俺が一番
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いつの間にか寝ていたようで、気がついたらミスコンの時間まで後少しになっていた。
誰か起こしてくれればいいのに!………あれ、そう言えば起こしてもらった気がする。
だけど、寝ぼけていた私は直ぐに行くから先に行っていて、と友達をあしらった後に二度寝を決め込んだ気がしなくもない。
完全に私が悪い。
ひとまずヨダレの跡だけ拭ってから、メイクポーチと着替えを持って女子控え室へと向かった。
「こんにちは~」
恐る恐る扉を開けると、私以外の参加者は既に揃っていた。
「◯◯さん遅いよ!」
「すみません」
「その格好で出るの?必要なら早く着替えてね!」
女性しかいないし、ここで着替えても良いか。
私は工業高校で培った早着替えで衣装に着替えた。
「お待たせいたしました!ただいまより、ミスター&ミスコンテストを開催します!」
司会が開催の挨拶を終えると、観客席からの声援が聞こえてきた。
「最初は女子の部門です!昨年は開催できなかった夢が、今年は叶えられてとても嬉しいです!ではエントリーナンバー1番、1-C組の────」
簡単な自己紹介の入場コールからの参加者の自己アピール。
女子の参加者は私を含めて4人。私は3番目。
前の人が歌をうたったり、ダンスを踊ったりと華やかなアピールをしていく中、私は………。
「続いてエントリーナンバー3番、2-A組の◯◯●●さん!どうぞ!」
運動着姿で登壇。
「えーっと◯◯●●です。跳び箱9段跳びます」
だって歌もダンスもできないもん。
ステージで出来そう、かつ派手なのと言ったら跳び箱しか浮かばなかった。
本当は私だってドレスだとかヒラヒラしたのを着たかったけど、そんな格好をして跳び箱を跳ぶもんなら、目も当てられない。
スタッフさんによって跳び箱の準備が整い、私は助走の距離を取った。
ふー……………。
大きく深呼吸をして、跳び箱の頂上目掛けて床を蹴った。
ーーーー
「はい、以上4人の方でした。皆さん個性豊かなアピール素晴らしかったですね!」
なんて司会の人は話すけど、私のアピールは失敗に終わった。
しかも、激突したとか、跳び箱が崩れたとかケガをしたわけではなく頂上にお尻を付いて、そのまま動けなくなった。地味……。
穴があったら入りたい。
だけど気にしているのは私だけで、司会は次へと進行していった。
「続いては男子の部門です。ありがたいことに昨年より参加者が多くて急遽一次予選を開催しましたが、皆さん強者揃いでしたね。それではエントリーナンバー1番、1-B組の───」
男子は女子の3倍以上の人数のため、スピーディーにアピールが進んでいった。
ギターを演奏したり、先生の物真似をしたり。
………私も先生の物真似にすればよかった。
「続いてエントリーナンバー12番、2-A組の青根高伸君!どうぞ!……………あれ?」
司会のコールによって登壇したのは青根君ではなく、なんと一次予選で落ちたはずの二口だった。
会場は青根君じゃないよね、なんで二口が、と2年生以上の学年がザワザワしていた。
「えー、マイクテス、マイクテス」
それをものともせずに話し出した二口。
神経が図太い。
いや、コンテストの直前まで爆睡していた私も人のことを言えないけど。
「2年二口堅治です。俺より良い男いる?………いねーよな!!以上っす」
二口は某アニメをオマージュしたセリフを叫び、アピールを終了した。
ヤバすぎる。語彙力なくなった感想しか出ないけど、本当にそう思った。
その後は何事もなかったかのように残りの参加者の紹介が始まった。
誰か起こしてくれればいいのに!………あれ、そう言えば起こしてもらった気がする。
だけど、寝ぼけていた私は直ぐに行くから先に行っていて、と友達をあしらった後に二度寝を決め込んだ気がしなくもない。
完全に私が悪い。
ひとまずヨダレの跡だけ拭ってから、メイクポーチと着替えを持って女子控え室へと向かった。
「こんにちは~」
恐る恐る扉を開けると、私以外の参加者は既に揃っていた。
「◯◯さん遅いよ!」
「すみません」
「その格好で出るの?必要なら早く着替えてね!」
女性しかいないし、ここで着替えても良いか。
私は工業高校で培った早着替えで衣装に着替えた。
「お待たせいたしました!ただいまより、ミスター&ミスコンテストを開催します!」
司会が開催の挨拶を終えると、観客席からの声援が聞こえてきた。
「最初は女子の部門です!昨年は開催できなかった夢が、今年は叶えられてとても嬉しいです!ではエントリーナンバー1番、1-C組の────」
簡単な自己紹介の入場コールからの参加者の自己アピール。
女子の参加者は私を含めて4人。私は3番目。
前の人が歌をうたったり、ダンスを踊ったりと華やかなアピールをしていく中、私は………。
「続いてエントリーナンバー3番、2-A組の◯◯●●さん!どうぞ!」
運動着姿で登壇。
「えーっと◯◯●●です。跳び箱9段跳びます」
だって歌もダンスもできないもん。
ステージで出来そう、かつ派手なのと言ったら跳び箱しか浮かばなかった。
本当は私だってドレスだとかヒラヒラしたのを着たかったけど、そんな格好をして跳び箱を跳ぶもんなら、目も当てられない。
スタッフさんによって跳び箱の準備が整い、私は助走の距離を取った。
ふー……………。
大きく深呼吸をして、跳び箱の頂上目掛けて床を蹴った。
ーーーー
「はい、以上4人の方でした。皆さん個性豊かなアピール素晴らしかったですね!」
なんて司会の人は話すけど、私のアピールは失敗に終わった。
しかも、激突したとか、跳び箱が崩れたとかケガをしたわけではなく頂上にお尻を付いて、そのまま動けなくなった。地味……。
穴があったら入りたい。
だけど気にしているのは私だけで、司会は次へと進行していった。
「続いては男子の部門です。ありがたいことに昨年より参加者が多くて急遽一次予選を開催しましたが、皆さん強者揃いでしたね。それではエントリーナンバー1番、1-B組の───」
男子は女子の3倍以上の人数のため、スピーディーにアピールが進んでいった。
ギターを演奏したり、先生の物真似をしたり。
………私も先生の物真似にすればよかった。
「続いてエントリーナンバー12番、2-A組の青根高伸君!どうぞ!……………あれ?」
司会のコールによって登壇したのは青根君ではなく、なんと一次予選で落ちたはずの二口だった。
会場は青根君じゃないよね、なんで二口が、と2年生以上の学年がザワザワしていた。
「えー、マイクテス、マイクテス」
それをものともせずに話し出した二口。
神経が図太い。
いや、コンテストの直前まで爆睡していた私も人のことを言えないけど。
「2年二口堅治です。俺より良い男いる?………いねーよな!!以上っす」
二口は某アニメをオマージュしたセリフを叫び、アピールを終了した。
ヤバすぎる。語彙力なくなった感想しか出ないけど、本当にそう思った。
その後は何事もなかったかのように残りの参加者の紹介が始まった。