青春の匂いはパンの香り
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先日、木兎君が友達を連れてお店に来てくれた。
どうやら、私が購買に顔を出さなかったから、それを心配してくれたらしい。
別に、私が売ろうが他の販売員が売ろうが、パンの味は変わらないのに。
それとも、いつも私にオススメを聞いてくるから、自分で選ぶのが苦手なのかな?
いやいや、オススメの他に追加で他のパンを買ってくれているから、その線はない。
じゃあ、なんでだろう……。
ひとまず、明日は学校に顔を出せそうだから、試作のパンも持っていこうかな。
木兎君、どんな顔をするかな。
今から楽しみだった。
ーーーー
翌日、私は久しぶりに梟谷学園の校門をくぐった。
事務室で挨拶をし、購買にパンを並べる。
それから、今朝自分で作ったパンをいつでも木兎君渡せるように忍ばせた。
ふわふわな生地を包み込むように覆われたサクサクのビスケット生地。
そう、メロンパンだ。
表面には、木兎君が得意なバレーボールをイメージした模様を描いてみた。
格子模様ではない、特別なメロンパン。
ただ、焼く前は上手く模様を描けたと思ったのに、いざ窯から出てきたメロンパンを見ると、よく分からない模様になっていた。
それでも彼に食べてほしかった。
ほどなくして、お昼休みのチャイムが鳴り響き、生徒たちの足音が聞こえてきた。
今日もお腹を空かせた若者が多いことだ。
そして、その中でもひときわ目立つのが彼の存在。
「あー!今日は●●さんがいるー!」
その声で他の生徒たちの視線が集まる。
正直恥ずかしかったけれど、これが木兎君なんだな、とも思えた。
列に並んで順番が来た木兎君は、相変わらず私にオススメを尋ねてくる。
「オススメはなんですか?」
「今日は……」
私が作ったパンの名前を言おうとしたけれど、このパンは1つしかない。
他の生徒に聞かれたらまずいと思い、違うパンをお勧めすることにした。
「今日はカレーパンがオススメだよ」
「じゃあ、それと……ソーセージパン!」
「ありがとうございます」
カレーパン、ソーセージパン、そして私が作ったメロンパンもこっそり袋に入れた。
そうとも知らずに、木兎君はパンの入った袋を握りしめ、
「ありがと!」
と手をブンブン振りながら教室の方へと戻っていった。
どうやら、私が購買に顔を出さなかったから、それを心配してくれたらしい。
別に、私が売ろうが他の販売員が売ろうが、パンの味は変わらないのに。
それとも、いつも私にオススメを聞いてくるから、自分で選ぶのが苦手なのかな?
いやいや、オススメの他に追加で他のパンを買ってくれているから、その線はない。
じゃあ、なんでだろう……。
ひとまず、明日は学校に顔を出せそうだから、試作のパンも持っていこうかな。
木兎君、どんな顔をするかな。
今から楽しみだった。
ーーーー
翌日、私は久しぶりに梟谷学園の校門をくぐった。
事務室で挨拶をし、購買にパンを並べる。
それから、今朝自分で作ったパンをいつでも木兎君渡せるように忍ばせた。
ふわふわな生地を包み込むように覆われたサクサクのビスケット生地。
そう、メロンパンだ。
表面には、木兎君が得意なバレーボールをイメージした模様を描いてみた。
格子模様ではない、特別なメロンパン。
ただ、焼く前は上手く模様を描けたと思ったのに、いざ窯から出てきたメロンパンを見ると、よく分からない模様になっていた。
それでも彼に食べてほしかった。
ほどなくして、お昼休みのチャイムが鳴り響き、生徒たちの足音が聞こえてきた。
今日もお腹を空かせた若者が多いことだ。
そして、その中でもひときわ目立つのが彼の存在。
「あー!今日は●●さんがいるー!」
その声で他の生徒たちの視線が集まる。
正直恥ずかしかったけれど、これが木兎君なんだな、とも思えた。
列に並んで順番が来た木兎君は、相変わらず私にオススメを尋ねてくる。
「オススメはなんですか?」
「今日は……」
私が作ったパンの名前を言おうとしたけれど、このパンは1つしかない。
他の生徒に聞かれたらまずいと思い、違うパンをお勧めすることにした。
「今日はカレーパンがオススメだよ」
「じゃあ、それと……ソーセージパン!」
「ありがとうございます」
カレーパン、ソーセージパン、そして私が作ったメロンパンもこっそり袋に入れた。
そうとも知らずに、木兎君はパンの入った袋を握りしめ、
「ありがと!」
と手をブンブン振りながら教室の方へと戻っていった。
