〜第一章〜 美味しいお米の育て方
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北君がうちに住むようになって、家が一段と綺麗になった。
毎朝母屋の雑巾がけ、トイレ掃除をしてくれる。
やらなくてもいいよって言っているのに、居候させてもらってるからって言うことを聞かない。
それらが終わってから一緒に朝ご飯を食べる。
ご飯は忙しい両親に代わって私が作る係。
今日は畑で採れたキュウリの浅漬けにトマトとオクラの梅肉和え、ご飯、味噌汁、鮭。
座卓にそれらを並べた。
夏は野菜がたくさん採れるので彩り豊かになる。
「いただきます」
北君は手を合わせて言った。
礼儀正しい挨拶、姿勢の良い正座、箸の持ち方も食べ方も綺麗。
ちゃんとしている人なんだ、と直ぐに分かる。
食べ終わった食器もご飯粒一つ残さない。
とても作り甲斐がある。
じいちゃんは何も言わないけど、自分が作った野菜やお米をを残さず食べる北君に、内心喜んでいそう。
ーーーー
朝食を済ませた後、いつものように畑の手伝いに行こうとしたら、じいちゃんに呼び止められた。
「●●ちゃん。隣の木村さんとこに種芋持って行ってやってくれ。どうも腐らせちまったらしくてな」
この時期に植え始める秋ジャガイモ。
昨年採れた形の悪いジャガイモを種用に残しておく。
木村さんの家は家庭菜園レベルだからそんなに量はない。
と、言っていたじいちゃんが用意したカゴいっぱいの種芋。
そんなに量はない、とは?
しかも、木村さんの家はうちの隣だけど、正確には間に広い田んぼや畑を挟んだ隣。
文句言っても仕方がない、頑張って運ぶか。
しかし、半分くらい歩いたところで手が痺れてきた。
重たい……。
少し休憩しようかと思っていたら、後ろからクラクションを鳴らされた。
ちゃんと歩道を歩いているのに、私はクラクションを鳴らしてきた車を睨み付けた。
それは軽トラを運転する北君だった。
「何してん?」
軽トラの後ろには収穫した玉ねぎが乗っていた。
おそらく営農センターに持っていくのだろう。
「ご近所さんのところに種芋届けるところ」
「送っていくから乗りなよ」
やったー、助かった!
私は助手席に乗り込む。
さっきは睨み付けちゃってごめんね、北君。
毎朝母屋の雑巾がけ、トイレ掃除をしてくれる。
やらなくてもいいよって言っているのに、居候させてもらってるからって言うことを聞かない。
それらが終わってから一緒に朝ご飯を食べる。
ご飯は忙しい両親に代わって私が作る係。
今日は畑で採れたキュウリの浅漬けにトマトとオクラの梅肉和え、ご飯、味噌汁、鮭。
座卓にそれらを並べた。
夏は野菜がたくさん採れるので彩り豊かになる。
「いただきます」
北君は手を合わせて言った。
礼儀正しい挨拶、姿勢の良い正座、箸の持ち方も食べ方も綺麗。
ちゃんとしている人なんだ、と直ぐに分かる。
食べ終わった食器もご飯粒一つ残さない。
とても作り甲斐がある。
じいちゃんは何も言わないけど、自分が作った野菜やお米をを残さず食べる北君に、内心喜んでいそう。
ーーーー
朝食を済ませた後、いつものように畑の手伝いに行こうとしたら、じいちゃんに呼び止められた。
「●●ちゃん。隣の木村さんとこに種芋持って行ってやってくれ。どうも腐らせちまったらしくてな」
この時期に植え始める秋ジャガイモ。
昨年採れた形の悪いジャガイモを種用に残しておく。
木村さんの家は家庭菜園レベルだからそんなに量はない。
と、言っていたじいちゃんが用意したカゴいっぱいの種芋。
そんなに量はない、とは?
しかも、木村さんの家はうちの隣だけど、正確には間に広い田んぼや畑を挟んだ隣。
文句言っても仕方がない、頑張って運ぶか。
しかし、半分くらい歩いたところで手が痺れてきた。
重たい……。
少し休憩しようかと思っていたら、後ろからクラクションを鳴らされた。
ちゃんと歩道を歩いているのに、私はクラクションを鳴らしてきた車を睨み付けた。
それは軽トラを運転する北君だった。
「何してん?」
軽トラの後ろには収穫した玉ねぎが乗っていた。
おそらく営農センターに持っていくのだろう。
「ご近所さんのところに種芋届けるところ」
「送っていくから乗りなよ」
やったー、助かった!
私は助手席に乗り込む。
さっきは睨み付けちゃってごめんね、北君。