似た者同士
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次の土曜日。
約束の時間の10分前におにぎり宮に着くと、治さんは駐車場に停めてある車の掃除をしていた。
「治さん、おはようございます」
「●●さん、おはよう。えらい早いな」
「まあ……」
緊張のあまり寝れなかった、だなんてとてもじゃないけど言えない。
お陰で目の下には隈が。
コンシーラーで隠したけれどよれないか不安だ。
「じゃあ行きますか」
車に乗り込むと、治さんは北さんの畑まで車を走らせた。
私はと言うと……北さんに会えると言う期待と、本当に邪魔にならないかと言う不安が入り交じり、車酔いしそうだった。
そんな私をよそに、治さんは鼻歌混じりに運転する。
しばらく走っていると、大きな田んぼに辿り着いた。
田んぼは稲刈りが終えたこともあって、何も植わっていない更地だった。
トラクターをかけたのか表面は綺麗な平。
治さんはあぜ道に車を停めると、
「ちょっと待っといて」
そう言って1人で車を降りた。
ほどなくして戻ってきた治さんの手にはスマホが握られていた。
誰かと電話をしていたのだろうか。
その答えはすぐに分かった。
「北さん、サイロの方におるらしい」
田んぼに誰もいないと思っていたけれど、北さんに電話をしていたようだ。
それはそうとして、
「サイロ……?」
聞き馴染みのない言葉に首を傾げる。
「まあ、要は米の貯蔵庫や」
「へぇ〜」
再び車を走らせて、着いた先にはコンクリートで円柱型の大型施設があった。
これがサイロと言うのか。
確かに見たことはあったけれど、なんの建物なのかまでは知らなかった。
車を降りた私は治さんの後ろについて、サイロの隣に設置されている倉庫のような建物へと向う。
その建物の前で治さんがスマホをイジると、扉から北さんが出てきた。
「治どないしたん……。それに◯◯さんも」
「●●さんが北さんの田んぼ見たい言うんで、見学に来ました」
「はっ?えっ!ちょっ……!!」
田んぼに行くから誰か付いてきて欲しい、って治さんが言うから私は付き添ったのに。
さては謀ったな。
それを鵜呑みにした北さんは困っているように見えた。
「ほうか……。気持ちは嬉しいんやけど、田んぼは稲刈り後で面白みないやろうし、倉庫ん中は関係者しか入れらへんでな……」
ほら言わんこっちゃない。
北さんは少しだけ考え込むと、
「あと少しで休憩入るで、それまで待っとってくれへん?」
と、気を遣ってくれた。
「なんぼでも待ちますよ。ねっ、●●さん」
「あ、はい」
「ほな、また後で」
約束を取り付けると、北さんは再び倉庫へと入っていった。
「俺らは車で待っとるか」
「そうですね」
私たちは車へと戻った。
約束の時間の10分前におにぎり宮に着くと、治さんは駐車場に停めてある車の掃除をしていた。
「治さん、おはようございます」
「●●さん、おはよう。えらい早いな」
「まあ……」
緊張のあまり寝れなかった、だなんてとてもじゃないけど言えない。
お陰で目の下には隈が。
コンシーラーで隠したけれどよれないか不安だ。
「じゃあ行きますか」
車に乗り込むと、治さんは北さんの畑まで車を走らせた。
私はと言うと……北さんに会えると言う期待と、本当に邪魔にならないかと言う不安が入り交じり、車酔いしそうだった。
そんな私をよそに、治さんは鼻歌混じりに運転する。
しばらく走っていると、大きな田んぼに辿り着いた。
田んぼは稲刈りが終えたこともあって、何も植わっていない更地だった。
トラクターをかけたのか表面は綺麗な平。
治さんはあぜ道に車を停めると、
「ちょっと待っといて」
そう言って1人で車を降りた。
ほどなくして戻ってきた治さんの手にはスマホが握られていた。
誰かと電話をしていたのだろうか。
その答えはすぐに分かった。
「北さん、サイロの方におるらしい」
田んぼに誰もいないと思っていたけれど、北さんに電話をしていたようだ。
それはそうとして、
「サイロ……?」
聞き馴染みのない言葉に首を傾げる。
「まあ、要は米の貯蔵庫や」
「へぇ〜」
再び車を走らせて、着いた先にはコンクリートで円柱型の大型施設があった。
これがサイロと言うのか。
確かに見たことはあったけれど、なんの建物なのかまでは知らなかった。
車を降りた私は治さんの後ろについて、サイロの隣に設置されている倉庫のような建物へと向う。
その建物の前で治さんがスマホをイジると、扉から北さんが出てきた。
「治どないしたん……。それに◯◯さんも」
「●●さんが北さんの田んぼ見たい言うんで、見学に来ました」
「はっ?えっ!ちょっ……!!」
田んぼに行くから誰か付いてきて欲しい、って治さんが言うから私は付き添ったのに。
さては謀ったな。
それを鵜呑みにした北さんは困っているように見えた。
「ほうか……。気持ちは嬉しいんやけど、田んぼは稲刈り後で面白みないやろうし、倉庫ん中は関係者しか入れらへんでな……」
ほら言わんこっちゃない。
北さんは少しだけ考え込むと、
「あと少しで休憩入るで、それまで待っとってくれへん?」
と、気を遣ってくれた。
「なんぼでも待ちますよ。ねっ、●●さん」
「あ、はい」
「ほな、また後で」
約束を取り付けると、北さんは再び倉庫へと入っていった。
「俺らは車で待っとるか」
「そうですね」
私たちは車へと戻った。
