〜第三章〜 “秋”空に広がる星
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文化祭の準備は着々と進んでいる。
メインのプラネタリウムも暗幕に星座と同じ並びの豆電球を貼り付け、その都度説明する星座ごとに光らせるギミックを施した。
光の弱い6等星などは反射シールで代用。
色や光の強さにもこだわった。
もちろん、今時は数千円も出せばそこそこの家庭用プラネタリウムは買える。
それに比べたら劣るかもしれないが、自分達がアイディアを出しあって1から作り上げたことに意味がある。
看板はうちのクラス唯一の美術部の子が一人でやりたいと申し出たので、どんな出来になっているのか楽しみ。
最後に二口が任されたチラシは……。
「なんで白紙なの」
「仕方ねえだろ、俺絵なんて描けないし」
気だるげに言う二口。
だけど私は知っている。
いつの日だったか二口が私のノートに描いた落書き。
その絵は味のある上手い絵だった。
「二口、絵描けるでしょ」
暗幕を一緒に取りに行った二口は格好よかったが、今の二口は、
「格好悪い」
それだけ言うと、私は手の空いている子たちに頼んで一緒にチラシを作り始めた。
二口は気まずそうな顔をしていた。
そんな顔をするくらいなら、初めから真面目にやればいいのに。
みんなで協力して作ったチラシは思ったより早く完成した。
文化祭準備期間内に無事全ての作業が終了。
後は明日の本番に挑むのみ。
メインのプラネタリウムも暗幕に星座と同じ並びの豆電球を貼り付け、その都度説明する星座ごとに光らせるギミックを施した。
光の弱い6等星などは反射シールで代用。
色や光の強さにもこだわった。
もちろん、今時は数千円も出せばそこそこの家庭用プラネタリウムは買える。
それに比べたら劣るかもしれないが、自分達がアイディアを出しあって1から作り上げたことに意味がある。
看板はうちのクラス唯一の美術部の子が一人でやりたいと申し出たので、どんな出来になっているのか楽しみ。
最後に二口が任されたチラシは……。
「なんで白紙なの」
「仕方ねえだろ、俺絵なんて描けないし」
気だるげに言う二口。
だけど私は知っている。
いつの日だったか二口が私のノートに描いた落書き。
その絵は味のある上手い絵だった。
「二口、絵描けるでしょ」
暗幕を一緒に取りに行った二口は格好よかったが、今の二口は、
「格好悪い」
それだけ言うと、私は手の空いている子たちに頼んで一緒にチラシを作り始めた。
二口は気まずそうな顔をしていた。
そんな顔をするくらいなら、初めから真面目にやればいいのに。
みんなで協力して作ったチラシは思ったより早く完成した。
文化祭準備期間内に無事全ての作業が終了。
後は明日の本番に挑むのみ。