きっかけは突然に
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あの元カレの一件があってから、堅治君はコンビニに来ていない。
タイミングが悪いのか、はたまた避けているのか。
寂しいな……。
窓の外を見ると雨がザーザーと降っている。
行きはあまり降っていなかったのに、止むどころか激しさを増している。
まるで私の心を表しているよう。
あと5分でバイト上がるのに。
傘はあるけど、濡れるの確定。
「はぁー嫌だな」
お客様がいないと、つい独り言を吐いてしまう。
そんなとき、コンビニの自動ドアが開いた。
「いらっしゃいませ」
上がる直前にお客様が入ってくると億劫になる。
だけど、入店してきた人物を見ると、そんな気持ちが一気に消えた。
「堅治君!ずぶ濡れじゃない!」
「傘、買おうかと思って」
正直手遅れだと思う。
どちらかと言えば着替えの方が必要だ。
「もう上がるから、よかったら私の傘に入ってって!」
「あ、はい」
急いで着替えを済ませ、堅治君の元へと向かった。
「お待たせ!あと、よかったらこれ、気休めにしかならないけど使って」
私は堅治君の方へ傘を傾けながらタオルを渡した。
「ありがとう」
さっきはずぶ濡れ過ぎて驚いちゃったけど、こうして間近に見ると、色っぽく感じた。
これが水も滴る良い男ってやつか。
「傘、俺が持つよ」
「え、でも」
堅治君は優しいから、絶対に私の方へ傘を傾けてくれる。
だから、私が持ちたかったのに。
身長差があるせいで、おそらく帰るまでに私の腕が吊ってしまう。
「お願いします……」
「うん。それじゃあ行くか」
学生時代……って言っても一応今も大学生だけど、まさか20歳を越えてから初めて相合傘を経験するとは。
服は濡れるけど、触れ合うかどうかのこの距離が心地よかった。
タイミングが悪いのか、はたまた避けているのか。
寂しいな……。
窓の外を見ると雨がザーザーと降っている。
行きはあまり降っていなかったのに、止むどころか激しさを増している。
まるで私の心を表しているよう。
あと5分でバイト上がるのに。
傘はあるけど、濡れるの確定。
「はぁー嫌だな」
お客様がいないと、つい独り言を吐いてしまう。
そんなとき、コンビニの自動ドアが開いた。
「いらっしゃいませ」
上がる直前にお客様が入ってくると億劫になる。
だけど、入店してきた人物を見ると、そんな気持ちが一気に消えた。
「堅治君!ずぶ濡れじゃない!」
「傘、買おうかと思って」
正直手遅れだと思う。
どちらかと言えば着替えの方が必要だ。
「もう上がるから、よかったら私の傘に入ってって!」
「あ、はい」
急いで着替えを済ませ、堅治君の元へと向かった。
「お待たせ!あと、よかったらこれ、気休めにしかならないけど使って」
私は堅治君の方へ傘を傾けながらタオルを渡した。
「ありがとう」
さっきはずぶ濡れ過ぎて驚いちゃったけど、こうして間近に見ると、色っぽく感じた。
これが水も滴る良い男ってやつか。
「傘、俺が持つよ」
「え、でも」
堅治君は優しいから、絶対に私の方へ傘を傾けてくれる。
だから、私が持ちたかったのに。
身長差があるせいで、おそらく帰るまでに私の腕が吊ってしまう。
「お願いします……」
「うん。それじゃあ行くか」
学生時代……って言っても一応今も大学生だけど、まさか20歳を越えてから初めて相合傘を経験するとは。
服は濡れるけど、触れ合うかどうかのこの距離が心地よかった。
