負けは格好悪いですか
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結局牛島君から連絡が来ないまま週末を迎えた。
いつ連絡が来るかソワソワしていたせいで勉強に身が入らず、休日なのにも関わらず補習に参加すべく登校。
部活でもないのに休みの日に学校に行くはめになるなんて。
学校に着いたばかりなのに、もう帰りたい。
校門を潜ると白鳥沢学園高校と書かれたバスが停まっており、中からは紫と白のジャージを着た背の高い男性がゾロゾロと出てきた。
練習試合かな?
強豪校がうちとやるなんて珍しい。
すると、見覚えのある人物がバスから降りてきた。
「あ、牛島君だ」
「◯◯」
「なになに~若利君の彼女~?」
飄々とした赤髪の男性が割り込んできた。
「ち、違います!」
「なんだ~つまらないの。じゃあ、僕ら先に行ってるからネ」
ヒラヒラと手を振りながら去っていった。
強豪校にも変わった人がいるんだな。
「◯◯の学校だったのか」
私、牛島君に学校名言わなかったっけ。
一方的に学校を知っていたから聞かなかったし言わなかったんだっけ?
「今日は部活か?」
「残念ながら補習です。ほら制服だし」
私は手を広げて制服アピールをした。
「そうか」
牛島君は何か考え込んだと思ったら直ぐに口を開いた。
「補習は何時までだ。俺は昼まで練習だが、良ければこの後この間のお礼をしたい」
連絡が来ないから忘れているものとばかり思っていた。
「10時くらいだと思うけど」
「そうか。なら、少し待っていてもらえないだろうか」
「あ、はい」
「ありがとう。ではまた」
急にお誘いを受けて動揺が隠せない。
補習が無事に終わりますように。
私は体育館へ向かう牛島君の背中を見送った。
いつ連絡が来るかソワソワしていたせいで勉強に身が入らず、休日なのにも関わらず補習に参加すべく登校。
部活でもないのに休みの日に学校に行くはめになるなんて。
学校に着いたばかりなのに、もう帰りたい。
校門を潜ると白鳥沢学園高校と書かれたバスが停まっており、中からは紫と白のジャージを着た背の高い男性がゾロゾロと出てきた。
練習試合かな?
強豪校がうちとやるなんて珍しい。
すると、見覚えのある人物がバスから降りてきた。
「あ、牛島君だ」
「◯◯」
「なになに~若利君の彼女~?」
飄々とした赤髪の男性が割り込んできた。
「ち、違います!」
「なんだ~つまらないの。じゃあ、僕ら先に行ってるからネ」
ヒラヒラと手を振りながら去っていった。
強豪校にも変わった人がいるんだな。
「◯◯の学校だったのか」
私、牛島君に学校名言わなかったっけ。
一方的に学校を知っていたから聞かなかったし言わなかったんだっけ?
「今日は部活か?」
「残念ながら補習です。ほら制服だし」
私は手を広げて制服アピールをした。
「そうか」
牛島君は何か考え込んだと思ったら直ぐに口を開いた。
「補習は何時までだ。俺は昼まで練習だが、良ければこの後この間のお礼をしたい」
連絡が来ないから忘れているものとばかり思っていた。
「10時くらいだと思うけど」
「そうか。なら、少し待っていてもらえないだろうか」
「あ、はい」
「ありがとう。ではまた」
急にお誘いを受けて動揺が隠せない。
補習が無事に終わりますように。
私は体育館へ向かう牛島君の背中を見送った。