負けは格好悪いですか
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ーーおまけ(牛島side)ーー
ミーティングが終わり、体育館を出ると、ひんやりとした夕方の風が頬を撫でた。
バスに乗り込もうとしたその時、女子生徒に呼び止められた。
「牛島君!」
高揚した、しかしどこか怯えたような声。
振り向くと白鳥沢の制服を着た2人組がいた。
俺を呼び止めた彼女は、何故かもう1人の女子生徒に手を握りしめてもらっている。
「なんだ」
試合の疲れのせいか、いつも以上に低い声が出た。
彼女は意を決したように言った。
「牛島君……。私と付き合って下さい!」
「……すまない、これからやることがある。他を当たってくれ」
突き放すような言葉になったかもしれない。
だが、嘘偽りのない本心だ。
なぜなら、学校に戻り次第、100本サーブをしなければならないから。
断りを入れた後、俺はバスへと乗り込んだ。
窓際の席に深く腰掛けると、隣に座った天童が愉快そうに話しかけてきた。
「若利君~、今のってさぁ〜」
「……俺でなくとも、隣にいた友人に用事を付き合ってもらえばいい」
俺の言葉に、天童は目を見開き、何かを察したように笑った。
「だよね~!さっすが若利君〜!」
天童が何故笑っているのか分からない。
「何がおかしい」
「いいの、いいの〜。若利はそのままでいて」
何がいいのか分からないままだが、天童がいいと言うなら、いいんだろう。
「……」
ふとスマートフォンに視線を落とすと、◯◯からのメッセージが入っていることに気が付いた。
“無事に帰宅したよ”
という簡潔な文章。
そのメッセージを読んだ瞬間、
「若利君、何か嬉しいことでもあった?」
どうやら、無意識に頬が緩んでいたようだ。
俺はすぐさま気を引き締めた。
「何でもない」
そう、何でもないんだ。
ただ、次は◯◯に俺がしっかりと勝利するところを見せたい。
今日の敗北は、俺がこれから進むべき道の、ただの通過点にすぎない。
高校バレーはここで終わるが、バレーボールを辞めるつもりはない。
そして、俺と◯◯の関係も、このまま静かに、だが確実に続いていくと信じている。
ミーティングが終わり、体育館を出ると、ひんやりとした夕方の風が頬を撫でた。
バスに乗り込もうとしたその時、女子生徒に呼び止められた。
「牛島君!」
高揚した、しかしどこか怯えたような声。
振り向くと白鳥沢の制服を着た2人組がいた。
俺を呼び止めた彼女は、何故かもう1人の女子生徒に手を握りしめてもらっている。
「なんだ」
試合の疲れのせいか、いつも以上に低い声が出た。
彼女は意を決したように言った。
「牛島君……。私と付き合って下さい!」
「……すまない、これからやることがある。他を当たってくれ」
突き放すような言葉になったかもしれない。
だが、嘘偽りのない本心だ。
なぜなら、学校に戻り次第、100本サーブをしなければならないから。
断りを入れた後、俺はバスへと乗り込んだ。
窓際の席に深く腰掛けると、隣に座った天童が愉快そうに話しかけてきた。
「若利君~、今のってさぁ〜」
「……俺でなくとも、隣にいた友人に用事を付き合ってもらえばいい」
俺の言葉に、天童は目を見開き、何かを察したように笑った。
「だよね~!さっすが若利君〜!」
天童が何故笑っているのか分からない。
「何がおかしい」
「いいの、いいの〜。若利はそのままでいて」
何がいいのか分からないままだが、天童がいいと言うなら、いいんだろう。
「……」
ふとスマートフォンに視線を落とすと、◯◯からのメッセージが入っていることに気が付いた。
“無事に帰宅したよ”
という簡潔な文章。
そのメッセージを読んだ瞬間、
「若利君、何か嬉しいことでもあった?」
どうやら、無意識に頬が緩んでいたようだ。
俺はすぐさま気を引き締めた。
「何でもない」
そう、何でもないんだ。
ただ、次は◯◯に俺がしっかりと勝利するところを見せたい。
今日の敗北は、俺がこれから進むべき道の、ただの通過点にすぎない。
高校バレーはここで終わるが、バレーボールを辞めるつもりはない。
そして、俺と◯◯の関係も、このまま静かに、だが確実に続いていくと信じている。
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