好きな人は誰ですか
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~好きな人は誰ですか~
新学期早々、二口の様子が変だ。
ピンク色のオーラを纏っているように見える。
そう、恋をしてるってこと。
大方新入生の中に可愛い子でもいたのだろう。
付き合ったとかの話しは聞いていないけど、あの顔面とスタイルをお持ちの二口のことだから、付き合うのも時間の問題だろう。
二口の机の向かいで顔を半分だけ出してじーっと観察していると、
「……◯◯、さっきからなんだよ」
不審者でも見るような目で聞いてきた。
「恋の張り込み」
「は?意味分かんねぇ」
意味分らなくはないだろう。
そのままの意味だし。
二口に理解されずに少しだけムッとしていると、
「おーい、二口。行くぞ」
クラスメイトの田中君が割り込んできた。
「おう。◯◯もくだらないこと言ってないで、早く移動しろよ」
二口は田中君とさっさと次の授業の教室へ行ってしまった。
「あ、待ってよ!」
私も急いで教材の準備をし、二口の後を付いていく。
工業高校とは言え、女子生徒が全くいない訳ではないため、移動の間にも色んな子とすれ違う。
その彼女たちの顔を観察していく。
今すれ違った子か、それともあの子か。
もしかして、部活に新しくマネージャーが入った?
いや、青根君からそんな話しは聞いていない。
あ、先輩って可能性もなきにしもあらず。
一体二口の気になっているお相手さんは誰なんだ。
そんな私の行動を不審に思ったのか、田中君は二口に尋ねた。
「なあ二口、◯◯に何かしたのか?さっきから挙動が可笑しい……」
「気にするな。通常運転だ」
小声で話しているようだけど、はっきりと聞こえている。
田中君も酷いけど、それを通常運転と言う二口はもっと酷い。
なんでこうも意地悪なことを言うのか。
ーーーー
向かった先は実技室。
今日の授業内容は電子基板へのはんだ付け。
私の苦手分野だ。
「あわわっ」
授業内容をちゃんと聞いているのに、何故か上手くいかない。
いや、理由なんて分かっている。
「温度高すぎ、金属溶かしすぎ、不器用過ぎ、髪長過ぎ」
そう、それ。
「って、二口?!」
自分の課題は終わったのか、ちょっかいをかけにきた二口に的確にダメ出しをされてしまった。
だけど、
「後半は悪口では?」
不器用だとか、髪が長いとか。
原則実技の授業は髪の長い生徒は結わないといけない。
髪が視界の妨げになって危ないから。
もちろん私だっていつもはヘアゴムをしている。
だけど、今日は途中でゴムが切れてダメになっちゃったからで……。
いや、言い訳はやめよう。
「余所見してると火傷するぞ」
「っ……!」
話しかけてきたのは二口の方なのに!
睨み付けてやりたいのに、注意をそらすのは確かに危ない。
なんとかできたはんだ付けは、基板に余分な金属が付着しているわ、溶かしてはいけないパーツを溶かしているわで、補習が決定してしまった。
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