鏡よ鏡よ鏡さん
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翌朝、鏡の前で笑顔の練習。
うん、ちゃんと笑えている。
痣も……目立つ場所にはないね。
最後に深呼吸をして母に向けて元気な声を出した。
「行ってきます!」
「いってらっしゃーい」
今日も何食わぬ顔で学校へと向かう。
そんな私には最近困ったことがある。
それは教室に入り、自分の席に座るとやってくるクラスメイト。
「へいへいへーい!◯◯元気かー!」
「うん、元気だよ」
木兎光太郎のこと。
元気じゃなくても、そう言わざるを得ない雰囲気で聞いてくる。
木兎君の隣の席になってから毎日が騒がしい。
こちらが1答える間に10も喋る。
ケンとはクラスが違ってつくづく良かったと思った。
だって、こんなところを見られでもしたらまた殴られる。
木兎君の話を聞いている振りをしつつ1限目の準備をしていると、知らない男子生徒が教室に入ってきた。
スリッパの色からして1つ下の学年だ。
「木兎さん」
その後輩は、どうやら木兎君に用があるようだ。
「忘れ物していましたよ」
「オー!サンキューあかーし!」
あかーし、と呼ばれた後輩君は木兎君にサポーターを受け渡すと、何故か私の方に向きを直し木兎君に聞こえないように耳打ちをしてきた。
「?」
「木兎さん、鈍いですけど話せば分かる人なので、無理しない方がいいですよ」
この後輩君は鋭いな。
さっきの木兎君との会話を聞こえてたに違いない。
まあ、あの声量だからありえなくないか。
でもね、それこそ大きなお世話だよ。
だから私は、
「大丈夫」
なんて、素っ気ない返事しか出来なかった。
「……そうですか」
後輩君はそれだけ言うと、再度木兎君と一言二言会話を交わし、教室を出ていった。
うん、ちゃんと笑えている。
痣も……目立つ場所にはないね。
最後に深呼吸をして母に向けて元気な声を出した。
「行ってきます!」
「いってらっしゃーい」
今日も何食わぬ顔で学校へと向かう。
そんな私には最近困ったことがある。
それは教室に入り、自分の席に座るとやってくるクラスメイト。
「へいへいへーい!◯◯元気かー!」
「うん、元気だよ」
木兎光太郎のこと。
元気じゃなくても、そう言わざるを得ない雰囲気で聞いてくる。
木兎君の隣の席になってから毎日が騒がしい。
こちらが1答える間に10も喋る。
ケンとはクラスが違ってつくづく良かったと思った。
だって、こんなところを見られでもしたらまた殴られる。
木兎君の話を聞いている振りをしつつ1限目の準備をしていると、知らない男子生徒が教室に入ってきた。
スリッパの色からして1つ下の学年だ。
「木兎さん」
その後輩は、どうやら木兎君に用があるようだ。
「忘れ物していましたよ」
「オー!サンキューあかーし!」
あかーし、と呼ばれた後輩君は木兎君にサポーターを受け渡すと、何故か私の方に向きを直し木兎君に聞こえないように耳打ちをしてきた。
「?」
「木兎さん、鈍いですけど話せば分かる人なので、無理しない方がいいですよ」
この後輩君は鋭いな。
さっきの木兎君との会話を聞こえてたに違いない。
まあ、あの声量だからありえなくないか。
でもね、それこそ大きなお世話だよ。
だから私は、
「大丈夫」
なんて、素っ気ない返事しか出来なかった。
「……そうですか」
後輩君はそれだけ言うと、再度木兎君と一言二言会話を交わし、教室を出ていった。