鏡よ鏡よ鏡さん
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ーー赤葦sideーー
最近の木兎さんは無意識なのかやたらと◯◯先輩と言う人の名前を話題に出す。
最初は席替えをして隣になり、単に接点が多くなったからだと思っていた。
だけど話を聞いているうちにそれだけではない気がした。
そんなある日、木兎さんが朝練で体育館にサポーターを忘れていったことに気が付いた。
授業後の部活で渡せばいいものの、何故か俺は◯◯先輩の顔を見てみたくて、あえて教室まで届けることに。
教室の外からでも分かる木兎さんの大きな声。
きっと例の◯◯先輩に話しかけているのだろう。
「木兎さん」
名前を呼びながら隣の席の人の顔をチラッと見た。
きっと彼女が◯◯先輩だ。
だけど話に聞いていた人物とは少しイメージが違った。
てっきり木兎さんと同じようなタイプかと思いきや、大人しい感じ……いや、疲れているように見えた。
これは木兎さんとのやり取りにうんざりしているからだろうか。
だから、木兎さんに聞こえないように◯◯先輩に耳打ちをした。
「木兎さん、鈍いですけど話せば分かる人なので、無理しない方がいいですよ」
それなのに、◯◯先輩は少し驚いたような表情を浮かべたと思ったら、すぐに無表情に戻り、
「大丈夫」
と、言うだけだった。
俺の思い過ごしだったのか。
……いや、そんなはずはない。
一応木兎さんにも忠告しておくか。
「木兎さん。元気なのはいいですけど、ほどほどにしてくださいね」
「ん?よく分かんないけど分かった!」
心配しかない返事をされたけど、部外者ができるのはここまで。
俺は用件を済ませると教室から出た。
最近の木兎さんは無意識なのかやたらと◯◯先輩と言う人の名前を話題に出す。
最初は席替えをして隣になり、単に接点が多くなったからだと思っていた。
だけど話を聞いているうちにそれだけではない気がした。
そんなある日、木兎さんが朝練で体育館にサポーターを忘れていったことに気が付いた。
授業後の部活で渡せばいいものの、何故か俺は◯◯先輩の顔を見てみたくて、あえて教室まで届けることに。
教室の外からでも分かる木兎さんの大きな声。
きっと例の◯◯先輩に話しかけているのだろう。
「木兎さん」
名前を呼びながら隣の席の人の顔をチラッと見た。
きっと彼女が◯◯先輩だ。
だけど話に聞いていた人物とは少しイメージが違った。
てっきり木兎さんと同じようなタイプかと思いきや、大人しい感じ……いや、疲れているように見えた。
これは木兎さんとのやり取りにうんざりしているからだろうか。
だから、木兎さんに聞こえないように◯◯先輩に耳打ちをした。
「木兎さん、鈍いですけど話せば分かる人なので、無理しない方がいいですよ」
それなのに、◯◯先輩は少し驚いたような表情を浮かべたと思ったら、すぐに無表情に戻り、
「大丈夫」
と、言うだけだった。
俺の思い過ごしだったのか。
……いや、そんなはずはない。
一応木兎さんにも忠告しておくか。
「木兎さん。元気なのはいいですけど、ほどほどにしてくださいね」
「ん?よく分かんないけど分かった!」
心配しかない返事をされたけど、部外者ができるのはここまで。
俺は用件を済ませると教室から出た。