好良いだろ」
イタズラっぽくニカッと笑う二口は本当にいつもより格好良く見えた。
昨日悩んでいた答えが分かったかもしれない。
私、二口のことが好きなんだ。
だから、居残りしていた姿も見られたくなかったし、傘がなくて待ちぼうけしている姿も見られたくなかった。
そう思ったのは風邪のせいなんかじゃない。
どうやら風邪を引いたらしい。
昨日雨に濡れて帰ったからだ。
出勤前のお母さんが体温計を持ってきた。
「38.4度……。学校には休むように連絡しておくけど、本当に1人で大丈夫?」
大丈夫かと言われたらしんどいけれど、
「ん……仕事休めないんでしょ?」
「そうだけど」
「私、もう17だよ?心配しすぎ」
「じゃあ、なるべく早く帰るようにするから。食べれるなら何か胃に入れて薬飲んでね」
「はーい……」
お母さんを送り出し、1人になった部屋。
外からは鳥のさえずりと登校中であろう小中学生のワイワイと喋る声が聞こえてくる。
今頃私も学校へ向かっている時間なのに。
体調が悪すぎて、学校を休めてラッキーと喜ぶ元気すら起こらない。
取り敢えず、薬と一緒に用意されたゼリーを食べてから薬を飲んで寝ることにした。
……。
…………。
どのくらい寝ただろうか。
外は暗くなってきたけれど、相変わらず頭痛がする。
時間を確認しようとスマホを見ると、チカチカとメッセージを受信したことを知らせていた。
アプリを開くと数少ないクラスの女子からのお大事にメッセージの他に、
「二口……?」
学校が終わったら何か買ってくる、という内容。
申し訳ないから断ろうかと思ったけれど、時間的にもう買っているかもしれない。
悩んでいると、その彼から電話がかかってきた。
「んん゛っ」
軽く咳払いをしてから通話ボタンを押す。
「もしもし」
“うわ、ひでぇ声だな”
せっかく咳払いをしたのに、風邪でやられた喉はガラガラのままだったよう。
「なんの用よ」
“今、◯◯の家の前なんだけど、ドアノブにポカリとか入った袋を掛けておいたから、回収しておけよな”
「本当に来てくれたんだ。よかったら家に上がってよ。1人で心細いし、二口にも風邪染してあげるよ」
“なんだそれ”
そんなことを言いながらも、玄関が開いた音とお邪魔しますと言う声が聞こえてきた。
「二口ー!こっちー!」
起き上がる元気はないが、初めて家に来た二口に私の部屋を伝えようと大きな声を出した。
ほどなくして部屋のドアが開かれた。
「元気そうじゃん」
「声量だけね」
二口はポカリと酸っぱいグミなどのお菓子の入った袋を机に置き、ベッドの横へ座り込んだ。
「ありがとう。二口が最近ハマっているお菓子まであるじゃん」
「昨日、俺が無理にでもお前に傘を押し付けていれば風邪なんか引かなかったかもって。悪かった」
「二口が謝るなんて怖い。そもそも私が勝手に風邪引いただけだから」
そう。
私が勝手に自暴自棄になって雨の中、濡れて帰ったのが原因なんだから。
二口は何も悪くない。
「熱はまだあるのか?」
「……」
体がダルいから熱はあるだろうけれど、起きてから測っていないから分からない。
無言でいると、二口が急に私のおでこに手を当ててきた。
そう言えば私、今日顔を洗っていないよね。
寝癖も凄いし、布団で隠れているけどヨレヨレの部屋着だし。
急に恥ずかしくなってきた。
「ちょ、私今ボロボロだから」
二口の手を払い除けようとしたら、
「気にしない。風邪引いてるんだから当たり前だろ」
なんでそんな言い方するの。
二口の癖に。
「なんか、よく見ると二口が格好良く見える」
「よく見なくても格好良いだろ」
イタズラっぽくニカッと笑う二口は本当にいつもより格好良く見えた。
昨日悩んでいた答えが分かったかもしれない。
私、二口のことが好きなんだ。
だから、居残りしていた姿も見られたくなかったし、傘がなくて待ちぼうけしている姿も見られたくなかった。
そう思ったのは風邪のせいなんかじゃない。
