仲直りの後は
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無理やり押さえ付けられていた手の力が弱まった。
「はじ、め……くん?」
「ごめん……俺……俺……」
はじめ君は分かりやすく狼狽えていた。
「●●の話を聞かずに無理やり……」
目を合わせようと顔をうかがうもフイッと顔を逸らされてしまった。
相当気にしているようだ。
確かに無理やりは犯すのは酷いと思った。
痛かったし。
「でも、今は違うでしょ?」
誤解だと分かった途端、はじめ君の力が弱まったのがその証拠。
私はそんなはじめ君の手を握った。
大きくて温かいのに、力が入っていない手。
先程私のことを押さえ付けた手と同じだなんて、信じられないほど非力に感じられた。
「はじめ君」
「っ……」
名前を呼ぶと、はじめ君はようやく私と目を合わせてくれた。
「はじめ君は私のこのを嫌いになっちゃった?」
「そんなこと!……そんなことない」
「それなら、どう思っているの?」
「……」
「ねえ、教えて?」
「…………だ」
「ん?」
声が小さくて聞き取れなかった。
もう一度聞くと、今度ははっきりと、
「好きだ。誰にも取られたくないほど●●のことが好きだ」
「ふふふ、ありがとう。私も誰にも取られたくないほどはじめ君のことが好きだよ。例え及川君でもね」
「なんでアイツの名前が出てくるんだよ」
仲が良いことを自覚していないのかな?
はじめ君には言わなかったけれど、私、ちょっぴり及川君に嫉妬していたんだよ。
部活で長い時間一緒にいるし、なによりも幼馴染と言うポジション。
羨ましい。
だけど、絶対に言ってやらないんだ。
「内緒〜」
「なんだ、それ」
「ふふふっ」
私たちはお互いに顔を見合わせて笑い合った。
良かった、いつもみたいに穏やかな空気に変わって。
「なあ●●……」
「何?」
「その……仕切り直しさせてくれ」
「仕切り直し?」
何を仕切り直ししたいのだろうか。
首を傾げた。
「今度はちゃんと優しくするから。だから……」
そこまで言われたらいくら私でも察した。
「痛くしないでね」
「ああ」
はじめ君は私の顎を持ち上げると軽くチュッとキスを落とした。
それはそれは優しいキスを。
ーーFinーー
「はじ、め……くん?」
「ごめん……俺……俺……」
はじめ君は分かりやすく狼狽えていた。
「●●の話を聞かずに無理やり……」
目を合わせようと顔をうかがうもフイッと顔を逸らされてしまった。
相当気にしているようだ。
確かに無理やりは犯すのは酷いと思った。
痛かったし。
「でも、今は違うでしょ?」
誤解だと分かった途端、はじめ君の力が弱まったのがその証拠。
私はそんなはじめ君の手を握った。
大きくて温かいのに、力が入っていない手。
先程私のことを押さえ付けた手と同じだなんて、信じられないほど非力に感じられた。
「はじめ君」
「っ……」
名前を呼ぶと、はじめ君はようやく私と目を合わせてくれた。
「はじめ君は私のこのを嫌いになっちゃった?」
「そんなこと!……そんなことない」
「それなら、どう思っているの?」
「……」
「ねえ、教えて?」
「…………だ」
「ん?」
声が小さくて聞き取れなかった。
もう一度聞くと、今度ははっきりと、
「好きだ。誰にも取られたくないほど●●のことが好きだ」
「ふふふ、ありがとう。私も誰にも取られたくないほどはじめ君のことが好きだよ。例え及川君でもね」
「なんでアイツの名前が出てくるんだよ」
仲が良いことを自覚していないのかな?
はじめ君には言わなかったけれど、私、ちょっぴり及川君に嫉妬していたんだよ。
部活で長い時間一緒にいるし、なによりも幼馴染と言うポジション。
羨ましい。
だけど、絶対に言ってやらないんだ。
「内緒〜」
「なんだ、それ」
「ふふふっ」
私たちはお互いに顔を見合わせて笑い合った。
良かった、いつもみたいに穏やかな空気に変わって。
「なあ●●……」
「何?」
「その……仕切り直しさせてくれ」
「仕切り直し?」
何を仕切り直ししたいのだろうか。
首を傾げた。
「今度はちゃんと優しくするから。だから……」
そこまで言われたらいくら私でも察した。
「痛くしないでね」
「ああ」
はじめ君は私の顎を持ち上げると軽くチュッとキスを落とした。
それはそれは優しいキスを。
ーーFinーー