似た者同士
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〜似た者同士〜
一軍女子は一軍男子と、ギャルはギャル男と、ガリ勉はガリ勉同士で付き合うのがセオリーだった学生時代。
だけど、私の好きな人は……?
ーーーー
近年稀に見る米不足で、スーパーの棚にはほとんど置いていない状態が続いていた。
もちろん、例に漏れず私の家にもお米の蓄えはない。
その間うどんやパスタ、パンで凌いだり、外国産のお米も食べた。
だけど、ついに限界。
「美味しいお米が食べたい!」
休みの日、私は普段利用しない農業協同組合の販売センターまで足を運んだ。
店内は地産地消を謳った野菜や果物の他に、それらを使った惣菜なんかも置いてあった。
だけど、私のお目当てのものは他にある。
商品棚を横目に店内の奥へと進むと、レジの近くにある白くて大きな米袋が大量に積み上げられていた。
何種類かあるためざっと確認すると、スーパーで売られているお米よりも量は少ないのに値段はそこそこした。
高いけれど仕方がない。
その中でも私は名前に惹かれた“ちゃんと”と書かれたお米を購入することにした。
会計を済ませ帰宅すると、早速炊飯器で炊くことに。
本当は早炊きにしてすぐにでも食べたいけれど、せっかく良いお米を買ったんだ。
ここはしっかりと吸水させて芳醇炊き設定で炊こう。
出来上がるまでおおよそ1時間。
逸る気持ちを抑え、おかずの用意に取り掛かった。
ご飯に合うと言えば和食。
冷蔵庫の中身と相談した結果、シンプルに味噌汁と焼き魚に決めた。
味噌汁は温めるだけ、焼き魚も焼くだけの状態まで用意をして、炊き上がりを待った。
……。
…………。
炊き上がりまで残り5分のところで、私はコンロの火をつけた。
鮭を焼き、味噌汁の味噌を溶く。
そしてようやく完成したお昼ご飯。
久しぶりに見たツヤツヤのお米は輝いて見えた。
「いただきます」
しっかりと手を合わせて、まずはお米から一口。
「んっ……!」
ふっくらもちもち、仄かに感じる甘み。
お米ってこんなに美味しかったっけ。
それとも炊飯器のおかげ……。
いや、多分このお米が美味しいんだ。
これはリピート確定だな。
「……どんな人が作ったんだろう」
ふと気になった。
やっぱりこのお米と同じく“ちゃんと”している人なんだろうか。
最近では商品と一緒に生産者さんの顔が見える、なんてポップが飾られているけれど、今まで気にも留めていなかった。
現に今日だって内容量と値段、ブランド名しか見ていなかった。
「次行ったら見てみようかな」
ベテランの農家さんなのか、はたまた女性だったり。
そんな想像を膨らませながら、ご飯を完食した。
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