似た者同士
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朝晩とお米を食べていたら、あっという間に米袋が空になった。
次の休みにまた買いに行かないと。
そのときには忘れずに生産者さんの顔を見てみよう。
そう意気込んでやってきた休日。
販売センターまで向かう途中、目に入ってきた景色。
先日はぼーっと運転していたから気が付かなかったけれど、道中にある畑は全て田んぼだ。
この田畑で働いている人の中に例の“ちゃんと”を作った人がいるのだろうか。
……なんてね。
そんなことを考えているうちに販売センターへ到着。
前回同様、お米コーナーまで店内を一直線に進み、お目当てのものを探す。
……あった、あった、これだ!
では、生産者さんの顔は……。
「……えっ」
ポップに目を移すと、予想外の顔だった。
ベテランの風格のおじさんでも、女性でもなく、私とさほど年の変わらなさそうな青年だった。
この人が“ちゃんと”の生産者さん……。
ほんのり小麦色に焼けた肌に、麦わら帽子が似合う。
とてもちゃんとしていそうな雰囲気の男性だ。
なんだかちゃんとしていない私とは真逆の存在のようにも感じた。
そんな彼に作ってくれたことを感謝しつつ、米袋をレジに持っていくために担いだ。
すると、なにやら代車に大量の米袋を積んだ作業着姿の男性がこちらへやってきた。
商品の補充かしら。
邪魔にならないようにさっさとレジへ行こう。
そう思っていたら、運んできた男性の顔に見覚えがあった。
おまけに彼が補充しているのは“ちゃんと”と書かれた米袋。
「あっ……」
思わず声が漏れた。
それに気が付いた男性もこちらを見た。
「?」
初めこそ頭にはてなを浮かばせていた男性だったけれど、私の持っている米袋を見るや否や、表情がぱーっと明るくなった。
「その米……、おおきに」
その笑顔に見惚れていて、反応が遅れてしまった。
「あ、いえ……こちらこそ美味しいお米をありがとうございます!」
「ははは、そう言ってもらえて嬉しいわ」
ポップに写っている生産者さんの顔、だけでは分からないものを、本人に直接会って感じた。
「では」
彼は改めて会釈すると、卸しの作業へと戻った。
去り際、私は再度ポップを見た。
北……信介さん……か。
私はすっかりこのお米と生産者さんの虜になった。
次の休みにまた買いに行かないと。
そのときには忘れずに生産者さんの顔を見てみよう。
そう意気込んでやってきた休日。
販売センターまで向かう途中、目に入ってきた景色。
先日はぼーっと運転していたから気が付かなかったけれど、道中にある畑は全て田んぼだ。
この田畑で働いている人の中に例の“ちゃんと”を作った人がいるのだろうか。
……なんてね。
そんなことを考えているうちに販売センターへ到着。
前回同様、お米コーナーまで店内を一直線に進み、お目当てのものを探す。
……あった、あった、これだ!
では、生産者さんの顔は……。
「……えっ」
ポップに目を移すと、予想外の顔だった。
ベテランの風格のおじさんでも、女性でもなく、私とさほど年の変わらなさそうな青年だった。
この人が“ちゃんと”の生産者さん……。
ほんのり小麦色に焼けた肌に、麦わら帽子が似合う。
とてもちゃんとしていそうな雰囲気の男性だ。
なんだかちゃんとしていない私とは真逆の存在のようにも感じた。
そんな彼に作ってくれたことを感謝しつつ、米袋をレジに持っていくために担いだ。
すると、なにやら代車に大量の米袋を積んだ作業着姿の男性がこちらへやってきた。
商品の補充かしら。
邪魔にならないようにさっさとレジへ行こう。
そう思っていたら、運んできた男性の顔に見覚えがあった。
おまけに彼が補充しているのは“ちゃんと”と書かれた米袋。
「あっ……」
思わず声が漏れた。
それに気が付いた男性もこちらを見た。
「?」
初めこそ頭にはてなを浮かばせていた男性だったけれど、私の持っている米袋を見るや否や、表情がぱーっと明るくなった。
「その米……、おおきに」
その笑顔に見惚れていて、反応が遅れてしまった。
「あ、いえ……こちらこそ美味しいお米をありがとうございます!」
「ははは、そう言ってもらえて嬉しいわ」
ポップに写っている生産者さんの顔、だけでは分からないものを、本人に直接会って感じた。
「では」
彼は改めて会釈すると、卸しの作業へと戻った。
去り際、私は再度ポップを見た。
北……信介さん……か。
私はすっかりこのお米と生産者さんの虜になった。
