〜第二章〜 “夏”に透けるシャツ
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暑さに耐えながら授業を受ける。
男子はタンクトップになったり半裸になれて羨ましい。
女子は脱ぐわけにもいかず、どうしようもない。
しかもこんな時に限って冷房が壊れているとか。
工業高校の先生なら誰かしら修理できるんじゃないの?
そう思いながら、汗で張り付く制服のシャツの中に風を入れようとパタパタと下敷きで扇ぐ。
暑すぎて授業の内容が頭に入ってこないし、ノートには手に滲み出た汗がつくしで、とても不快だった。
そんなとき、背中がゾゾゾッとして思わず声が出た。
「ヒャッ」
慌てて口を抑えたが、先生に聞こえていたようで、
「どうした◯◯」
なんて指摘をされてしまった。
「あ、いえ……なんでもありません」
咄嗟に誤魔化したけど、原因は後ろの席の二口。
やつが私の背中を指で上から下へとなぞってきたからだ。
「ちょっと、やめてよね」
先生に聞こえないくらいの声で二口に言った。
二口は返事の代わりに、また私の背中を指でなぞる。
今度は上から下へなぞる動きではなく、何か文字を書いているようだっだ。
でも、何を書いているのかまでは分からい。
それ以降は特にちょっかいをかけられなかったけれど、いつされるか分からない中、余計授業に集中できなかった。
「今日の授業はここまで。号令」
「起立、礼!」
「はい、解散〜」
授業が終わると真っ先に二口を問い詰めた。
「さっきのあれ、なんだったの!」
「あー……」
歯切れの悪い二口。
言いたいことがあるならはっきりしてほしい。
「シャツ透けてるぞ」
「へ?」
背中を触ると確かに汗でシャツが冷たくなっていた。
だけど、
「キャミソール着てるから大丈夫だし」
「んだよ、紛らわしいことすんな」
してないし、理不尽だ。
でも背中になんて書いたかは結局教えてもらえなかった。
男子はタンクトップになったり半裸になれて羨ましい。
女子は脱ぐわけにもいかず、どうしようもない。
しかもこんな時に限って冷房が壊れているとか。
工業高校の先生なら誰かしら修理できるんじゃないの?
そう思いながら、汗で張り付く制服のシャツの中に風を入れようとパタパタと下敷きで扇ぐ。
暑すぎて授業の内容が頭に入ってこないし、ノートには手に滲み出た汗がつくしで、とても不快だった。
そんなとき、背中がゾゾゾッとして思わず声が出た。
「ヒャッ」
慌てて口を抑えたが、先生に聞こえていたようで、
「どうした◯◯」
なんて指摘をされてしまった。
「あ、いえ……なんでもありません」
咄嗟に誤魔化したけど、原因は後ろの席の二口。
やつが私の背中を指で上から下へとなぞってきたからだ。
「ちょっと、やめてよね」
先生に聞こえないくらいの声で二口に言った。
二口は返事の代わりに、また私の背中を指でなぞる。
今度は上から下へなぞる動きではなく、何か文字を書いているようだっだ。
でも、何を書いているのかまでは分からい。
それ以降は特にちょっかいをかけられなかったけれど、いつされるか分からない中、余計授業に集中できなかった。
「今日の授業はここまで。号令」
「起立、礼!」
「はい、解散〜」
授業が終わると真っ先に二口を問い詰めた。
「さっきのあれ、なんだったの!」
「あー……」
歯切れの悪い二口。
言いたいことがあるならはっきりしてほしい。
「シャツ透けてるぞ」
「へ?」
背中を触ると確かに汗でシャツが冷たくなっていた。
だけど、
「キャミソール着てるから大丈夫だし」
「んだよ、紛らわしいことすんな」
してないし、理不尽だ。
でも背中になんて書いたかは結局教えてもらえなかった。