きっかけは突然に
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堅治君のお家に着く頃には私も半身がずぶ濡れ。
堅治君はちゃんと私の方に傾けてくれたけれど、傘が小さ過ぎたんだ。
「結構濡れちゃったね〜」
「よかったら上がってって」
初めて話しかけた以来の堅治君のお家。
上がらないワケがない。
「服、乾燥機かけるから、代わりにこれ着て」
そう言って渡されたTシャツと短パン。
「俺は廊下で着替えるから」
それだけ言うと、堅治君は部屋を出た。
広げたTシャツは予想通り大きかった。
ズボンだってウエストが緩々で落ちてきちゃう。
って、早く着替えないと堅治君が戻ってきちゃう。
手早く着替えを済ませたところで、扉がノックされた。
「着替え終わった?」
「う、うん!大丈夫だよ」
「……」
部屋に入ってきた堅治君は何を言うわけでもないけれど、私のことを上から下までじーっと見つめた。
「な、なに?」
「いや、なんでもない。それより何か食う?って言ってもカップラーメンと冷凍パスタくらいしかないけど」
「食べたい!」
こういうときにパパッと料理ができる女の子がモテるんだろうな。
「ラーメンなら醤油、パスタならペペロンチーノとカルボナーラがあるけど」
「じゃあ、カルボナーラで」
「おっけー」
堅治君は私の服を乾燥機にかけるから、と受け取った後、キッチンへと向かった。
ペペロンチーノにしなかったのはキスするかもしれないと思ったから。
って、私たち付き合っていないのに!
邪念を振り払おうと首を振った。
洗濯機のゴオンゴオンと回る音、電子レンジのブーンと言う音、ケトルのコポコポする音が響く。
生活音が落ち着かなかった。
「ほい、できた」
「ありがとう」
「温めただけだけどな」
私はパスタを、堅治君は醤油ラーメンをすすった。
ーーーー
「ご馳走様でした。洗い物するよ」
「そんなにないからいいよ。座ってて」
何もさせてもらえず、手持ち無沙汰。
後どのくらいで乾燥が終わるのか。
食器を洗って戻ってきた堅治君の手には、形が不揃いのマグカップが2つ。
一人暮らし特有の現象。
逆に言えば、頻繁に出入りするお客さんがいない、と言うこと。
この場合のお客さんとは恋人を指す。
「コーヒー。砂糖いる?」
「ありがとう。そのままでいいよ」
温かい……。
コーヒーを飲んでると、堅治君が口を開いた。
「あの、さ……。この間の彼女になってくれたらいいなって言うアレ……。考えてくれたか?」
「!?……ゲホッゲホッ!」
「おい、大丈夫かよ」
「ごめん、大丈夫」
私の背中を擦ってくれる堅治君。
急なことで驚いて咽てしまった。
「で、どうなんだよ」
「えっと……」
確かに前々から堅治君のことを見ていたし、格好良いと思っていた。
だけど、今はフリーとは言え、最近まで彼氏がいた。
直ぐに乗り換えるやつ、と思われないだろうか。
「それとも元カレのことが気がかりか?」
「それはない!」
マサトに未練はない。絶対にない。
返事に渋っていると、
「じゃあ、俺は今から●●さんにキスをするから、嫌なら拒んで」
「えっ、ちょっ……」
私の動揺なんてお構いなしに、唇が重ねられた。
薄いけど柔らかい、そんな唇。
気持良い……。
「ふぁ……ぅ」
離された唇が名残惜しい。
「その表情、えっろ」
「だって……」
「本気で抵抗しないと、●●さんの気が変わらないうちに、その先までするよ」
「抵抗したら、しないの?」
「もちろん、その先もしたいに決まってるだろ!」
「ゴムもいっぱいあるしね」
「それは言わないで」
先ほどまで強気だった堅治君は照れくさそうに言った。
どんなときでも格好良く見えた堅治君。
でも、今目の前にいる彼は可愛いく見えた。
私、相当堅治君にハマっているみたいだ。
「ねえ、堅治君。私を堅治君の彼女にしてほしいな」
