〜第一章〜 美味しいお米の育て方
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9月に入り、私は学校が始まったけど、大学生の北君はあと2週間ほど夏休みがあるらしい。羨ましい。
そして9月は稲刈りの時期でもある。
今までは私が学校に行っているときにじいちゃんがコンバインに乗って収穫していたため、立ち合ったことがなかった。
だけど、今年は北君が収穫すると言うことで無理を言って収穫日を私の休みの日にしてもらった。
「北君ってコンバインの操縦できるんだね」
「大学の研修で免許取らされるんや」
私も小型特殊免許は取れる歳だけど、誕生日がまだ来ていないから普通免許は取れない。
操作したくてもできない。
やることがなくただ眺めていた。
ーーーー
今日の分の稲刈りが終わると、ようやく私の出番。
うちは自分が食べる分しか作っていないので稲は自然乾燥させる。
干し棒に刈り取った稲をかけ、天日干しでゆっくり乾燥させる。
いつも終わった後の稲しか見ていなかったから、初めてやる天日干し作業。
ハクチッ
なんだろう、稲刈りが始まってからやたらくしゃみが出る。
「風邪?」
「違うと思うけど」
体調が悪いと言うより、単に鼻がムズムズする。
「もしかしてイネ科の花粉?」
野菜は手伝っていたけど、稲作は今までは手伝わなかったから気付かなかった。
私ってイネ科アレルギーなの?!
今後北君の稲作を見守ろうとするなら、この花粉とは切っても切れない関係だと言うことになる。
困る……。
「堪忍して欲しいわ」
そうだよね、くしゃみばかりして作業に支障が出るとただの足手まといになる。
「俺、将来●●ちゃんにお嫁さんになってもろて、一緒に稲作農業をやってほしかったのに」
え、お嫁さん??
「からかわないでよ。私まだ高校生だよ?!」
「嘘やない、本気やで。料理が上手で、じいちゃんを大切にしてて、じいちゃんの大切なモンも大切にする子で。こんないい子、取られる前に俺の思いを伝えなかんなって」
「で、で、でも、私たちお付き合いもしてないのに…」
それもそうやな、と北君は姿勢を正した。
「◯◯●●さん。俺は君が好きです。結婚を前提にお付き合いしてくれませんか」
そう言って北君は膝まついた。
農業大学に行くかどうかで悩んでいたのに、もう一つの選択が増えてしまった。
ーーFinーー
そして9月は稲刈りの時期でもある。
今までは私が学校に行っているときにじいちゃんがコンバインに乗って収穫していたため、立ち合ったことがなかった。
だけど、今年は北君が収穫すると言うことで無理を言って収穫日を私の休みの日にしてもらった。
「北君ってコンバインの操縦できるんだね」
「大学の研修で免許取らされるんや」
私も小型特殊免許は取れる歳だけど、誕生日がまだ来ていないから普通免許は取れない。
操作したくてもできない。
やることがなくただ眺めていた。
ーーーー
今日の分の稲刈りが終わると、ようやく私の出番。
うちは自分が食べる分しか作っていないので稲は自然乾燥させる。
干し棒に刈り取った稲をかけ、天日干しでゆっくり乾燥させる。
いつも終わった後の稲しか見ていなかったから、初めてやる天日干し作業。
ハクチッ
なんだろう、稲刈りが始まってからやたらくしゃみが出る。
「風邪?」
「違うと思うけど」
体調が悪いと言うより、単に鼻がムズムズする。
「もしかしてイネ科の花粉?」
野菜は手伝っていたけど、稲作は今までは手伝わなかったから気付かなかった。
私ってイネ科アレルギーなの?!
今後北君の稲作を見守ろうとするなら、この花粉とは切っても切れない関係だと言うことになる。
困る……。
「堪忍して欲しいわ」
そうだよね、くしゃみばかりして作業に支障が出るとただの足手まといになる。
「俺、将来●●ちゃんにお嫁さんになってもろて、一緒に稲作農業をやってほしかったのに」
え、お嫁さん??
「からかわないでよ。私まだ高校生だよ?!」
「嘘やない、本気やで。料理が上手で、じいちゃんを大切にしてて、じいちゃんの大切なモンも大切にする子で。こんないい子、取られる前に俺の思いを伝えなかんなって」
「で、で、でも、私たちお付き合いもしてないのに…」
それもそうやな、と北君は姿勢を正した。
「◯◯●●さん。俺は君が好きです。結婚を前提にお付き合いしてくれませんか」
そう言って北君は膝まついた。
農業大学に行くかどうかで悩んでいたのに、もう一つの選択が増えてしまった。
ーーFinーー