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合コンで完敗した帰り道。
男性陣のご飯を取り分けたり、注文を取ることに徹していたらほとんど食べることができなかった。
空腹に堪えられず、コンビニへ寄ることにした。
熱々の肉まん。
コンビニの外へ出て肉まんの袋を開けると湯気が出てきた。
さっそく肉まんを頬張ろうとしたら、白地に黒と黄色のラインの入った梟谷と書かれたジャージを着た男子の軍団がコンビニへ向かってきた。
その軍団の中には顔見知りがいた。
部活帰りだろうか。こんな時間までお疲れ様なことで。
「木兎」
「◯◯じゃん」
話が長くなると思ったのか、他の部員は木兎と後輩1人を残してコンビニへ入っていった。
「何買ったんだー?」
「肉まん」
「いいな、肉まん」
じゅるりとよだれの音が聞こえてきそうなくらい、目を輝かせて肉まんを見てくる。
「少しだけだよ、はい」
私は本当に少し、チロルチョコくらいのサイズにちぎった肉まんを木兎にあげた。
「ありがとう……って本当にちょっとだな!」
「木兎にはこのくらいで十分。悔しかったら取ってみな」
私は肉まんを持った手を上にあげた。
ひょい
「取れた」
うん、知っていた。
平均身長しかない私がどんなに高い位置に上げても、180cm越えの木兎は簡単に取れる。
でも、だからって、
「取るか、普通!」
「先輩すみません。ほら木兎さん」
木兎の後輩が木兎から取り上げた肉まんを私に渡してくれた。
「もういいよ、勝手に食べて」
「いいのかー!◯◯ありがとな!」
ただの肉まんなのに……。
今日の合コンでいろんな気遣いをして感謝されたが、木兎からのお礼が一番嬉しく感じた。
男性陣のご飯を取り分けたり、注文を取ることに徹していたらほとんど食べることができなかった。
空腹に堪えられず、コンビニへ寄ることにした。
熱々の肉まん。
コンビニの外へ出て肉まんの袋を開けると湯気が出てきた。
さっそく肉まんを頬張ろうとしたら、白地に黒と黄色のラインの入った梟谷と書かれたジャージを着た男子の軍団がコンビニへ向かってきた。
その軍団の中には顔見知りがいた。
部活帰りだろうか。こんな時間までお疲れ様なことで。
「木兎」
「◯◯じゃん」
話が長くなると思ったのか、他の部員は木兎と後輩1人を残してコンビニへ入っていった。
「何買ったんだー?」
「肉まん」
「いいな、肉まん」
じゅるりとよだれの音が聞こえてきそうなくらい、目を輝かせて肉まんを見てくる。
「少しだけだよ、はい」
私は本当に少し、チロルチョコくらいのサイズにちぎった肉まんを木兎にあげた。
「ありがとう……って本当にちょっとだな!」
「木兎にはこのくらいで十分。悔しかったら取ってみな」
私は肉まんを持った手を上にあげた。
ひょい
「取れた」
うん、知っていた。
平均身長しかない私がどんなに高い位置に上げても、180cm越えの木兎は簡単に取れる。
でも、だからって、
「取るか、普通!」
「先輩すみません。ほら木兎さん」
木兎の後輩が木兎から取り上げた肉まんを私に渡してくれた。
「もういいよ、勝手に食べて」
「いいのかー!◯◯ありがとな!」
ただの肉まんなのに……。
今日の合コンでいろんな気遣いをして感謝されたが、木兎からのお礼が一番嬉しく感じた。