「いいのか?」
「うん」
私たちはどちらかともなくキスをした。
ーーFinーー
堅治君はちゃんと私の方に傾けてくれたけれど、傘が小さ過ぎたんだ。
「結構濡れちゃったね〜」
「よかったら上がってって」
初めて話しかけた以来の堅治君のお家。
上がらないワケがない。
「服、乾燥機かけるから、代わりにこれ着て」
そう言って渡されたTシャツと短パン。
「俺は廊下で着替えるから」
それだけ言うと、堅治君は部屋を出た。
広げたTシャツは予想通り大きかった。
ズボンだってウエストが緩々で落ちてきちゃう。
って、早く着替えないと堅治君が戻ってきちゃう。
手早く着替えを済ませたところで、扉がノックされた。
「着替え終わった?」
「う、うん!大丈夫だよ」
「……」
部屋に入ってきた堅治君は何を言うわけでもないけれど、私のことを上から下までじーっと見つめた。
「な、なに?」
「いや、なんでもない。それより何か食う?って言ってもカップラーメンと冷凍パスタくらいしかないけど」
「食べたい!」
こういうときにパパッと料理ができる女の子がモテるんだろうな。
「ラーメンなら醤油、パスタならペペロンチーノとカルボナーラがあるけど」
「じゃあ、カルボナーラで」
「おっけー」
堅治君は私の服を乾燥機にかけるから、と受け取った後、キッチンへと向かった。
ペペロンチーノにしなかったのはキスするかもしれないと思ったから。
って、私たち付き合っていないのに!
邪念を振り払おうと首を振った。
洗濯機のゴオンゴオンと回る音、電子レンジのブーンと言う音、ケトルのコポコポする音が響く。
生活音が落ち着かなかった。
「ほい、できた」
「ありがとう」
「温めただけだけどな」
私はパスタを、堅治君は醤油ラーメンをすすった。
ーーーー
「ご馳走様でした。洗い物するよ」
「そんなにないからいいよ。座ってて」
何もさせてもらえず、手持ち無沙汰。
後どのくらいで乾燥が終わるのか。
食器を洗って戻ってきた堅治君の手には、形が不揃いのマグカップが2つ。
一人暮らし特有の現象。
逆に言えば、頻繁に出入りするお客さんがいない、と言うこと。
この場合のお客さんとは恋人を指す。
「コーヒー。砂糖いる?」
「ありがとう。そのままでいいよ」
温かい……。
コーヒーを飲んでると、堅治君が口を開いた。
「あの、さ……。この間の彼女になってくれたらいいなって言うアレ……。考えてくれたか?」
「!?……ゲホッゲホッ!」
「おい、大丈夫かよ」
「ごめん、大丈夫」
私の背中を擦ってくれる堅治君。
急なことで驚いて咽てしまった。
「で、どうなんだよ」
「えっと……」
確かに前々から堅治君のことを見ていたし、格好良いと思っていた。
だけど、今はフリーとは言え、最近まで彼氏がいた。
直ぐに乗り換えるやつ、と思われないだろうか。
「それとも元カレのことが気がかりか?」
「それはない!」
マサトに未練はない。絶対にない。
返事に渋っていると、
「じゃあ、俺は今から●●さんにキスをするから、嫌なら拒んで」
「えっ、ちょっ……」
私の動揺なんてお構いなしに、唇が重ねられた。
薄いけど柔らかい、そんな唇。
気持良い……。
「ふぁ……ぅ」
離された唇が名残惜しい。
「その表情、えっろ」
「だって……」
「本気で抵抗しないと、●●さんの気が変わらないうちに、その先までするよ」
「抵抗したら、しないの?」
「もちろん、その先もしたいに決まってるだろ!」
「ゴムもいっぱいあるしね」
「それは言わないで」
先ほどまで強気だった堅治君は照れくさそうに言った。
どんなときでも格好良く見えた堅治君。
でも、今目の前にいる彼は可愛いく見えた。
私、相当堅治君にハマっているみたいだ。
「ねえ、堅治君。私を堅治君の彼女にしてほしいな」
「いいのか?」
「うん」
私たちはどちらかともなくキスをした。
ーーFinーー
