鏡よ鏡よ鏡さん
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木兎君に痣を見られた翌日。
「なあなあ!◯◯って彼氏いるのか?」
「えっ……」
驚いた。
登校して挨拶の前にこんな質問を木兎君から投げ掛けられるなんて。
ひょっとして痣のことを疑って?
いやいや、昨日はただぶつけただけの理由に納得していたじゃない。
周りの生徒たちはまた木兎が◯◯を困らせる質問をしている、と気にも止めていない。
だから私も平静を装って、
「いるけど、急にどうしたの?」
鞄を下ろしながら答えた。
「なんだいるのかー!昨日あかーしに言われたんだけどよ、◯◯に彼氏がいたら、俺嫉妬されるんじゃないかって心配になって」
そうかいるのか、いるよなー、なんて腕を組みながら復唱する木兎君。
ケンとは同じ学年とは言え、お互いに目立つタイプでもないし、公言しているわけでもない。
知らなくても当然。
むしろ生徒数が多い学校だからクラスや委員会、部活などで接点がない限り、ケンの存在すら知っているのかも定かではない。
「木兎君こそ彼女は?」
そんな私だって木兎君の交友関係にそこまで詳しくない。
だけど人の恋人の有無を聞いてきたんだ。
私にだって聞き返す権利はある。
「俺?今は部活が忙しくて、そう言うのはいいかなー」
そう言えばそうか。
うちの学校の男子バレー部は強いらしい。
特にヘラヘラしている目の前の男、木兎光太郎は全国5本指に入るくらいのスパイカーだって聞いたことがある。
「でも!◯◯と付き合ったら楽しいと思う!」
「うぇっ!?」
突拍子のない答えに動揺が隠せず、変な声が出てしまった。
「だってよ、話していて楽しいし、昨日の話の内容とか今のリアクションもそうだし、意外な一面を見せてくれる◯◯といたら毎日が飽きないと思うんだ!」
「あ、ありがとう……」
そんなに真っ直ぐな目で言われてしまっては、彼氏がいても嬉しく思ってしまうわけで、思わずお礼を言ってしまった。
もしも木兎君と付き合ったら……って駄目だ駄目だ。
そんな起こり得ないことを考えるなんてケンに悪い。
そう、私にはケンしかいないから。
……。
…………。
……本当にそうだろうか。
自問してもはっきりとした答えはでず。
やがて先生が教室に入ってきたことによって、思考は止められた。
「なあなあ!◯◯って彼氏いるのか?」
「えっ……」
驚いた。
登校して挨拶の前にこんな質問を木兎君から投げ掛けられるなんて。
ひょっとして痣のことを疑って?
いやいや、昨日はただぶつけただけの理由に納得していたじゃない。
周りの生徒たちはまた木兎が◯◯を困らせる質問をしている、と気にも止めていない。
だから私も平静を装って、
「いるけど、急にどうしたの?」
鞄を下ろしながら答えた。
「なんだいるのかー!昨日あかーしに言われたんだけどよ、◯◯に彼氏がいたら、俺嫉妬されるんじゃないかって心配になって」
そうかいるのか、いるよなー、なんて腕を組みながら復唱する木兎君。
ケンとは同じ学年とは言え、お互いに目立つタイプでもないし、公言しているわけでもない。
知らなくても当然。
むしろ生徒数が多い学校だからクラスや委員会、部活などで接点がない限り、ケンの存在すら知っているのかも定かではない。
「木兎君こそ彼女は?」
そんな私だって木兎君の交友関係にそこまで詳しくない。
だけど人の恋人の有無を聞いてきたんだ。
私にだって聞き返す権利はある。
「俺?今は部活が忙しくて、そう言うのはいいかなー」
そう言えばそうか。
うちの学校の男子バレー部は強いらしい。
特にヘラヘラしている目の前の男、木兎光太郎は全国5本指に入るくらいのスパイカーだって聞いたことがある。
「でも!◯◯と付き合ったら楽しいと思う!」
「うぇっ!?」
突拍子のない答えに動揺が隠せず、変な声が出てしまった。
「だってよ、話していて楽しいし、昨日の話の内容とか今のリアクションもそうだし、意外な一面を見せてくれる◯◯といたら毎日が飽きないと思うんだ!」
「あ、ありがとう……」
そんなに真っ直ぐな目で言われてしまっては、彼氏がいても嬉しく思ってしまうわけで、思わずお礼を言ってしまった。
もしも木兎君と付き合ったら……って駄目だ駄目だ。
そんな起こり得ないことを考えるなんてケンに悪い。
そう、私にはケンしかいないから。
……。
…………。
……本当にそうだろうか。
自問してもはっきりとした答えはでず。
やがて先生が教室に入ってきたことによって、思考は止められた。