おしるこより甘いキス
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~おしるこより甘いキス~
私には好きな人がいる。
噂をすればあの後ろ姿は、
「岩泉センパーイ!」
「あ゛」
ドスの効いた声で振り向いた岩泉先輩。
朝早いから不機嫌なのかな?
だけど、そんな岩泉先輩も、
「好きです!今日も一日勉強頑張りましょうね」
まるで挨拶をするかの如く告白をして横を通りすぎた。
そんな岩泉先輩との出会いは入学した後に行われたサークルの説明会。
バレーボールサークルの説明をしている岩泉先輩に一目惚れした。
本当は同じサークルに入りたかったけど、バレーボールは未経験だし、勉強を優先させたかったので諦めた。
接点を自ら減らしてしまったけれど、私の愛はそんなことでは挫けない。
講義室にに着くと友達のアキちゃんにため息を吐かれた。
「●●、また岩泉先輩に告白してたでしょ。上から見えてたよ」
クールなアキちゃんとは大学で知り合った。
私が岩泉先輩に毎日のように告白する様を見て、面白いね、と話しかけてくれたのが始まり。
それなのに、今では呆れられている。
「日課だから」
私は当然のように答えた。
皆がご飯を食べたりお風呂に入ったり、毎日当たり前のようにこなすことが、私にとっては岩泉先輩への告白。
「あんたが岩泉先輩の周りをウロウロしていたら、いつまでも彼女ができないでしょ」
「私と付き合えばいいよ」
何か問題でも?
「岩泉先輩にだって選ぶ権利はあるよ。じゃなくて……。もういいわ」
なんだかんだアキちゃんはこんな私と友達でいてくれる。
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