〜第四章〜 “冬”に震える拳
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
~第四章〜 “冬”に震える拳
冬休み明け。先輩たちは卒業やら就職活動でバタバタしている中、私たち1年生は通常運転だった。
「お前らちゃんと制服着ろよな」
教室に入ってきた先生が開口一番に言った。
もちろんきちんと制服を着ている者もいるが、大半が指定ではないカーディガン、体操着、部活のジャージ、作業服のつなぎ。統一性が全くなかった。
暖房が効いているとは言え、冬場は寒さをしのぐため取り分け格好にバラつきがでる。
「教室で作業服着るなよ。油や溶接の匂いがして臭い」
寒い!閉めて!と言う生徒の声をガン無視して先生は窓をおもむろに開けて換気を始めた。
教室がザワザワしてることをいいことに、後ろの席の二口が話しかけてきた。
「●●、スカートの下にジャージとか色気がねえぞ」
「色気より暖かさ優先。タイツだけじゃ脚は守れない。てか、二口こそ部活のジャージじゃん」
「俺の場合は朝練が長引いて着替える時間なかったんだよ」
いや、同じ部活の青根君はちゃんと制服に着替えてるけど。