〜第二章〜 恋人と呼びたくない
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今年の春、私は大学4年生になった。
桜の花びらが舞う中、いよいよ就職活動が本格的に始まった。
会社説明会では、スーツを着た学生たちが真剣な眼差しで話を聞いている。
私もその1人として、気になる企業に片っ端からエントリーシートや履歴書を提出した。
返ってくるのは、無機質なお祈りメールばかり。
だけど、諦めずに挑戦し続けた。
そして、梅雨の湿った空気が漂い始めた7月頃、ついにその知らせが届いた。
“内定通知”
去年の夏休み明けに始めて約1年。
長く苦しかった就職活動に、ようやく終わりが告げられたのだ。
私は真っ先に研磨中伝えるために、彼の家に向かった。
ーーーー
「研磨ー!内定もらった!」
「おめでとう」
研磨は少し驚いたような、それでいてどこか安心したような顔をした。
「ありがとう!親より先に研磨に伝えたかったんだ!」
心から嬉しそうな私の声に、研磨も少しだけ口角を上げた。
「就職先は?」
「名古屋!」
「え……」
そう、唯一内定が出た会社は愛知県名古屋市だった。
東京から出てしまうけれど、自立するにはいい機会かもしれない。
そう思っていたのに、就職先を伝えた途端、研磨の顔が曇ったように見えた。
「●●、本当に名古屋に行くの?」
「行くよ」
だって、本気でやりたい仕事を、本気で掴むために就活を頑張ったんだから。
その頑張りを研磨も見てきたはずなのに、なんでそんな反応をするんだろう。
もしかして……。
「寂しいのー?大丈夫だよ、真っ先にネット環境整えるから、すぐに一緒にゲームできるよ」
「いや、そうじゃなくて……もういいよ」
安心させようと冗談交じりで伝えたのに、研磨は相変わらず暗い表情のまま。
去年の夏休み中は研磨の家に入り浸ってゲーム三昧だったけれど、休み明けから今までは各々の家でオンラインゲームをメインでしていた。
それと何も変わらないと思うのだけれど。
研磨が何を渋っているのか、私には分からなかった。
桜の花びらが舞う中、いよいよ就職活動が本格的に始まった。
会社説明会では、スーツを着た学生たちが真剣な眼差しで話を聞いている。
私もその1人として、気になる企業に片っ端からエントリーシートや履歴書を提出した。
返ってくるのは、無機質なお祈りメールばかり。
だけど、諦めずに挑戦し続けた。
そして、梅雨の湿った空気が漂い始めた7月頃、ついにその知らせが届いた。
“内定通知”
去年の夏休み明けに始めて約1年。
長く苦しかった就職活動に、ようやく終わりが告げられたのだ。
私は真っ先に研磨中伝えるために、彼の家に向かった。
ーーーー
「研磨ー!内定もらった!」
「おめでとう」
研磨は少し驚いたような、それでいてどこか安心したような顔をした。
「ありがとう!親より先に研磨に伝えたかったんだ!」
心から嬉しそうな私の声に、研磨も少しだけ口角を上げた。
「就職先は?」
「名古屋!」
「え……」
そう、唯一内定が出た会社は愛知県名古屋市だった。
東京から出てしまうけれど、自立するにはいい機会かもしれない。
そう思っていたのに、就職先を伝えた途端、研磨の顔が曇ったように見えた。
「●●、本当に名古屋に行くの?」
「行くよ」
だって、本気でやりたい仕事を、本気で掴むために就活を頑張ったんだから。
その頑張りを研磨も見てきたはずなのに、なんでそんな反応をするんだろう。
もしかして……。
「寂しいのー?大丈夫だよ、真っ先にネット環境整えるから、すぐに一緒にゲームできるよ」
「いや、そうじゃなくて……もういいよ」
安心させようと冗談交じりで伝えたのに、研磨は相変わらず暗い表情のまま。
去年の夏休み中は研磨の家に入り浸ってゲーム三昧だったけれど、休み明けから今までは各々の家でオンラインゲームをメインでしていた。
それと何も変わらないと思うのだけれど。
研磨が何を渋っているのか、私には分からなかった。
