似た者同士
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一方的に連絡先をゲット出来たのはいいものの、連絡することは出来なかった。
だって、クリスマスに誘うなんて、とてもじゃないけれど急すぎる。
そしてそれは今日も変わらず。
クタクタになりながら仕事から帰宅した。
今日はもう自炊する気力がない。
カップラーメンでいいや。
その前にお風呂に入って……。
うとうとしながらもお風呂を済ませて、カップラーメン用のお湯を沸かす。
すると、何か黒い物体が部屋の隅を横切った気がした。
「!?」
見間違いであって欲しい。
だけど、再度姿を現したソイツに嫌でも確信してしまった。
「イヤー!!」
あの黒光りして、カサカサ動いて、飛び回る害虫は間違いなくゴキブリ。
「どうしよう、どうしよう、どうしよう……」
退治しないと絶対にご飯食べられないし、寝ることだってできない。
だけど、自分ではできない。
誰か、誰か虫が平気な人……。
そんなときふと北さんのことが頭に過った。
「……」
いやいや、いくらなんでもそんなことのために、しかも初めての連絡がゴキブリ退治の依頼ってどうなのよ。
駄目に決まっている。
もう寝ているかもしれないし。
頭を振って考えを改めたけれど、またもやヤツがカサカサと音を立てて姿を現した。
もうなりふり構っている場合ではない。
私は北さんに電話をしていた。
ーーーー
北さんはいきなり連絡したのにも関わらず、嫌な顔をせず来てくれた。
そして、あっという間にヤツを退治してくれた。
「終わったで」
「すみません、ありがとうございます!私、昔から虫が駄目で……」
謝ると、自分の姿に目が行った。
くたびれた部屋着に素っぴん。
おまけにいかにも今から食べようとしていたカップラーメンが置いてある。
だらしないのにも程がある。
こんな姿見せて、北さんは幻滅したに違いない。
せめてもの抵抗でこっそりカップラーメンを隠そうとしたら、
「そのラーメン旨いよな」
見られてしまった。
だけど、旨いってことは北さんもこのラーメンを食べたことがあるの?
「北さんってラーメン、召し上がるんですね」
「そら普通に食うで」
その言葉に安心した。
だけど、さすがにだらしない格好はどう足掻いても誤魔化せない。
「でも、夜とは言えこんな格好で出迎えてしまってすみません」
「ええと思うで」
「幻滅していないんですか?女なのにって……」
「俺かて◯◯さんを幻滅させるようなことあるで」
「え……?」
「まあ、でも、それを晒すんは今とちゃうかな」
北さんは意味深なことを言って、
「じゃあ、俺帰るで。暖かくして寝や」
帰っていった。
明日もう少しだけ可愛い部屋着を買おうと心に決めた。
だって、クリスマスに誘うなんて、とてもじゃないけれど急すぎる。
そしてそれは今日も変わらず。
クタクタになりながら仕事から帰宅した。
今日はもう自炊する気力がない。
カップラーメンでいいや。
その前にお風呂に入って……。
うとうとしながらもお風呂を済ませて、カップラーメン用のお湯を沸かす。
すると、何か黒い物体が部屋の隅を横切った気がした。
「!?」
見間違いであって欲しい。
だけど、再度姿を現したソイツに嫌でも確信してしまった。
「イヤー!!」
あの黒光りして、カサカサ動いて、飛び回る害虫は間違いなくゴキブリ。
「どうしよう、どうしよう、どうしよう……」
退治しないと絶対にご飯食べられないし、寝ることだってできない。
だけど、自分ではできない。
誰か、誰か虫が平気な人……。
そんなときふと北さんのことが頭に過った。
「……」
いやいや、いくらなんでもそんなことのために、しかも初めての連絡がゴキブリ退治の依頼ってどうなのよ。
駄目に決まっている。
もう寝ているかもしれないし。
頭を振って考えを改めたけれど、またもやヤツがカサカサと音を立てて姿を現した。
もうなりふり構っている場合ではない。
私は北さんに電話をしていた。
ーーーー
北さんはいきなり連絡したのにも関わらず、嫌な顔をせず来てくれた。
そして、あっという間にヤツを退治してくれた。
「終わったで」
「すみません、ありがとうございます!私、昔から虫が駄目で……」
謝ると、自分の姿に目が行った。
くたびれた部屋着に素っぴん。
おまけにいかにも今から食べようとしていたカップラーメンが置いてある。
だらしないのにも程がある。
こんな姿見せて、北さんは幻滅したに違いない。
せめてもの抵抗でこっそりカップラーメンを隠そうとしたら、
「そのラーメン旨いよな」
見られてしまった。
だけど、旨いってことは北さんもこのラーメンを食べたことがあるの?
「北さんってラーメン、召し上がるんですね」
「そら普通に食うで」
その言葉に安心した。
だけど、さすがにだらしない格好はどう足掻いても誤魔化せない。
「でも、夜とは言えこんな格好で出迎えてしまってすみません」
「ええと思うで」
「幻滅していないんですか?女なのにって……」
「俺かて◯◯さんを幻滅させるようなことあるで」
「え……?」
「まあ、でも、それを晒すんは今とちゃうかな」
北さんは意味深なことを言って、
「じゃあ、俺帰るで。暖かくして寝や」
帰っていった。
明日もう少しだけ可愛い部屋着を買おうと心に決めた。
