モーニングルーティン
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牛島君と、その後は何事もないままいつも通りの学校生活を送り、そして翌朝を迎えた。
この日も、私は早朝に学校へ向かって歩いていた。
昨日とは違い、今日の理由は課題ではない。
美化委員の仕事である花壇の水やりのためだ。
まだ誰もいない静かな通学路。
「ふわぁ……」
あくびを噛み殺しながら歩いていると、昨日と同様、背後から規則正しい足音が近付いてきた。
まさかと思っているうちに、その足音は私の隣でスッと速度を落とした。
「また課題を忘れたのか?」
不意に上から降ってきた低い声。
驚いて見上げると、そこには昨日と全く同じように、額に汗を浮かべた牛島君が並走していた。
「おはよう、牛島君。今日は委員会の仕事」
「そうか。頑張れよ」
「うん、ありがとう。牛島君も、ランニング頑張ってね」
そう言うと、彼は「ああ」と短く頷き、昨日と同じように綺麗なフォームでまた一気に走り去っていった。
すぐに小さくなっていく背中を、私はしばらく見つめてしまう。
昨日だけの偶然だと思っていた。
でも、これが2日も続くと、やっぱり少しだけ期待してしまう自分がいた。
ーーーー
学校に到着し、誰もいない校庭へと向かう。
道中、音楽室から吹奏楽部の音色が聞こえてきた。
それをBGMにしながら、私は花壇の前に立ち、ホースで水やりを始めた。
「よいしょ……」
乾いた土が水を吸い込み、心なしか花も元気になったように見える。
そんなことを考えながらも、頭の片隅では牛島君のことがよぎった。
彼はただ、決められたルートを、決められた時間に走っているだけ。
私が勝手に、彼の規則正しい日常に入り込んだに過ぎない。
分かっている。
分かっているけれど、もし明日も家を出る時間を早くしたら……。
「私ったら、何考えてるの……!」
自分の都合のいい妄想と、下心のようなものに、少し気恥ずかしさを覚えた。
私は雑念を払うように首を横に振り、再び水やりに集中した。
この日も、私は早朝に学校へ向かって歩いていた。
昨日とは違い、今日の理由は課題ではない。
美化委員の仕事である花壇の水やりのためだ。
まだ誰もいない静かな通学路。
「ふわぁ……」
あくびを噛み殺しながら歩いていると、昨日と同様、背後から規則正しい足音が近付いてきた。
まさかと思っているうちに、その足音は私の隣でスッと速度を落とした。
「また課題を忘れたのか?」
不意に上から降ってきた低い声。
驚いて見上げると、そこには昨日と全く同じように、額に汗を浮かべた牛島君が並走していた。
「おはよう、牛島君。今日は委員会の仕事」
「そうか。頑張れよ」
「うん、ありがとう。牛島君も、ランニング頑張ってね」
そう言うと、彼は「ああ」と短く頷き、昨日と同じように綺麗なフォームでまた一気に走り去っていった。
すぐに小さくなっていく背中を、私はしばらく見つめてしまう。
昨日だけの偶然だと思っていた。
でも、これが2日も続くと、やっぱり少しだけ期待してしまう自分がいた。
ーーーー
学校に到着し、誰もいない校庭へと向かう。
道中、音楽室から吹奏楽部の音色が聞こえてきた。
それをBGMにしながら、私は花壇の前に立ち、ホースで水やりを始めた。
「よいしょ……」
乾いた土が水を吸い込み、心なしか花も元気になったように見える。
そんなことを考えながらも、頭の片隅では牛島君のことがよぎった。
彼はただ、決められたルートを、決められた時間に走っているだけ。
私が勝手に、彼の規則正しい日常に入り込んだに過ぎない。
分かっている。
分かっているけれど、もし明日も家を出る時間を早くしたら……。
「私ったら、何考えてるの……!」
自分の都合のいい妄想と、下心のようなものに、少し気恥ずかしさを覚えた。
私は雑念を払うように首を横に振り、再び水やりに集中した。
