俺が一番
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「二口、元気出してね。二口の分まで私が頑張るから」
声をかけたのは発表があった次の日。
青根君と何やら楽しそうに話をしていたから、今なら大丈夫かと思って。
「問題ない。俺は俺のやり方で我を通す」
大丈夫どころか、想像を斜め行く答えに私の頭はハテナに。
結果は出ているのに、何故か諦めていない目をしている。
「まっ、当日楽しみにしていろ」
私の頭にポンっと手をやり、自信満々に教室を出て行った二口だった。
青根君なら二口の言っていた意味が分かると思って、残された彼の目を見ると、あからさまに反らされた。
怪しい。これは絶対に青根君も一枚噛んでいる。
嫌な予感しかしなかった。
ーーーー
そして迎えた文化祭当日。
私たちのクラスはエコをテーマにした機械工作の展示。
つまりはただの休憩所。
客寄せもしなければ、当番もない。
みんな自由に動き回る。
私もクラスの友達と演劇を見たり、屋台で買い物したり、お化け屋敷とか行って満喫したい。
だけど、この後に待っているミスコンが気がきじゃなくて楽しめない。
「お腹痛くなってきたかも……」
「え、大丈夫?」
「ちょっと教室行って休んでくるから、皆だけで回ってきて」
「そう?じゃあ、あまり無理しないでね」
私は友達と別れた後、自分のクラスへと向かった。
ご自由に見てくださいの形式のため、お客さんは誰もいなかった。
来ても、ものの数分ザッと見て帰る。
その繰り返し。
まあ、こちらとしてもやる気がなかったから、居残りせずに規定時間内でしか作業していないし。
大したクオリティでもないし。
誰に言うでもなく心の中で言い訳をして、空いている椅子に座ってぼーっと窓の外を眺めた。
声をかけたのは発表があった次の日。
青根君と何やら楽しそうに話をしていたから、今なら大丈夫かと思って。
「問題ない。俺は俺のやり方で我を通す」
大丈夫どころか、想像を斜め行く答えに私の頭はハテナに。
結果は出ているのに、何故か諦めていない目をしている。
「まっ、当日楽しみにしていろ」
私の頭にポンっと手をやり、自信満々に教室を出て行った二口だった。
青根君なら二口の言っていた意味が分かると思って、残された彼の目を見ると、あからさまに反らされた。
怪しい。これは絶対に青根君も一枚噛んでいる。
嫌な予感しかしなかった。
ーーーー
そして迎えた文化祭当日。
私たちのクラスはエコをテーマにした機械工作の展示。
つまりはただの休憩所。
客寄せもしなければ、当番もない。
みんな自由に動き回る。
私もクラスの友達と演劇を見たり、屋台で買い物したり、お化け屋敷とか行って満喫したい。
だけど、この後に待っているミスコンが気がきじゃなくて楽しめない。
「お腹痛くなってきたかも……」
「え、大丈夫?」
「ちょっと教室行って休んでくるから、皆だけで回ってきて」
「そう?じゃあ、あまり無理しないでね」
私は友達と別れた後、自分のクラスへと向かった。
ご自由に見てくださいの形式のため、お客さんは誰もいなかった。
来ても、ものの数分ザッと見て帰る。
その繰り返し。
まあ、こちらとしてもやる気がなかったから、居残りせずに規定時間内でしか作業していないし。
大したクオリティでもないし。
誰に言うでもなく心の中で言い訳をして、空いている椅子に座ってぼーっと窓の外を眺めた。