短期バイト最終日。
無事に終えることができた。


「◯◯さん、お疲れ様。これお給料ね」


当日手渡しの支払いは助かる。


「ありがとうございます！」


短期バイト先の店長さんから茶封筒に入ったお給料を受け取った。
あれだけ頑張ったのに、実際に手にすると軽い。
だけど、初めて自分で稼いだお金はそれだけで重くも感じた。


「◯◯さん、良い働きっぷりだったから、良かったら短期と言わずに続けて欲しいんだけど……」


店長さんも他の従業員の方もいい人で、とても楽しいバイト先だった。
だけど、


「そう言ってもらえるのは嬉しいのですが、今は残りの学生生活を満喫したいので……」

「そっか……もし気が変わったら連絡ちょうだい。もしかしたらこちらからも繁忙期になったら連絡するかもしれないし」

「はい、分かりました！」


大学生になったら、またここでバイトをしようかな。
そう思いながらバイト先を後にした。


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さて、ついでにはじめ君の誕生日プレゼントでも買いに行こうかな。
確か、インターハイが近いって言っていたからバレー用品とか……。
いや、それは本人のこだわりがあるかもしれないからやめた。

うーん、定番なお財布とかかな。
でも、このお給料だと中途半端なものしか買えないし……。

そうだ、ちょっと良いコインケースにしよう！
そうと決まれば革製専門店へ向かおう。

それと、忘れてはいけないのが新しい下着。
初めての時は緊張のあまり下着に気を遣う余裕がなかったから、今度こそ可愛いのを身に着けていたい。