バチバチ
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散々渡すタイミングがあったのに、何かと理由をつけて渡せないまま、帰りのホームルームが終わってしまった。
北君はと言うと、大耳君と部活のことを話しながら教室を出ていった。
私も帰ろう。
ブレスレットは自分で使えばいい。
そう思って昇降口へ向かうと、
「◯◯さん」
「え……北君?」
てっきり大耳君と部活に向かったと思った北君が下駄箱にもたれ掛かって待っていた。
「どうしたの?部活に行ったんじゃ……」
「◯◯さん、今日えらいソワソワしとったけど、俺に何か言いたいことあるんやない?」
「!?」
私ってそんなに挙動不審だった?!
いや、もしかしなくても挙動不審だった。
幸いにも昇降口にはほとんど生徒はいない。
いても私たちのことなんか気にしていない。
私は覚悟を決めた。
「うん、実は……」
鞄からプレゼントを取り出す。
可愛くラッピングされていた袋も、何度か渡そうと試みたせいですっかりシワだらけ。
申し訳ないと思いながらも、恐る恐る北君に差し出す。
「俺に?」
「うん……」
「開けてええ?」
私は無言で頷いた。
北君はシュルリとリボンを解き、中身を取り出す。
「これ……」
「静電気防止のブレスレット。昨日たまたま寄った雑貨屋で見かけてね、北君静電気が苦手って言ってたから……」
「……」
「あ!いらなかったら無理に貰わなくてもいいからね!自分で使うから」
断られても心のダメージが軽症で済むように予防線を張った。
それにこの方が北君も断りやすいだろうし。
困らせたいわけじゃないから。
すると、
「おおきに。嬉しいわ」
北君は早速着けてくれた。
色白の腕に映える黒色。
どんな表情をしているのか知りたいけれど、緊張でまともに顔が見られず、視線は手元のブレスレットに向けたまま。
「北君をイメージしたら黒かなって」
「へぇ〜、俺のこと考えてくれたんや」
「え、あ……うん」
考えてはいたけど、深い意味はない……はず。
そうたよね?
何故か自問自答してしまった。
「大事にする。明日から毎日着けるわ」
「毎日?!」
そんなことを言われたら、逸らしていた視線を合わせたくなった。
パッと顔を上げると、北君は柔らかく微笑んでいた。
そんな顔をされたら好きになっちゃう。
私って単純なんだ。
ーーFinーー
北君はと言うと、大耳君と部活のことを話しながら教室を出ていった。
私も帰ろう。
ブレスレットは自分で使えばいい。
そう思って昇降口へ向かうと、
「◯◯さん」
「え……北君?」
てっきり大耳君と部活に向かったと思った北君が下駄箱にもたれ掛かって待っていた。
「どうしたの?部活に行ったんじゃ……」
「◯◯さん、今日えらいソワソワしとったけど、俺に何か言いたいことあるんやない?」
「!?」
私ってそんなに挙動不審だった?!
いや、もしかしなくても挙動不審だった。
幸いにも昇降口にはほとんど生徒はいない。
いても私たちのことなんか気にしていない。
私は覚悟を決めた。
「うん、実は……」
鞄からプレゼントを取り出す。
可愛くラッピングされていた袋も、何度か渡そうと試みたせいですっかりシワだらけ。
申し訳ないと思いながらも、恐る恐る北君に差し出す。
「俺に?」
「うん……」
「開けてええ?」
私は無言で頷いた。
北君はシュルリとリボンを解き、中身を取り出す。
「これ……」
「静電気防止のブレスレット。昨日たまたま寄った雑貨屋で見かけてね、北君静電気が苦手って言ってたから……」
「……」
「あ!いらなかったら無理に貰わなくてもいいからね!自分で使うから」
断られても心のダメージが軽症で済むように予防線を張った。
それにこの方が北君も断りやすいだろうし。
困らせたいわけじゃないから。
すると、
「おおきに。嬉しいわ」
北君は早速着けてくれた。
色白の腕に映える黒色。
どんな表情をしているのか知りたいけれど、緊張でまともに顔が見られず、視線は手元のブレスレットに向けたまま。
「北君をイメージしたら黒かなって」
「へぇ〜、俺のこと考えてくれたんや」
「え、あ……うん」
考えてはいたけど、深い意味はない……はず。
そうたよね?
何故か自問自答してしまった。
「大事にする。明日から毎日着けるわ」
「毎日?!」
そんなことを言われたら、逸らしていた視線を合わせたくなった。
パッと顔を上げると、北君は柔らかく微笑んでいた。
そんな顔をされたら好きになっちゃう。
私って単純なんだ。
ーーFinーー
