負けは格好悪いですか
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3試合目までストレート勝ちしていた白鳥沢が決勝で烏野に負けた。
誰もが予想していなかった結果。
牛島君に会わなくちゃ。
何故かそんな衝動にかられて、牛島君の元へ走った。
白鳥沢のバドミントン部の人に邪魔しないでと言われたけど、そんなことは関係ない。
「牛島君!」
「◯◯……この間と逆だな」
牛島君は苦しそうに笑った。そんな顔を見るのがツラかった。
「せっかく◯◯が来てくれたから、優勝するところを見せたかった。格好悪いな」
「格好悪くない!…あのとき牛島君が言ってくれた言葉嬉しかったよ。だから私も伝える。…負けたって格好良い!」
「◯◯はこんな気持ちだったのか。悪くない」
そう微笑んだ牛島君はさきほどの苦しそうな顔ではなくなった。
「なんなら胸だって貸すよ!」
両腕を広げて牛島君を迎えるジェスチャーを取った。
「はは、そんなことをしたら◯◯が潰れてしまう」
「そ、そうだよね」
大胆なことをしてしまった、と今更恥ずかしくなってしまった。
行き場の失くした両腕が気まずい。
そうだ、
「それなら代わりに…牛島君少し屈んで?」
「こうか?」
屈んでくれた牛島君の頭をポンポンとした。
「よく頑張りました」
牛島君は驚いた顔をして、直ぐに左手で口元を隠した。
そんな反応をされるとこっちまで照れてくる。
「そろそろミーティングが始まる。◯◯も暗くなる前に帰るといい」
そう言い残し、牛島君はチームメイトのところへ去っていった。
ーーーー
白鳥沢のバドミントン部の部長さんは結局牛島君に告白をしたのだろうか。
帰宅後にそんなことを思い出した。
人様の恋路に首を突っ込むのは野暮だけれど、気になる。
それとなく探ってみるか。
メッセージアプリを開き、牛島君にお疲れ様、と無事に帰れたかを聞いた。
返事は意外と早く、どうやらこれから100本サーブをするらしい。
真相は分からないままだけど、バレー一色の牛島君と恋愛するのは大変だと思った。
他人事のように言うが、自分も例外ではないと言うことに気が付くのはもう少し後の話。
ーーFinーー
誰もが予想していなかった結果。
牛島君に会わなくちゃ。
何故かそんな衝動にかられて、牛島君の元へ走った。
白鳥沢のバドミントン部の人に邪魔しないでと言われたけど、そんなことは関係ない。
「牛島君!」
「◯◯……この間と逆だな」
牛島君は苦しそうに笑った。そんな顔を見るのがツラかった。
「せっかく◯◯が来てくれたから、優勝するところを見せたかった。格好悪いな」
「格好悪くない!…あのとき牛島君が言ってくれた言葉嬉しかったよ。だから私も伝える。…負けたって格好良い!」
「◯◯はこんな気持ちだったのか。悪くない」
そう微笑んだ牛島君はさきほどの苦しそうな顔ではなくなった。
「なんなら胸だって貸すよ!」
両腕を広げて牛島君を迎えるジェスチャーを取った。
「はは、そんなことをしたら◯◯が潰れてしまう」
「そ、そうだよね」
大胆なことをしてしまった、と今更恥ずかしくなってしまった。
行き場の失くした両腕が気まずい。
そうだ、
「それなら代わりに…牛島君少し屈んで?」
「こうか?」
屈んでくれた牛島君の頭をポンポンとした。
「よく頑張りました」
牛島君は驚いた顔をして、直ぐに左手で口元を隠した。
そんな反応をされるとこっちまで照れてくる。
「そろそろミーティングが始まる。◯◯も暗くなる前に帰るといい」
そう言い残し、牛島君はチームメイトのところへ去っていった。
ーーーー
白鳥沢のバドミントン部の部長さんは結局牛島君に告白をしたのだろうか。
帰宅後にそんなことを思い出した。
人様の恋路に首を突っ込むのは野暮だけれど、気になる。
それとなく探ってみるか。
メッセージアプリを開き、牛島君にお疲れ様、と無事に帰れたかを聞いた。
返事は意外と早く、どうやらこれから100本サーブをするらしい。
真相は分からないままだけど、バレー一色の牛島君と恋愛するのは大変だと思った。
他人事のように言うが、自分も例外ではないと言うことに気が付くのはもう少し後の話。
ーーFinーー