手首にある小さなライバル
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ーーおまけ(北side)ーー
朝、部活が終わって制服に着替える。
そして、最後にカチリと左手首に時計を着けるのが、俺のルーティンになった。
静電気が苦手やから、今まで手首に何も着けないようにしていた。
やから、初めこそ手首がソワソワした感覚に襲われたけれど、今では着けていない時の方が落ちつかん。
授業中も休み時間中も、教室には掛け時計が設置されとんのに、俺はわざわざ左手首に視線を落とす。
それは単に時間の確認をしたいワケやない。
文字盤の向こうに、●●の顔が見える気がするから。
彼女の明るい声、愛らしい笑顔。
それらを思い出すと、心地よい気持ちになる。
俺がこの時計を大切にすればするほど、同時に彼女のことも大切にしていると思わせてくれる。
今日の昇降口でもそうやった。
部活が終わり、腕時計を眺めながら●●が来るのを待つ。
やけど、まさか、それが彼女を寂しがらせとったとは、気付かんかった。
「時計じゃなくて、もっと私を見て!」
この言葉を聞くまで、俺は●●の気持ちを分かっとった気になっていた。
腕時計を大切にしとれば、彼女のことも大切にしとるだなんて、独りよがりもええところ。
せめて俺の本音も聞いてほしい。
「見てたんは時計やけど、思い出しとったんは●●やで」
嘘偽りのない真実。
だから、もう泣きそうな顔せんで。
朝、部活が終わって制服に着替える。
そして、最後にカチリと左手首に時計を着けるのが、俺のルーティンになった。
静電気が苦手やから、今まで手首に何も着けないようにしていた。
やから、初めこそ手首がソワソワした感覚に襲われたけれど、今では着けていない時の方が落ちつかん。
授業中も休み時間中も、教室には掛け時計が設置されとんのに、俺はわざわざ左手首に視線を落とす。
それは単に時間の確認をしたいワケやない。
文字盤の向こうに、●●の顔が見える気がするから。
彼女の明るい声、愛らしい笑顔。
それらを思い出すと、心地よい気持ちになる。
俺がこの時計を大切にすればするほど、同時に彼女のことも大切にしていると思わせてくれる。
今日の昇降口でもそうやった。
部活が終わり、腕時計を眺めながら●●が来るのを待つ。
やけど、まさか、それが彼女を寂しがらせとったとは、気付かんかった。
「時計じゃなくて、もっと私を見て!」
この言葉を聞くまで、俺は●●の気持ちを分かっとった気になっていた。
腕時計を大切にしとれば、彼女のことも大切にしとるだなんて、独りよがりもええところ。
せめて俺の本音も聞いてほしい。
「見てたんは時計やけど、思い出しとったんは●●やで」
嘘偽りのない真実。
だから、もう泣きそうな顔せんで。
5/5ページ
