〜第四章〜 “冬”に震える拳
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「今日は部活ないの?」
「体育館のメンテだとよ」
一緒に帰る約束をしたわけではないが、二口と最寄り駅への道を並んで歩く。
今日の実習がとか、バレーの大会がとか他愛のない会話をしていたら、二口が急に少し離れて歩いている男女の学生を目配せした。
「見てみろよあのカップル」
カップルかどうかは分からないが、伊達工のではない制服を着ている。
「共学羨ましい」
なにを言うのかと思えば。
「伊達工だって共学だし、知らない人が見れば私らもカップルに見えるかもしれないじゃん」
「ないない」
二口は笑いながら即座に否定してきた。
「は?」
あくまで仮の話をしただけであって、私だって二口とカップルになんてごめんだし。
でも、少しだけ胸がチクっとした気がした。
そんな気持ちを隠すために、持っていたスクールバッグで二口を無言で叩いた。
「痛っ」
暴力女、と二口に言われたが、どうせカップルに見えないなら別にいいし。
「体育館のメンテだとよ」
一緒に帰る約束をしたわけではないが、二口と最寄り駅への道を並んで歩く。
今日の実習がとか、バレーの大会がとか他愛のない会話をしていたら、二口が急に少し離れて歩いている男女の学生を目配せした。
「見てみろよあのカップル」
カップルかどうかは分からないが、伊達工のではない制服を着ている。
「共学羨ましい」
なにを言うのかと思えば。
「伊達工だって共学だし、知らない人が見れば私らもカップルに見えるかもしれないじゃん」
「ないない」
二口は笑いながら即座に否定してきた。
「は?」
あくまで仮の話をしただけであって、私だって二口とカップルになんてごめんだし。
でも、少しだけ胸がチクっとした気がした。
そんな気持ちを隠すために、持っていたスクールバッグで二口を無言で叩いた。
「痛っ」
暴力女、と二口に言われたが、どうせカップルに見えないなら別にいいし。