バチバチ
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帰りに渡そうと思いつつも、早く渡せるならそれに越したことはない。
休み時間の度に北君の様子を伺うも、お手洗いのために席を立ったり、今日に限って移動教室が多くて、全く渡せる雰囲気ではなかった。
こうなったらお昼の時間……!
購買や学食に行く生徒がいて、教室内はまばら。
北君はいつもお弁当を持参していて、それは今日も変わりない。
私はプレゼントの入った鞄を持って、お昼ご飯の準備をしている北君の元へと向かった。
渡すなら今だ。
そう意気込んでいたのに、
「き、北君!」
「北さーん!ミーティングがてらみんなとお昼一緒に食べませんか?」
呼んだ途端に私の声を被せる大きな声が教室の入口から聞こえてきた。
振り向くと背の高い男子生徒。
スリッパの色からして2年生なのが分かる。
バレー部の後輩だろうか。
「侑、やかましいで。ほんで、◯◯さん、なんやった?」
北君はその後輩君を一蹴りすると、私の方へと向き直った。
だけど、
「あー……。ううん、なんでもない!」
後輩君らしき人が見ている中でなんて絶対に渡せない。
本当に私の意気地なし!
「そうか」
北君はそれだけ言うと、後輩君に連れられて教室を出ていってしまった。
「北さん、聞いたって下さいよ!この間────」
「侑、廊下は走んなや」
教室の外からは先ほどの後輩君と北君の楽しそうな話し声が聞こえてくる。
私もあんな風に話せたらいいのに。
手元を見ると、鞄の中のプレゼントが寂しそうにこちらを見ていた。
休み時間の度に北君の様子を伺うも、お手洗いのために席を立ったり、今日に限って移動教室が多くて、全く渡せる雰囲気ではなかった。
こうなったらお昼の時間……!
購買や学食に行く生徒がいて、教室内はまばら。
北君はいつもお弁当を持参していて、それは今日も変わりない。
私はプレゼントの入った鞄を持って、お昼ご飯の準備をしている北君の元へと向かった。
渡すなら今だ。
そう意気込んでいたのに、
「き、北君!」
「北さーん!ミーティングがてらみんなとお昼一緒に食べませんか?」
呼んだ途端に私の声を被せる大きな声が教室の入口から聞こえてきた。
振り向くと背の高い男子生徒。
スリッパの色からして2年生なのが分かる。
バレー部の後輩だろうか。
「侑、やかましいで。ほんで、◯◯さん、なんやった?」
北君はその後輩君を一蹴りすると、私の方へと向き直った。
だけど、
「あー……。ううん、なんでもない!」
後輩君らしき人が見ている中でなんて絶対に渡せない。
本当に私の意気地なし!
「そうか」
北君はそれだけ言うと、後輩君に連れられて教室を出ていってしまった。
「北さん、聞いたって下さいよ!この間────」
「侑、廊下は走んなや」
教室の外からは先ほどの後輩君と北君の楽しそうな話し声が聞こえてくる。
私もあんな風に話せたらいいのに。
手元を見ると、鞄の中のプレゼントが寂しそうにこちらを見ていた。
