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「初めての合コンはどうだった?」
一人で帰るつもりだったが、家まで送る!と木兎の強い押しに負けて結局一緒に帰ることになった。
「あれはあれで新鮮だったけど、俺は◯◯と二人で飯食った方が楽しいと思った!」
本当に何でもストレートに言うんだから。
好きなタイプを聞かれたときだって……。
「ねえ、あれってどういう意味?」
「あれ?」
「ほら、好きなタイプ」
「あー、あれね。俺は◯◯のことが好きって意味!好きだから◯◯のこと知りたくて、今日の合コンも参加した」
合コンに興味があったんじゃなくて、私がいたから来たってこと?
「◯◯はどうなんだよ」
「どうって……」
「また合コンに行くのか?」
先日木兎に同じことを聞かれた。
だけど、今回はあのときとは別の意味で聞かれているような気がした。
合コンがどういうものなのか分かった上での質問。
「……」
確かにここ最近合コンに参加し続けたが、何の成果も得られなかった。
そろそろ潮時なのかもしれない。
返事に悩んでいると、木兎が先に口を開いた。
「行くなよ」
いつもの明るい声とは違い、低く落ち着いた声。
「退屈なら俺が楽しませるから、もう行ってほしくない」
「木兎……。木兎は十分面白いよ」
「それなら俺でいいじゃん」
向かい合った木兎にガシッと両肩を捕まれた。
今まで木兎と近距離で顔を合わせたことがなかったから、何だか少し恥ずかしい。
木兎ってちゃんと見ると格好いい……のかも?
いやいや、でもあの木兎だよ。
うるさくて、頭が悪くて、私が食べている物をすぐ欲しがって、いつも明るくて、純粋で、一緒にいて楽しくて…。
あれ、まるで木兎のことが好きみたいじゃん。
そうか、そうだったのか。
腑に落ちたら、急に今までの合コンで上手くいかなかった理由が分かった。
私は木兎が好きだったのか。
「木兎で いいじゃない、木兎が いい」
「本当か!◯◯ー!好きだー!」
「ちょっと木兎うるさい」
散々合コンに参加したのに、付き合った相手はまさかの身近な人物になるとは。
これからも楽しませてよね、木兎!
ーーFinーー
一人で帰るつもりだったが、家まで送る!と木兎の強い押しに負けて結局一緒に帰ることになった。
「あれはあれで新鮮だったけど、俺は◯◯と二人で飯食った方が楽しいと思った!」
本当に何でもストレートに言うんだから。
好きなタイプを聞かれたときだって……。
「ねえ、あれってどういう意味?」
「あれ?」
「ほら、好きなタイプ」
「あー、あれね。俺は◯◯のことが好きって意味!好きだから◯◯のこと知りたくて、今日の合コンも参加した」
合コンに興味があったんじゃなくて、私がいたから来たってこと?
「◯◯はどうなんだよ」
「どうって……」
「また合コンに行くのか?」
先日木兎に同じことを聞かれた。
だけど、今回はあのときとは別の意味で聞かれているような気がした。
合コンがどういうものなのか分かった上での質問。
「……」
確かにここ最近合コンに参加し続けたが、何の成果も得られなかった。
そろそろ潮時なのかもしれない。
返事に悩んでいると、木兎が先に口を開いた。
「行くなよ」
いつもの明るい声とは違い、低く落ち着いた声。
「退屈なら俺が楽しませるから、もう行ってほしくない」
「木兎……。木兎は十分面白いよ」
「それなら俺でいいじゃん」
向かい合った木兎にガシッと両肩を捕まれた。
今まで木兎と近距離で顔を合わせたことがなかったから、何だか少し恥ずかしい。
木兎ってちゃんと見ると格好いい……のかも?
いやいや、でもあの木兎だよ。
うるさくて、頭が悪くて、私が食べている物をすぐ欲しがって、いつも明るくて、純粋で、一緒にいて楽しくて…。
あれ、まるで木兎のことが好きみたいじゃん。
そうか、そうだったのか。
腑に落ちたら、急に今までの合コンで上手くいかなかった理由が分かった。
私は木兎が好きだったのか。
「木兎
「本当か!◯◯ー!好きだー!」
「ちょっと木兎うるさい」
散々合コンに参加したのに、付き合った相手はまさかの身近な人物になるとは。
これからも楽しませてよね、木兎!
ーーFinーー