仲直りの後は
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ーーおまけ②ーー
すっかり身なりを整えた私たちはテレビを観ながら寛いでた。
「ところで、なんでバイト先から電話なんか……」
「私の働きっぷりがよかったから、短期バイトを延長しないかって頼みだったんじゃないかな?」
一度断ったのにまたかかってくるなんて。
相当人手に困っているのかな?
「断われ……」
「?」
「一緒に帰れなくなるから断われ」
はじめ君は目線を合わせてくれなかった。
照れているのだ。
元々高校生のうちはもうバイトをするつもりはなかったけれど、そんな反応をされたらからかいたくなる。
「うーん。どうしようかな〜。私、優秀だったみたいだし」
「なっ……」
チラッとはじめ君を見ると、あからさまに動揺していた。
「……頼む」
「ん?」
「頼むから、バイトは辞めてくれ……。その……心配なんだ」
「はじめ君がそんな過保護だったとはね」
「っ……」
あまりからかいすぎると可愛そうだから、そろそろ安心させることを言わないと。
「冗談。バイトはもうしないよ」
少なくとも高校生のうち、は。
「本当か?」
「うん!」
そんなホッとした顔をしちゃって。
「そうだ!すっかり遅くなっちゃったけど、お誕生日おめでとう!」
私は鞄に隠した誕生日プレゼントとカップケーキを探した。
「本当はカップケーキにロウソクを点けて出す予定だったんだけど…………あ」
取り出してから気が付いたけれど、カップケーキは型崩れしていた。
急いでしまったときに崩れてしまったのだ。
「これ●●の手づくりか?」
それなのに、はじめ君は目を輝かせてカップケーキを見つめていた。
「うん……どうかな?」
「すげぇ嬉しい」
パクっとカップケーキに齧りついたはじめ君。
「美味ぇ」
良かった!見た目は残念になっちゃったけれど、何度も練習した甲斐があった。
「プレゼントも開けていいか?」
「もちろん!開けてみて!」
すっかり気を良くした私は早く、と急かした。
水色の包装をされた手のひらサイズの箱に白色のリボン。
青葉城西のユニフォームをイメージしたカラー。
はじめ君はシュルシュルとリボンをほどいて箱を開けた。
「コインケース……。使いやすそうだし、デザインもいいな。大切にする」
気に入ってもらえたようで良かった。
そう思っていると、はじめ君は急に眉間にシワを寄せた。
「……」
「はじめ君?」
「こんなにも●●は頑張ってくれたのに……俺は……」
無理矢理犯したことを思い出しているようだ。
「ねぇ、もう謝ってくれたし、私も怒っていないから。この話は終わり、ね?」
「●●……」
「それより、私お腹空いちゃった!」
時間を確認すると、夜ご飯の時間だった。
「そうだな。もうこんな時間か。何か作るよ」
「え、はじめ君、作れるの?」
「大した物は作れないけど」
「何でも嬉しい!楽しみだな〜!」
「じゃあ、キッチン行くか」
私たちは仲良くキッチンへと向かった。
誕生日の彼に作ってもらえるなんて、なんか贅沢だなと思った。
お誕生日を兼ねたお泊まり会。
誤解があったり、喧嘩したり。
色々あったけれど、仲直りの後は美味しいご飯が待っていた。
すっかり身なりを整えた私たちはテレビを観ながら寛いでた。
「ところで、なんでバイト先から電話なんか……」
「私の働きっぷりがよかったから、短期バイトを延長しないかって頼みだったんじゃないかな?」
一度断ったのにまたかかってくるなんて。
相当人手に困っているのかな?
「断われ……」
「?」
「一緒に帰れなくなるから断われ」
はじめ君は目線を合わせてくれなかった。
照れているのだ。
元々高校生のうちはもうバイトをするつもりはなかったけれど、そんな反応をされたらからかいたくなる。
「うーん。どうしようかな〜。私、優秀だったみたいだし」
「なっ……」
チラッとはじめ君を見ると、あからさまに動揺していた。
「……頼む」
「ん?」
「頼むから、バイトは辞めてくれ……。その……心配なんだ」
「はじめ君がそんな過保護だったとはね」
「っ……」
あまりからかいすぎると可愛そうだから、そろそろ安心させることを言わないと。
「冗談。バイトはもうしないよ」
少なくとも高校生のうち、は。
「本当か?」
「うん!」
そんなホッとした顔をしちゃって。
「そうだ!すっかり遅くなっちゃったけど、お誕生日おめでとう!」
私は鞄に隠した誕生日プレゼントとカップケーキを探した。
「本当はカップケーキにロウソクを点けて出す予定だったんだけど…………あ」
取り出してから気が付いたけれど、カップケーキは型崩れしていた。
急いでしまったときに崩れてしまったのだ。
「これ●●の手づくりか?」
それなのに、はじめ君は目を輝かせてカップケーキを見つめていた。
「うん……どうかな?」
「すげぇ嬉しい」
パクっとカップケーキに齧りついたはじめ君。
「美味ぇ」
良かった!見た目は残念になっちゃったけれど、何度も練習した甲斐があった。
「プレゼントも開けていいか?」
「もちろん!開けてみて!」
すっかり気を良くした私は早く、と急かした。
水色の包装をされた手のひらサイズの箱に白色のリボン。
青葉城西のユニフォームをイメージしたカラー。
はじめ君はシュルシュルとリボンをほどいて箱を開けた。
「コインケース……。使いやすそうだし、デザインもいいな。大切にする」
気に入ってもらえたようで良かった。
そう思っていると、はじめ君は急に眉間にシワを寄せた。
「……」
「はじめ君?」
「こんなにも●●は頑張ってくれたのに……俺は……」
無理矢理犯したことを思い出しているようだ。
「ねぇ、もう謝ってくれたし、私も怒っていないから。この話は終わり、ね?」
「●●……」
「それより、私お腹空いちゃった!」
時間を確認すると、夜ご飯の時間だった。
「そうだな。もうこんな時間か。何か作るよ」
「え、はじめ君、作れるの?」
「大した物は作れないけど」
「何でも嬉しい!楽しみだな〜!」
「じゃあ、キッチン行くか」
私たちは仲良くキッチンへと向かった。
誕生日の彼に作ってもらえるなんて、なんか贅沢だなと思った。
お誕生日を兼ねたお泊まり会。
誤解があったり、喧嘩したり。
色々あったけれど、仲直りの後は美味しいご飯が待っていた。
8/8ページ