〜第三章〜 “秋”空に広がる星
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文化祭準備期間に入り数日が経った。
作業が早めに終わった私はプラネタリウム班の手伝いをすることにした。
「スケットに来たよー」
「おー◯◯、助かるわ。視聴覚室にある暗幕取りに行ってくれ」
量が多いから誰かと一緒に行った方がいいと言われたので、他に暇している人を探した。
教室を見回すと、喋っているだけなのに忙しいフリをしている男子を発見。
「二口ー!ちょっと付き合って」
「げっ…◯◯」
二口は嫌そうな素振りを見せたが、さっきまで一緒に話していた男子が行ってこいよ、と二口を押し出した。
「早く来てよ」
「うっせーな」
ぶつくさ言いながら2人で視聴覚室ヘ向かった。
ーーーー
暗幕は枚数に限りがあるため、あらかじめ予約がしてある。
えーっとうちのクラスは5枚。
「あれ、1枚足りない」
「ちゃんと確認したのか?」
「したよ!」
他のクラスが間違えて持っていっちゃったのかな?
ないと困る。
たまたま同じタイミングで取りに来ていた他のクラスにも確認してもらうか。
でも、柄が悪そうな人たちで話しかけられない。
スリッパの色からして先輩だし。
「二口……」
目配せで聞いてきて、と合図を送った。
二口はため息を吐いてから尋ねに行ってくれた。
「ねえ、お宅のクラス枚数間違えてるでしょ?」
ちょっと二口!なんでそんな間違えてる前提の聞き方をするの?
「あ゛なんか文句でもあんのか」
「いや、数数えられないのかなと思って」
煽りが凄いわ。
火の粉が飛んで来ると怖いから、私は彼とは関係ないフリをしよう。
それを許さないのが二口。
おもむろに私の肩を組んできた。
「なあ、◯◯もそう思うだろ」
「ははは…」
やめてー!心の中で叫んだ。
ーーーー
結局ナイスタイミングで先生が来てくれたおかげで大事にはならず、暗幕も先程の先輩のクラスが余分に持っていこうとしていたのを阻止できた。
でも、あそこで先生が来なかったらと考えると……。
やめたやめた、考えたって仕方がない。
「◯◯、引きずってる。もう1枚寄越せ」
「でも…」
暗幕は思ったよりも重くて、平均しかない身長の私には少し負担だった。
でも二口の方が私より1枚多いのに、これ以上持たせる訳には……。
「早くしろよ」
二口は半ば奪う形で私から取った暗幕と合わせて4枚を担いで教室へと戻った。
そういうさりげない優しさが勘違いさせるんだよ?
作業が早めに終わった私はプラネタリウム班の手伝いをすることにした。
「スケットに来たよー」
「おー◯◯、助かるわ。視聴覚室にある暗幕取りに行ってくれ」
量が多いから誰かと一緒に行った方がいいと言われたので、他に暇している人を探した。
教室を見回すと、喋っているだけなのに忙しいフリをしている男子を発見。
「二口ー!ちょっと付き合って」
「げっ…◯◯」
二口は嫌そうな素振りを見せたが、さっきまで一緒に話していた男子が行ってこいよ、と二口を押し出した。
「早く来てよ」
「うっせーな」
ぶつくさ言いながら2人で視聴覚室ヘ向かった。
ーーーー
暗幕は枚数に限りがあるため、あらかじめ予約がしてある。
えーっとうちのクラスは5枚。
「あれ、1枚足りない」
「ちゃんと確認したのか?」
「したよ!」
他のクラスが間違えて持っていっちゃったのかな?
ないと困る。
たまたま同じタイミングで取りに来ていた他のクラスにも確認してもらうか。
でも、柄が悪そうな人たちで話しかけられない。
スリッパの色からして先輩だし。
「二口……」
目配せで聞いてきて、と合図を送った。
二口はため息を吐いてから尋ねに行ってくれた。
「ねえ、お宅のクラス枚数間違えてるでしょ?」
ちょっと二口!なんでそんな間違えてる前提の聞き方をするの?
「あ゛なんか文句でもあんのか」
「いや、数数えられないのかなと思って」
煽りが凄いわ。
火の粉が飛んで来ると怖いから、私は彼とは関係ないフリをしよう。
それを許さないのが二口。
おもむろに私の肩を組んできた。
「なあ、◯◯もそう思うだろ」
「ははは…」
やめてー!心の中で叫んだ。
ーーーー
結局ナイスタイミングで先生が来てくれたおかげで大事にはならず、暗幕も先程の先輩のクラスが余分に持っていこうとしていたのを阻止できた。
でも、あそこで先生が来なかったらと考えると……。
やめたやめた、考えたって仕方がない。
「◯◯、引きずってる。もう1枚寄越せ」
「でも…」
暗幕は思ったよりも重くて、平均しかない身長の私には少し負担だった。
でも二口の方が私より1枚多いのに、これ以上持たせる訳には……。
「早くしろよ」
二口は半ば奪う形で私から取った暗幕と合わせて4枚を担いで教室へと戻った。
そういうさりげない優しさが勘違いさせるんだよ?