負けは格好悪いですか
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約束をした勉強会、当日。
牛島君は学生寮だし、私の家に誘うのも違う気がしたので、待ち合わせ場所はお互いの中間地点にある図書館にした。
会話ができるラウンジのある図書館で良かった。
「おはよう、牛島君早いね。待たせちゃったかな」
「問題ない。待ち合わせ時間ちょうどだ」
制服とユニフォームしか見たことがなかった牛島君の私服は、これから勉強をするというより、運動でもするかのような格好だった。
「ひょっとして走ってきた?」
「そうだ。日課のロードワークを兼ねている」
これから頭が疲れることをするというのに、その前に体を疲れさせるとは。さすがとしか言えない。
館内に入り、勉強スペースの確保をした。
取り敢えず、休み明けに提出する課題から取りかかることに。
牛島君もどうやら課題のプリントがあるようだ。
スラスラとペンを走らせる牛島君。
頭良いんだな、字も上手だし。
「どうした。分からないところがあったのか」
「あ、いや………」
見とれていたなんて素直に言えるわけがない。
「左利き!牛島君って左利きなんだなーと思って」
誤魔化すため、咄嗟にそんな嘘をついた。
「ファミレス………いや、なんでもない」
「?」
何を言いかけた?ファミレス?
…………あ、そう言えば先日一緒にご飯を食べたときも左手でスプーンを持っていた。
そんなことも覚えていないなんて、自分の記憶力が心配になる。
ーーーー
勉強は驚くほどスムーズに進んだ。
どの教科に対しても分かりやすく教えてくれた。
「そろそろ休憩するか」
「そうだね!牛島君のおかげで捗ったよ。お礼に何か飲み物奢るよ」
「お礼のお礼は貰えない」
「あ、そうか」
そう言えば、冤罪から助けたお礼に勉強を教えて貰っていたんだった。
「◯◯は面白いな」
いつも険しい顔をしている牛島君がフッと笑った。
不覚にもその顔にドキッとしてしまった私は慌てて話題を反らした。
「再来週の土曜日って空いてる?大会があるんだけど、興味があれば見に来ない?あ、勿論私じゃなくて自分の学校の応援優先でいいから」
「その日は夕方からなら空いている」
「ちょうど決勝戦やっている辺りかな。絶対に勝ち残るから」
「分かった、見に行こう」
牛島君が見に来てくれるなら、格好いいところを見てもらいたい。
その前に、今は目の前の残りの課題を片付けなければ。
牛島君は学生寮だし、私の家に誘うのも違う気がしたので、待ち合わせ場所はお互いの中間地点にある図書館にした。
会話ができるラウンジのある図書館で良かった。
「おはよう、牛島君早いね。待たせちゃったかな」
「問題ない。待ち合わせ時間ちょうどだ」
制服とユニフォームしか見たことがなかった牛島君の私服は、これから勉強をするというより、運動でもするかのような格好だった。
「ひょっとして走ってきた?」
「そうだ。日課のロードワークを兼ねている」
これから頭が疲れることをするというのに、その前に体を疲れさせるとは。さすがとしか言えない。
館内に入り、勉強スペースの確保をした。
取り敢えず、休み明けに提出する課題から取りかかることに。
牛島君もどうやら課題のプリントがあるようだ。
スラスラとペンを走らせる牛島君。
頭良いんだな、字も上手だし。
「どうした。分からないところがあったのか」
「あ、いや………」
見とれていたなんて素直に言えるわけがない。
「左利き!牛島君って左利きなんだなーと思って」
誤魔化すため、咄嗟にそんな嘘をついた。
「ファミレス………いや、なんでもない」
「?」
何を言いかけた?ファミレス?
…………あ、そう言えば先日一緒にご飯を食べたときも左手でスプーンを持っていた。
そんなことも覚えていないなんて、自分の記憶力が心配になる。
ーーーー
勉強は驚くほどスムーズに進んだ。
どの教科に対しても分かりやすく教えてくれた。
「そろそろ休憩するか」
「そうだね!牛島君のおかげで捗ったよ。お礼に何か飲み物奢るよ」
「お礼のお礼は貰えない」
「あ、そうか」
そう言えば、冤罪から助けたお礼に勉強を教えて貰っていたんだった。
「◯◯は面白いな」
いつも険しい顔をしている牛島君がフッと笑った。
不覚にもその顔にドキッとしてしまった私は慌てて話題を反らした。
「再来週の土曜日って空いてる?大会があるんだけど、興味があれば見に来ない?あ、勿論私じゃなくて自分の学校の応援優先でいいから」
「その日は夕方からなら空いている」
「ちょうど決勝戦やっている辺りかな。絶対に勝ち残るから」
「分かった、見に行こう」
牛島君が見に来てくれるなら、格好いいところを見てもらいたい。
その前に、今は目の前の残りの課題を片付けなければ。